はじめに
コンウェンですこんにちは。厳しい展開が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。止まない雨はない。でも雨に打たれてる今が辛いのも現実。第22節ミニレビュー&第23節ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第22節レビュー
第22節の名古屋とFC町田ゼルビアのfootballlabのCBP関係を比較してみます。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
うーん全体的に小さい名古屋のグラフ。ボールを持てず(保持率43.1%)シュートまで行けず(枠内1・チャンス構築率5.5%)で攻撃系は悲しいグラフ。さらに気になるのが奪取ポイントの低さ。町田は比較的中盤を飛ばして中央でミッチェルデューク無双(きつかった)や、サイドの裏を狙う長いボールが多いため、中盤前目で奪う機会自体が少なくなりがちなのも影響してるとおもいます。が、それにしても少し低い。この指標が表すように、この試合に限ったことじゃないのですが、中盤での主導権が取れないのが目立っています。中盤でプレスはハマらないし、ルーズボールは全部(やや誇張)相手だしいざ持っても囲まれて焦るのか、パスやトラップミスですぐ相手ボール。別に相手に持たれる事が悪では無いのですが、持たれてもしっかり制限をかけ、奪ったら大事にキープしシュートまで持っていけるよう心がけてもらいたいです。
個人データを見てもなんかさみしく町田ばかり。特に印象に残ったのは前線のキープに頭でのフィニッシュに暴れまくったミッチェルデューク、名古屋の左サイドを崩しまくっていた望月ヘンリー海輝。あと、1週間移籍決定が遅いよ平河もいいシュートを放つなどやっぱり危ない選手でした。海外でも頑張ってね。
攻撃面で気を吐いたのは永井。後半頭から出場するや否や、サイドに大きく開いてボールを引き出したり、必要とあらば逆に流れたり、自慢の足でプレスをかけチャンスを創出したり、流れを引き戻すために奔走してくれていました。他の選手達も名誉生え抜きの永井を見本に、相手陣内での動きを良くしてもらいたいですね。
奪取CBPは全体グラフでも触れた通り低めですが、個人で見ても中盤の選手の名前が上位に挙がってないのが気にかかります。ここには椎橋、森島、榊原、中山このあたりの名前が、パスCBPとともに上がってもらいたいです。それにしても稲垣、慣れないCB起用されながらもようやっとる。
押し込まれまくってめちゃめちゃピンチ続き!というわけではないが、落ち着いて攻撃をしたりボールを持つ時間が極端に少なく感じます。結果耐えきれずに失点したり、ポロッと相手に大チャンスが生まれたり…。もちろん攻撃も回数が少なくなることで迫力は出ません。もちろん意図してこうなっている訳ではないのはわかってますが、もう少し頭も体も整えてもらいたいものです。けが人も多く大変な中ですが、河面、山中も無理しない程度の時間とはいえ問題なく試合に出れることがわかったのは好材料です。
第23節プレビュー
第23節柏レイソル戦のプレビューです。名古屋と柏のデータ(シーズン平均)をプロットします。
下は、先回対戦第4節のグラフです
試合展望
柏は全体的に大きなグラフでパス・シュート・ドリブルすべてにおいてバランスよくゴールに迫ってきます。名古屋としては前回対戦時のように中盤でしっかりと奪い、セットプレーなどを有効につかい、少ないチャンスを確実に決めきれるかがカギとなりそうです。
柏のTeam Styleをみると、中央攻撃が高く、試合あたりのペナルティボックス侵入回数がリーグ1位、AGI(攻撃時早く相手ゴールに迫れたかの指標)もリーグ2位でロングカウンターも必要に応じて使い、積極的にゴールへ向かって来ます。守備面はミドルプレッシング、ミドルブロックが高くライン高く守ってくることが見受けられ、現在名古屋の課題とも言える中盤でのロストにより注意が必要です。
個人ポイントを見ると、やっぱりマテウス・サヴィオ。なんとチーム内攻撃系CBP総なめの7冠です。意味がわからない。パスもドリブルもシュートもなんでもござれ。流れによって外にも中にも顔を出し、捕まえにくさもある。さすがJリーグマテウスランキング(コンウェン調べ)不動の1位、怖い。他攻撃面では細谷と木下。木下は途中出場が多く出場時間こそ少ないもののすでに今季8ゴール。ゴール前で合わせる技術が高く、危険です。
最後に
なかなか勝てない、厳しい状態が続いていますが、薄くなっていた左サイドを埋めてくれる山中、河面の復帰があり、今節は三國も出場停止明けで気合十分。それから(主にサポーターの精神的に)ひと悶着ありましたが相馬の帰還。好材料は揃ってきたと思います。そして想えば開幕のどん底から上がるきっかけもそう、第4節柏戦からでした。柏さんには申し訳ないですが、2度目の名古屋躍進のきっかけになっていただきましょう。良い試合になりますように。