続き!中盤から前だよ!
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MF
吉田 温紀
吉田ハ。J1リーグに限って言うと今年は16試合で644分出場。昨年、リーグでは2試合10分の出場だったので大幅に成長したと言っても良いのではないでしょうか。とは言っても出場ポジションとしては主にCBで、守備能力と言うよりもミドル・ロングパスの発射台を期待されていた感じでした。実際、地味に2アシストを記録しており、底力は見せてくれたかなー。しかし交代で出てきて派手にやらかして交代させられる等、プレー面の安定感的なところが正直まだまだ(なおやらかしたのはチームが足元繋ごうチャレンジをしていた時期だったりするので、必ずしも吉田ハ一人が悪いというわけでもなかったわけですが……)。本当は河面の不在時にもっと存在感を見せて欲しかったけど、やらかしのせいで一時期メンタルがかなり落ちてた雰囲気だったので、なんだかんだ復調して良かった。リーズン終り頃では時間稼ぎ交代要員とは言えちゃんとベンチに入ってるし交代で出てくるしと、高卒3年目選手にこれ以上を求めるのもなかなか贅沢ですよね。もう一皮剥けたらいよいよレギュラーも見えてきそうなので、そういうタイミングでむしろJ2あたりに修行に出して「主力として試合に出続ける経験」とかを積ませられると良いなあという感じ。ただ同級生の加藤玄も入ってくるしそーとーに意識してるだろうし、チーム内でバチバチ競争させたくもあるというところでしょうか。書いてて思ったけど、ユース卒の同級生をトップチームでガチポジション争いさせるとか、なんて贅沢な悩みなんだ……。
和泉 竜司
σ(゚∀゚ )オレずっと言ってましたよね狭いところで受けるのを苦にしない和泉をどこで使うかがチームの攻撃を左右するっていうかゴールに近いところで使おうぜって。でも主にチーム事情でというかWB離脱したり調子落としたりし過ぎ問題のせいで左右のWBとして奮闘していた和泉を徳元・野上さんのおかげでトップ下によーやく回せてグランパスの「根性マシマシ・ガンギマリハイプレス」が発動するようになりボール保持型の相手は死んだ。2016年のあの頃を思い出すと、和泉がグランパスでタイトルをとったという事実だけでもう茶碗3杯くらい涙が出てくるのでドライアイに苦しむ皆さんにはおススメです。どの選手だったか忘れたけど「対戦相手としてピッチ上で接していた経験から『すごい怖い人』だと思っていたら実は優しくてビックリした」みたいなコメントをしていましたね。実際ピッチ上にいる時、表情に明らかな殺気が漲っており、こりゃあヤる気だわ……という感じですが、というかピッチ上では本当にヤっていましたが、まあそういうヤるときはヤるというのも大事なことなんで今後もピッチ上ではきっちり仕留めるところを仕留めきってもらいたいですね。「ピッチ上では怖い」ということの影響力が和泉不在時の勝率の低さに露骨に現れているので、気づけばかつての闘莉王枠というか「きっちりシメる」係として若手に緊張感とか敢闘精神とかそういうのを骨の髄まで叩き込んでいただきたい。σ(゚∀゚ )オレ和泉好きなんだよ。もっとグランパスで報われてほしいっすよね。
椎橋 慧也
今のグランパスで最もサイコパスみのある男。チーム勝利時の集合写真でニコニコ笑顔のままペットボトルの水を同僚にぶっかけており、あの笑顔のままそういう犯行に及べるのは控えめに言っても明らかに変人ですな。プレー面では「ルールの枠内で相手をいい感じに挑発する」ことに長けており、被カウンター時にイエローと引き換えに鈴木優磨を退場させた鹿島戦のアレとか、椎橋の真骨頂ではなかったでしょうか(正直、マナー的な意味でいかがなもんかとは思うがケガさせてるわけでもないし自分もイエローを貰うという代償的な意味でルールの範疇だし、一応)。そんな椎橋、シーズン当初は主に米本のターンオーバー・交代要員という感じだったのが、米本の移籍もありしっかりスタメンに定着するとどんどんパフォーマンスを上げて、いつの間にか稲垣と一緒にスタメンフル出場は当たり前、ビハインド時とかたまーに交代する程度で、「実はCMFすげえ手薄問題」を稲垣と椎橋二人で全力でごまかしていました。流石に来シーズンもそんな感じってのは常識的に考えて無理なので新戦力というか吉田ハと加藤玄には本当に頑張ってほしいですね。ちなみにずっと誰かに似てるけど誰だっけと思っていたんですがわかりました、あの頭ハッピーなクソ映画(誉めてます)ハッピー・デス・デイのあいつだわ(ハッピー・デス・デイは良いエンタメ映画なんで年末年始に見るといいぜ! アマプラで見れます)
森島 司
「この森島ツカサは……いわゆるファンタジスタのレッテルをはられている……対戦相手を必要以上にテクニックで手玉に取り、マリノスみたいにループボレーをぶちかましてやった相手もいる……こちらを3人がかりで囲んでくるからシレっと横パスを通して相手の心を折った……年俸以下の貢献度になることは許せず根性でひたすら上下動……そう、俺は実は根性キャラだ!!!」といった感じで、いやまあ大前提として基本的に上手くて色々な不都合をテクニックで何とかしてくれているんですが、それ以上にとにかくサボらず走りまくるし攻守可変もどんとこいで根性! 根性で走れば全てが解決される! 「上手いのにちゃんと走る」という古今東西ワールドワイドでも珍しいキャラ特性を活かして全ての臭いところに蓋をする! 課題は得点力で、実際もうちょいゴール決めて欲しいんですけどね~~~~~シュートの局面では邪念が入るタイプなのか、上手い割にシュートがイマイチ枠に飛ばないしそもそもシュートを打つところにあんまいないので、そういう意味では和泉先輩と稲垣先輩をよーく参考にしていただいて。実際ツカサが安定してリーグで年間5点くらい取ってくれるだけでめっちゃ勝点的な意味で助かるはずなので、J1優勝したければやっぱツカサのより一層の成長に期待ですかねー。あとちょっと性格が真っすぐすぎる疑惑もあって、もうちょいGKを手玉に取る遊び心的なやつがあれば良いような気もしますが、どうでしょうか。
稲垣 祥
今年もJ1ではチームトップスコアラー(6ゴール)。しっかり復調して今シーズンもチームの顔として頑張ってくれました。なんせ実力者なもので良くも悪くも稲垣のプレーぶりにチーム全体の戦い方が決められてしまうというか制限されてしまうところもあり、「これ以上」を目指していくなら稲垣をあらためてチームにどう組み込んでどうしていくねん! というのは非常に大きな問題だったりもします。ボール繋いでいくぞ! という感じだと借りてきた猫のようになってしまう問題もあったわけですが、そこは長谷川健太監督の指導によって「現実を直視する」感じでだいぶ意識も変わったようで、実際去年と比べるとプレーはかなり良い感じに変わってきてもいるんですよね。人間いくつになっても成長できる! ただやっぱ相手PA内に走り込んで行ってフィニッシュする「謎の上手さ・得点力」こそが相変わらず最大の長所なわけで、それをチームとしてどう活かすねん! というのはなかなか本当に難しい。理想論的なことをいうなら、稲垣が脇役として機能する方向でチームビルドしていきたいわけで、稲垣が元気なうちに稲垣の力を活かしつつアフター稲垣ちゃんとやりたいっすよねー、というのはちょっと贅沢過ぎるかもしれないが本当にマジでそう思ってます。
倍井 謙
チャラーい! 説明不要! 現代プロサッカーでこんなに「跨ぎフェイント」やる奴マジで初めて見たわ! シーズン序盤では色々と勢いあった感じでしたがシーズン後半になるとベンチに入ったり入らなかったり。長谷川健太監督からプロで試合に出るために何が必要か考えろ的なお説教もあった気配ですが、目に見える範囲としては特に変わりはありませんでした。スピードとドリブル突破力に強みを持っているわけですが、現状だと「ゴールに繋がらないカットインマシーン」になりつつあるので、得意な形ならゴールにねじ込む決定力だったりとか、そもそもカットインだけじゃなくて縦に抉れるぜ的なやつとか、そういうプレー選択肢を実装してくれないとJ1]では既にちょっとキツイ感じなんじゃないでしょうか。割とわかりやすく「課題は本人の意識と技術にあり」なのでなんとか頑張って欲しい。
重廣 卓也
移籍先で頑張ってください。コンディション良かった時のサボらない前プレ守備とパス展開力は忘れないぜ。
※地味に優勝したユニバーシアード2017で宮大樹や守田英正、旗手怜央、三笘薫と主軸としてやっていた。
中山 克広
名古屋市営地下鉄のグランパス選手陣によるアナウンスで、「この声色、絶対に良い人だわー」と確信させられるくらいにはすごい良い人感のある声が魅力の中山かっちゃん。いや本当にすごい良い奴感半端ない声色で、あれを聞けてない非愛知民のグランパスファンマジで損してるというかユーチューブかなんかでなんとか聴いてみてください。本当にマジで良い奴感半端ないから。さて、プレー面ではWBでこんな感じでやれる! と感覚的に掴んでからの良い感じの時期にゴールとかアシストとかわかりやすい結果があればまた違ったんでしょうけどね~~~~~。かなり色々紆余曲折ありましたがルヴァン決勝のゴールでだいたい帳尻を合わせた感じですし、そういう「ここぞというところで決める」というのは本当に持ってる選手限定の謎特性なので、悪い方向に注目したらアカン感じだったけど良いところに目を向ければ非常に良かったじゃないでしょうか。とりあえず、J1でももうちょいゴールに直接的に絡んで欲しいので、まずはもっとゴール前に侵入してほしいし侵入した後には全力でプレスバックして守るところはちゃんと守って欲しいしと、まあとにかく全般的にその走力を攻守に活かしてほしいですな! もっともっとやれるはずの選手なんで来シーズンに期待。頼むぜー。
鈴木 陽人
ユース卒サイドアタッカー。頑張れ。シュート精度は何気にチームで上位との目撃証言があり、ブレイクに期待。
菊地 泰智
こういう系の選手としてはけっこうな大物を鳥栖さんからぶっこ抜きました。WB、シャドーとこなしていましたがなんとかCMFとして使えないものだろうか。明らかにテクニカルなレフティ(なおシュートは滅多に枠内に飛ばない)でボール保持チャレンジするなら絶対に活用しないといけない。右WBも意外とイケてはいたんですがやっぱ真ん中っすよ真ん中。真ん中で使いましょう。菊地も明らかにシュート時に邪念というか隅を狙いすぎて結果枠外に行くみたいな雰囲気なんで、もうちょいキック力を鍛えて軽く振るみたいな感じでお願いしたいところ。トメルケールを極めれば様々なことができるようになる。何でもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる!
内田 宅哉
J1とルヴァンカップ合わせて37試合・2566分出場という主力中の主力に成長。ちなみにイエローカード獲得枚数は5枚。つまり獲得ペースとしては約513分≒5.7試合に1枚との平凡極まりないというかシーズン途中から主にCBとして出場していた割に非常にカード枚数の少ないクリーンなプレーぶりでした。おいおいシスの暗黒卿ダース・タクヤはいったいどこに逝ってしまったんだい? そんなことじゃ次のスター・ウォーズへの出演が怪しいよ? と思うのですが、それでもキラりと光る退場回数2回(2024J1最多タイ)に内田の暗黒面が漏れ出ていますね。しかし実は9/14のアウェー東京戦でイエローを貰ったのが最後で、そこから11試合・901分をノーカードでやり切ったので本当に中の人が入れ替わったというか光堕ちしてライトセーバーの色が青になっているのかもしれません。あんまり冗談ばっか言っているとファンの方に怒られそうなんで真面目な話をすると、CBとして出場を重ねる中で「こんくらいぶちかますとイエローになる」「スパイクの裏を相手顔面に蹴りこむと当然レッドカードになる」「スタメン継続したけりゃ無意味なカードは避けないとマズい」「尾張名古屋は城でもつ」と学んだんだと思うんですよね。そんな内田の次なる課題は「コンビネーションで崩したい野上さん」とならイキイキプレーできるけど「基本的には単騎突破系な中山とか久保」のWB時にはピッチ上からよく姿を消していた点で、それは内田のサポートを受ける側の問題なような気もしますが、もうちょいなんとか良い感じの落としどころを探って欲しいところ。ちなみにこれはGROKが生成した「ダース・タクヤ」のイメージ画像です。
小野 雅史
キラリと輝きを見せてくれたところでの大怪我離脱シーズン終了がマジで痛かった。2025も前半くらいはリハビリに費やすと思われますので慎重に復帰していただきたい。
ホセ カラバリ
試合に出てくれないとなんとも。来シーズンは試合で姿を見たいぜ!
山中 亮輔
その抜群の左脚キックを武器に印象的な活躍を見せてくれたオシャレ番長山中さん。しかしちょっと正直色々と衰え始めている感もあって使い処がなかなか難しいですな~~(具体的にはいくらなんでももうちょい縦に抉れないとキツイ)。そもそもアキレス腱の部分断裂から高速復帰してくれたわけで、もいちょいコンディションを万全にしてくれたらまたプレー内容も変わってくるでしょうから、2025では完全体山中さんとして10アシスト目指して頑張っていただきたいところ。
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