はじめに
コンウェンですこんにちは。えー…勝ちました。劇的に勝ちました。やりました。すごかった。やったぁ。サッカーという競技は得点が少ない上に水物すぎるので試合を批評する上で勝ったからとか負けたからとか結果には影響を受けないように気を付けているけど、文章のノリには大いに影響を与えていきたいミニレビュー&ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第18節レビュー
第18節の名古屋と浦和レッズ戦のfootballlabのCBP関係の比較です。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
はいグラフデカい。嬉しい。以上です。
という訳にもいかないので数字を見てみますが幻想(ユメ)のような数字です。グラフの軸はいつもの2だとはみ出るので3にして何とか枠内。枠ぅ。クロス、シュートが特大、パスが大、奪取も大きめと素晴らしい結果です。ゴール期待値は驚異の4オーバー、シュート実に30本でシュート位置図はヤマアラシ、チャンス構築率は24.6%と攻撃の4回に1本のペースでシュートを撃っていたということになります。時間帯を見てもまんべんなく撃てており、完璧です。
平均と比べてもざっくりこれまでの3倍の攻撃力でした。クロスも20本出して45%もの成功率。そりゃあんなグラフになるわという素晴らしいスタッツです。「だったらなんでそのシュートをほんの少し…ほんの少しだけでいいからG大阪戦に なんで分けてやれなかったんだ!!!」といいたいところですが、まぁ大目にみましょう(えらそう)。
前半からボールの取りどころを明確にして、浦和前線にボールを収めさせず、一方ついに先発復帰したユンカーに丁寧にボールをとどけ、ユンカーもそれにこたえるプレーを見せてくれたことで優位に試合を進めます。絶好調中山や和泉もビッグチャンスを迎えます。しかし攻めても攻めても点が入らない。これはもしやいつもの…???とよぎった瞬間後半交代したての渡邊凌磨にワンチャンスを沈められ失点。
しかしここ1ヶ月、なかなか勝てないまでも激しい試合を闘い抜いてきた名古屋は一味違いました。前半と変わらぬ勢いで攻め続け、ゴール前での流れから原がPKを獲得、中盤の潰し屋兼ミドルシューター兼ボックスストライカー兼バリスタ兼PK職人の稲垣が全く動じずど真ん中に沈め同点。
さらに途中出場永井のスピード違反で左サイドを一人旅、惜しいチャンスをつくるなど攻め続け、ついに後半アディショナルタイム、ロングボールにクリアの甘くなったところを拾った永井が山岸へ。山岸が完璧なポストプレイで永井にボールを返すと歓喜の瞬間が訪れます。見事な逆転弾でついにFWが得点、勝利を収めることができました。素晴らしい。
個人CBP
個人CBPを見ていきます。パスCBP。今日は赤枠囲いません。誰がとかじゃなくて全員ヒーロー。1位こそ椎橋ですが、これまで中盤~最終ラインの選手がランクインすることが多かったパスCBPで和泉、永井、マテウス等前線の選手が上位で前でチャンスが作れている事が表れているのはとてもいい傾向だと思います。
クロスCBPは左の徳元右の中山。名古屋の攻守の要である両WBが攻撃に貢献できており、素晴らしい結果となりました。3位に永井。左サイドの独走や決勝点等素晴らしい活躍でしたが、それ以外でもしっかりと攻撃に貢献しています。すげぇや。
シュートはマテウス。期待値の高さゆえ色々言われがちですが、ずっと惜しいシュートは撃ち続けられており、この試合でももちろん高数値です。2位についに初得点永井、ストライカー稲垣と続き、良い復帰戦を飾ったと言っていいであろうユンカーもランクイン。
奪取は中盤のふたり。中盤の選手が高い位置で守れているということなので、ここの数字が安定すると試合も有利に進めますね。中山もタスク多めですが頑張ってます。
ということでついにやってくれましたドデカグラフ&勝利。最高ですね。
とは言いながらこれだけの展開なのであれば前半からリードを広げて完勝してもらいたいところではあります。勝って文句を言える幸せをかみしめつつ次にも期待です。
第19節プレビュー
第19節アルビレックス新潟戦のプレビューです。
名古屋との比較データ(シーズン平均)をプロットします。
試合展望
あまり調子は上がっていないチームにはなりますが、CBPはすべてJ平均程度のきれいなグラフになっています。
Team Styleの指標をみると自陣ポゼッション、カウンタープレス、ローブロックが高く、攻撃時は自陣でのボール保持を行いながらチャンスを伺い、ボールを失った際は基本的には即時奪還は目指すがハイプレスではなく、奪取できなければ潔く自陣でブロックを敷いて引いて守る形に見て取れます。
Chance Buildingでシュート系の指標は攻撃についてはリーグでも真ん中くらいのゴール数及び成功率ですが、守備時の被ゴール、被成功率ともに低めの値となっています。
AGI/KAGIの値を見ると、AGI(攻撃の際にどれだけ相手ゴールに近づけたか)の値がリーグ最下位で、こちらもじっくりとボールをもって攻めてくるデータとなっています。
昨年、ルヴァン決勝での激闘も記憶に新しい新潟ですが、しっかりとボールをもって攻撃を仕掛けてくる印象です。今年は少しスタイルの変更もありしっくり来ていなかったが、前節あたりから回帰をしたとの報道もあり、持たれた際には前は連動したプレスをかけつつ、後ろは外されないように、集中して守ることが求められます。運動量、集中力ともにきつい戦いとなりそうですが、自信をもって闘いきってもらいましょう。
個人CBP
個人CBPを見てみます。注目は右SBの藤原。攻撃、奪取、守備と攻守の主要CBPが軒並みチーム1と驚異の数字を叩き出しています。攻撃系でいうとチーム最多得点を挙げている長谷川に注意。パスレシーブの値も高く、自由に受けさせると危険です。それからドリブルCBP1位の小見。ルヴァンカップでもだいぶやられたのであまりいいイメージが無いかもしれませんがしっかり押さえてもらいましょう。パスCBPは舞行龍ジェームズが1位です。後方からチャンスを作られないようにプレッシャーをかけていきましょう。
最後に
ということで見たこともないようなスタッツで見事な逆転勝利を見せてくれました。引き分けが続く中でもスタッツの改善は見えていたのでそんなに心配はしていないとどこかで書きましたが、さっそく結果として現れてくれました。引き続きいい状態をキープしつつ勝点を積んでくれることを期待して、応援していきたいと思います。それでは。