はじめに
コンウェンですこんにちは。始まりました後半戦。始まりました借金生活。徳政令カードはありません。勝って返済するしかないんです。第20節ミニレビュー&第21節ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第20節レビュー
第20節の名古屋と浦和レッズのfootballlabのCBP関係を比較してみます。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
今節はグラフ的にも完敗。途中退場者が出たことにより攻撃に力を注げなかった事もあり、攻撃系CBPは壊滅状態。枠内シュートわずか一本、チャンス構築率は8.6%、ゴール期待値は1を割ってしまうなど、残念な試合になってしまいました。とはいいながら失点もミスから発生してしまった1点のみ、被枠内シュートは3本と抑えるところは抑えられていたと思います。また、スプリント159本と、数的優位で走らざるを得ない部分はあったとはいえ、選手たちはしっかりと走っていました。おつかれさまでした。
全体グラフでも目立ったのが浦和のドリブルCBP、特に印象的だったのはソルバッケン。ローマから来た男の実力は伊達ではなくいい選手でした。吉田温とのマッチアップが有利と見るやチームとしても徹底してそこから仕掛け崩してきました。途中出場のパンヤ、嫌なところに顔を出す渡邊にもポイントを稼がれており、こういったところで守備のバランスを崩されるのはとても厳しいものがありました。一方名古屋トップは倍井ですが、逆にチャンスで単独で仕掛け奪われるシーンが目立ってしまいました。彼の積極性は武器であり伸ばすべきところですが、もう少し周りを使う、いっそ使うそぶりだけでもいいので相手に選択を迫るプレーが出来ればとは思います。
奪取ポイントでは稲垣が全体一位。森島をボランチで使わざるを得ない様に少し運用人数が心もとない中さすがの鉄人です。2位以降は浦和の選手に占められており、もちろん数的不利の影響は計り知れないにしても、前で奪えないことで苦しい展開になったのが見て取れます。先回の対戦では前からマンツーマンで相手につくことでビルドアップを困らせるシーンが多く見られました。しかし今回はそうはいかず、前から行っても簡単に出口をつくられ、奪いきれないというシーンが目立ったように見え、あまりはまってないなぁという印象がありました。
ミスや個の力でやられた部分は大いに反省してもらいながら、改めて前で奪って早く攻める、最近みんな使わなくなった気がする「ファストブレイク」(もう死語なん?)を磨いてもらいたいと思います。
第21節プレビュー
第21節セレッソ大阪戦のプレビューです。名古屋とC大阪のデータ(シーズン平均)をプロットします。
下は、先回対戦第9節のグラフです
試合展望
全体グラフ、名古屋のグラフもだいぶ大きくなって来たため、ぱっと見たイメージはややC大阪が大きい程度でしょうかドリブル・パス等攻撃的なCBPの高さが目立ちます。ただ、先回対戦のグラフを見るとめちゃくちゃ攻め込まれて何とかしのぎ切った様子がきれいに表れているので全体グラフはあてになりません(コラ)。ただ、キーマンであった毎熊が海外移籍、自在に顔を出し組み立ての核を担っていた登里はおそらくけがで欠場のため、持たれ方としては多少変化があるかもしれません。
Team Styleをみると、右サイドの攻撃が主体、プレーエリアを見ても明らかです。データには毎熊の残り香はあるのでしょうが、右SHにルーカスフェルナンデスがいるため大きくは変わらないでしょう。右サイド、つまり名古屋の左サイドが主戦場となるわけで、そうです。名古屋が今けが人で最も頭を悩ませている位置で、左CBと左WBをどうするのかが注目です。CBは三國をおいて強度を出すか、野上を置いてバランスをとるか、井上の大抜擢か(私情)。WBは倍井のテストを続行するのか、中山を頭から前左使って右久保なのか、山中が戻ってこれるのか。どうしても守備力としては少し物足りなくもあるのですが、CBとボランチとの組み合わせで、強力な攻撃を防いでもらいたいものです。また、セットプレーの値も高く、セットプレーからの得点は3割を超えており、注意が必要です。
また、ハイブロックの数値が高く、ラインを高くコンパクトに守って来ると思われます。ここ最近正直つまらないミスでボールを手放してしまうことがみられる名古屋、高いブロックに変に引っかかってカウンター失点をしないように。ボールはともだちこわくないよ。
個人ポイントを見ると、やはり警戒は先ほども名前の出た右SHルーカスフェルナンデス。パス、ドリブル、クロスと攻撃系CBPが軒並み高く、彼をどう止めるかがポイントとなりそうです。それからボランチの田中、奪取とパスCBPがチーム一位で、間違いなくC大阪の心臓です。名古屋のシャドーなのかボランチなのか、田中をだれが見るのかしっかりと確認しながら試合を進めてもらいたいものです。そして点取り屋レオセアラ。前節も得点されており得点の嗅覚を持つ選手です。頼んだぞハチャンレ。
最後に
後半戦の出だしは退場者を出したことも含めThe☆完敗。といったゲームでした。移籍の動きも出だしてバタバタするなか、落ち込む暇すらなくあっという間に次の試合が来ます。やっちゃったものは仕方ない決まったことは仕方ない。覚悟を決めて戦ってくれるであろう選手たちを引き続き応援していきましょう。