はじめに
コンウェンですこんにちは。激動のカップ戦ウィークを挟み2節連続雷雨延期で始まった試合。果たして日帰り湘南サポーターは無事自宅まで帰れるのか、そんな事も気になった第18節ミニレビュー&第19節ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第18節レビュー
第18節の名古屋と湘南ベルマーレのfootballlabのCBP関係を比較してみます。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
既知の怪我人と詳細のわからないベンチ外選手達により、個人的にはさすがにワクワクよりドキドキの勝ったスタメン&ベンチ入りメンバー。
おかげさまで(というわけでもないけれど)CBP上は守備も奪取も悪くはないものの、一部守備面ではあやしいプレーで大ピンチを招いたりもしましたがなんとか引き分けで終わることが出来ました。ありがとうミッチ&VAR&クロスバー。
攻撃面ではクロスCBPが高く、右CB吉田温を起点にし、右WB中山や森島司を使いながら名古屋の武器となった右サイドアタックを中心に攻撃を仕掛けていました。先制点、逆サイド永井の飛び込みに完璧に合わせた吉田温のクロスも見事でした。
山岸も中央で受けサイドへ展開、わずかにオフサイドでしたが裏抜けでネットを揺らす、森島司の枠ぅ演出(司決めてぇ)など、いよいよ本領発揮といったところでしょう。
チャンス構築率は8.7%、枠内シュートはわずか2と寂しい結果となりましたが武器の右サイドからの攻撃、山中のフリーキックからのチャンスもあり、そこまで悪くないと感じます。枠ぅ。
個人CBPで目立つのはやはり攻撃の起点の吉田温(パスCBP1位、ドリブルCBP3位)と、すっかり攻撃の要となった中山(ドリブル・クロスCBP1位)。攻撃の際はともに高い位置を取りチームを押し上げてくれました。吉田は永井へのスーパーアシストが象徴的ですが、遠くをしっかりと見て蹴れるのがいいですね。中山は右は言わずもがな左に回った時にもいい攻撃を見せ、カットインやそこからの早めのクロスでチャンスに貢献しました。でも左になるとはっきり縦への仕掛けが厳しくなるのは改善点な気がします。右中山のまま左久保とどっちがいいのか、けが人多発で厳しい台所事情の中監督も頭が痛いところでしょう。けが人の復帰が待たれます。無理はいかんけどね。
パスCBP2位の野上も頑張っていました。不慣れな左CBではありますが良いフィードを何本も前に通しており、さすがの一言です。
ドリブルCBP全体一位の湘南小野瀬にはこれしかないという素晴らしいカットインからゴールを決められてしまいました。その前のなんやかんやはあったとは言えそれはそれ。しっかりとマークについて不十分な体制で撃たせれば俺達にはハチャンレもミッチもいる。頑張って張り付きましょう。阿部ちゃんもさすがにうまかったですね。
第19節プレビュー
第19節東京ヴェルディ戦のプレビューです。名古屋と東京Vのデータ(シーズン平均)をプロットします。
東京ヴェルディの特徴
全体グラフはきれいな形。やや大きいのは守備CBPのグラフ。Team Styleをみるとミドルブロック・ローブロックの値が高く、5-4-1のブロックでしっかりとゴール前を固めてきます。奪取CBPも高めで、同じくTeam Styleを見るとカウンタープレスの値が高く、ボールを失った際に、早く奪い返しにきます。即時奪回を狙ったプレスに焦ることなく、確実にマイボールにし、ブロックを敷かれる前に、中山や永井のスピードを生かし、仕留めきる事ができるかがポイントとなりそうです。
個人でいうと攻撃の中心は見木…なのですが出場停止。ボランチながら得点も狙える選手がいないのは名古屋にとっては好都合。エースストライカーは木村。身長185cmの長身FWで、今シーズンすでに9ゴール(リーグ4位)。シンプルに木村を狙ったロングボールも多く見られ、簡単にポストプレーされないように注意が必要です。翁長からのクロス⇒木村も警戒。
なお、木村は関西学院大学出身で倍井健の一年先輩。倍井は過去もっとも衝撃を受けた選手として木村を上げており、「フォワードとしての枠を超えていた」と表現しています。恐ろしい。それはそれとして倍井、榊原杏太のことを愛しすぎている…。
得失点パターンを見ると、東京VはPKによる得点が多いです。ドリブルからの得点も多く、名古屋と比べてもドリブルCBPを多く稼いでいる選手が多く見られます。ドリブルで侵入され失点したり、PKを与えることがないようにしてもらいたいものです。一方失点パターンはセットプレーやクロスからが多く、名古屋の得意とする攻撃がハマれば多くのチャンスを生み出すことができるでしょう。
最後に
言い訳にはなりませんが、連戦の疲れが見えるメンバーもいたように見えた湘南戦。これ以上上位に離されるわけにはいかないので、1週間十分にリカバリーをしていい状態で次節を迎えてもらいたいものですね。引き続き応援していきたいと思います。