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2024年J1リーグ第11節ヴィッセル神戸ミニレビュー&第12節サンフレッチェ広島戦ミニプレビュー #grampus #グランパス #ヴィッセル神戸 #sanfrecce

はじめに

コンウェンですこんにちは。いい試合を続けてはいると思いますが残念ながら連敗。おかえり勝率5割のただいま8位(あかん)。決して悪くはなかった試合の振り返り&貯金をとりもどせ次節、第11節ミニレビュー&第12節ミニプレビュー、よろしくお願いします。

第11節レビュー

第11節の名古屋とヴィッセル神戸のfootballlabのCBP関係を比較してみます。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。

1.名古屋グランパス・ヴィッセル神戸のチャンスビルディングポイント比較
1.名古屋グランパス・ヴィッセル神戸のチャンスビルディングポイント比較

CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。

試合短評

前節浦和戦に続き、データ上は大健闘。攻撃系CBPは軒並みリーグ平均レベルで、これまでの小さなグラフからは見違えるようになってきました。しかしシュートCBPが大きくへこんでおり、一方神戸は大きく飛び出ています。このポイントは枠内シュートが対象となっています。シュート数は9本と同数ながら、枠内が名古屋2、神戸5本となっており、また、ゴール期待値は名古屋がやや上であることから、同じようなゴール期待値のシュートをいかに枠にしっかりと飛ばしているかが勝負の分かれ目となっています。それはシュート精度、タイミング、DFの外し方等々あったりいわゆるFWの特殊技能とも言える部分も大きいと思われ、あまり言いたくは無い部分ではありますが、ユンカー、山岸等いわゆるストライカー不在の部分が出てしまったなぁという感想です。それ以外の部分では時間帯保持率を見てもわかるように、最序盤(ここはむしろ最終ラインで持たせて神戸を困らせていた印象)を除いて名古屋らしからぬ(失礼)高保持率。試合を見ていても持たされてというよりはしっかりせめてチャンスを作れていたと思います。それだけに、得点が欲しい試合でした。

2.【第11節】シュート系スタッツ
2.【第11節】シュート系スタッツ
3.【第11節】時間帯別保持率
3.【第11節】時間帯別保持率

個人ポイントを見てみます。その中で感じたのがボールを収める選手の有無の差です。パスポイントを見ると大迫が1位。試合中名古屋の選手も徹底的にケアをしており、低く降りた際にも必ず一人当たりに行く様にしていたにもかかわらず、大迫でボールが落ち着き展開されていたのが数字にも表れています。名古屋は中山、椎橋が上位。引き続き中山は調子が良さそうで攻撃の核となってくれています。右サイドからの崩し&クロスでは何度も惜しいシーンが見られました。椎橋も何度もいい受けからパスを出していました。

4.【第11節】パスポイント個人データ
4.【第11節】パスポイント個人データ

シュートCBPも大迫。2点目のように自らのポストプレーでチャンスを創出し、枠にしっかりと叩き込む大迫、わかってはいたけど素晴らしい選手です。また、武藤は得点こそなかったものの、シュートCBPでチーム2位、クロスとドリブルでもチーム1位、それらの合計である攻撃CBPは全体1位でした。こういったエース級選手に仕事をされてしまっては厳しい展開になってしまったのも仕方がないのかもしれません。名古屋1位は永井。53分のボレーは美しくて惜しかった。タラレバしても仕方ないのですが、あれが決まっていれば…というところです。

5.【第11節】シュートポイント個人データ
5.【第11節】シュートポイント個人データ

奪取ポイントでも中山・椎橋が上位です。悔しい結果となってしまいましたが今後も彼らの頑張りに期待できそうです。

6.【第11節】奪取ポイント個人データ
6.【第11節】奪取ポイント個人データ

浦和戦に引き続き、攻撃面での良さは出てきました。2試合連続2失点となってしまいましたが、攻撃が良くなってきたことによるトレードオフ(攻撃に人数や意識を割く分守備がおろそかになった等)という感じの失点ではないので、引き続きこのサッカーを続けて行ってもらえれば良い結果が出ると思います。ただ監督、吉田サを温存したのは悪手だったかもしれません。あの浮き球フィードとタックルがあれば何かが起きた気がします…。

第12節プレビュー

第12節サンフレッチェ広島戦のプレビューです.名古屋とサンフレッチェ広島のデータ(シーズン平均)をプロットします。

7.名古屋グランパス・サンフレッチェ広島のチャンスビルディングポイント比較
7.名古屋グランパス・サンフレッチェ広島のチャンスビルディングポイント比較

サンフレッチェ広島の特徴

奪取ポイント含む攻撃系CBPは軒並み高く強敵です。シュートCBPが飛び抜けて高く、スタッツを見て枠内含むシュート数1位、試合平均20本とか言う悪魔のような数字を誇っています。PK1位、直接フリーキック1位、30mライン/ペナルティエリア侵入回数上位と、ガツガツ攻め込んできてシュートの雨あられ、焦って止めに行くと危険な場所でのファール誘発して攻撃続行なんならPKと恐ろしい展開が想像できてしまいます。パススピードも全体的に早く見え、素早くゴール前に迫ってきます。かき回され無いように守る必要があります。

8.【広島11節終了時】スタッツ
8.【広島11節終了時】スタッツ

また、タチが悪いことに被シュートひいては被チャンス構築率が1位とまともに攻撃すらサせてもらえないチームも多かったようで、前での起点、決定力にまだ不安のある名古屋も厳しい戦いが見込まれます.ただ、守備が固いというより、非常にアグレッシブに前からプレスで攻撃をさせないという印象で、飲み込まれてしまうと早く繋いでフィニッシュまで持っていかれます。うまくはがせばチャンスは見えてくると思います。名古屋の最終ラインは誰が出ても決して足元悪くないので、落ち着いていいビルドアップを見せてもらいたいです。

9.【広島11節終了時】チームChance Bulldingデータ
9.【広島11節終了時】チームChance Bulldingデータ

注意すべきプレーヤーは点取り屋大橋。今シーズンすでに7得点。練習中に肩を痛めたとのことで前節新潟戦は欠場。試合間隔も短く名古屋戦もどうなるかわかりませんが出てくれば脅威です。

10.【広島大橋】Playing Style
10.【広島大橋】Playing Style

それから攻撃の中心となりそうなのは満田。OMFもしくはボランチで出場し、中盤でのチャンス創出を行います。決して自由にさせない様、注意が必要です。

11.【広島11節終了時】個人CBP
11.【広島11節終了時】個人CBP

最後に

浦和戦、神戸戦と数字上良い傾向が見えてきています。勝利という結果がついてきていないのは残念ですがこのまま続けてもらいたいと思います。エディオンピースウイング広島、とても素晴らしいスタジアムだと聞いています。舞台、相手とも不足なし。お互い体力的にも厳しくなりそうなGW最後の1戦、お土産に勝点3を。引き続き楽しんでいきましょう。

この三連戦好調の和泉竜司に期待
この三連戦好調の和泉竜司に期待

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