グラぽ

名古屋グランパスについて語り合うページ

メニュー

崩しきれなかったアンカーシステム 2024年J1リーグ第11節 ヴィッセル神戸戦ミニレビュー #grampus #visselkobe

マリノス戦、セレッソ戦で相手が感じてた事を見事に味わった試合。

過密なので駆け足&ミニレビュー

試合情報

1.名古屋グランパス・ヴィッセル神戸のスターティングメンバー・ベンチ
1.名古屋グランパス・ヴィッセル神戸のスターティングメンバー・ベンチ

5枚を3枚で見る

ここ最近の名古屋の守備時の難しさは相手チームの4バックをどうやって名古屋の前線3枚で見るのか?という部分にあらわれる。

この試合も神戸4バックのラインとアンカー(扇原)の5枚のビルドアップ部隊をどうやって3枚(永井・倍井・森島)で見るのか?に苦戦した。

例えば前節の浦和ではアンカーがマークの受け渡しを強要してこない事から、アンカー対森島を継続して永井と倍井に明確なタスクを与えた。

しかし、この神戸戦では扇原が永井と倍井にマークの受け渡しをさせるような動き(横の動き)を入れる事で倍井や永井の前向きの守備の矢印を封じた。

酒井高徳が名古屋陣内に出ている展開では和泉もSB対面で前に食いついたが、その結果空いたスペースに質の2人(武藤、大迫)が入って来る事がシンプルな脅威となって中々「球を取る作業」に移ることができなかった。

2.厄介だった扇原・酒井のポジショニングと武藤・大迫がボールを受けられる仕組み
2.厄介だった扇原・酒井のポジショニングと武藤・大迫がボールを受けられる仕組み

永井と倍井にマークの受け渡しを強要してる以上、森島も守備のスタート位置を下げておく必要がある。その結果左サイドでは前にいけない倍井。逆サイドでは釣り出しの警戒をする森島の構図ができ、5枚で誘われると引いてスタートという事になっていた。

浦和戦でも浦和が人を足すことでマークの受け渡しを強要しはじめてから風向きが変化したがこの試合では扇原が動く事で倍井と永井のマークの受け渡しの作業を必要にさせる動きが秀逸だった。

蓋の裏にどう入れるか?

神戸は424で前の4枚で中盤を消す形を取った。

消せない場合中盤の2枚がとんでもない不利を背負う事になる。3421を採用する名古屋にとって第一ブロックの前線の4枚をどう突破するか?を考えるだけでかなり優位な展開となるのでこちらとしては助かる形ではあった。

右サイドでは森島が4枚の蓋から逃げて受ける事で中山で押し込む形を継続しつつ、中山も森島が逃げて受ける場所を邪魔しない形のWINWINの関係性で運ぶ。

4枚の蓋が最終ラインにリンクしてないので三國の運びで優位を取る形も効果的であった。

また、椎橋と米本が前に逃げずに狭い空間で顔を出してくれる事で最終ラインの選手達はあそこに当てる勇気さえあれば蓋の脱出は出来た。

一方で、左サイドは蓋の脇に逃げてくるのは主に和泉が降りて来る形。倍井はライン間で最終ラインからボールを引き出すというよりは味方に突破してもらってからの立ち位置をまずは考える。その為にサイドに捌けて受けるタイミングが和泉も倍井も分かりやすくボールを外に逃がしてもSBとWGに挟まれる展開が多かった。

3.挟まれた左サイドと、優位を取れた右サイド
3.挟まれた左サイドと、優位を取れた右サイド

後半からパトリックを入れて永井がその位置に入ったが、ロングボールの勝負の意図よりも如何に前の蓋がある時にIHが最終ラインを気にしているのか?という部分でビルドアップを気にしてくれるIHに変えたかった意図の方が大きいように見えた。

パトリックを入れる事で落とした後も、ヴィッセルの中盤2枚の周りで優位が取れるようにしたり、榊原を入れて、より前線の蓋の裏の狭い空間でボールを引き出す意図であったりと「状況」に対する修正としてしっかりと効果のある選手を居れたイメージが強い。

広島戦で注目するポイント

  • 直近2戦、相手のアンカーシステムで苦労した中で、広島は2センター。完全ミラーが予想される中で前線3枚がどういう守備スタートにするのか?
  • 攻撃の面ではIHがどういった所に顔を出して何処で優位を取るのか?ミラーに対して最終ラインのボールの捌く速度でプレスを回避できるのか?

さいごに

GW最終日に笑って終わりたいですね。

素晴らしかった名古屋のコレオ
素晴らしかった名古屋のコレオ

Leave A Reply

*

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE