FW
パトリック
その空中戦の強さ衰え知らず！ 現代サッカー的に「高くて強い奴に放り込む」はやっぱBプランじゃないとまずいわけなんですが、それはそれとしてBプランにどれくらい頼れるかというのは大事なことでして、パトリックいたらBプランがそれなりに機能するという安心感すばらしかったですね（なお本当に機能していたかというとそうでもなかったような気もするが）。なんか相手DFとGKのパス回しにプレスかけるコツみたいなのを会得しているようで、シーズン中に2回もそういうゴールを決めるとはビックリでした。いれば確実に計算できる実力者だけにちょっと年俸がお高めとかそもそも本人がもっと試合に出たいというあたりで移籍も已む無しでございましょう。その「やれることをしっかりやり切る」必殺仕事人っぷりには本当に敬意を抱かざるを得ない。敵にするとあの「アフター気味でもボールに競りに来る」競り合いっぷりは本当に嫌なんもんでしたが、味方にするとやっぱ頼もしいんだよなあ。
山岸 祐也
「僕、（PK）蹴れます」からの～「お前は去年外してるからダメだ」からの～「祐也、5番目でいけるか？」「いけます！」というドラマチック男。今シーズンはプロになって初めての割と大きな怪我、そして結局3回も怪我離脱するというところで本領発揮とはいかなかったんですが、やっぱ頭いいというかちゃんと考えてプレーしてる選手は違うな～～～、というところは随所に現れていました。なお守備は割とサボっていた模様なのでその辺は永井先輩をもうちょっと参考にしていただいて。なんか34歳くらいでいきなりキャリアハイの得点決めるダリオ・ヒュブナー系フォワードの臭いがなんとなくするので、グランパスであと二皮くらいズルっと剥けてくれるとチーム勝点ももうちょい良い感じになるんじゃないでしょうか。こういう「海外に行くと全てがちょっと物足りなくなりそうだけどJ1だとなんでもできる選手」は非常に貴重な存在なので2025シーズンでは更なる飛躍を一つお願いいたします。
永井 謙佑
今シーズンも色々とチームの危ないところを頑張って防いでくれた関係でなかなかしんどい役回りになっていましたが、最終的に和泉とツカサと野上さんと徳元とで根性マシマシガンギマリハイプレスを繰り出すようになって大変イキイキとサッカーをしていました。出色だったのは何と言ってもルヴァン決勝戦でのプレスバック。正直、それができるなら毎試合やってくれよと言いたくなったりもするわけですが、やっぱ決勝という「普段以上に気合の入る舞台」でこそ出てくるプレーってもんがあるわけですよな。そういうプレーを見られるのも決勝戦の醍醐味の一つであり、やっぱ決勝戦って何回出ても良いもんですよね～。プレースタイルとスピードこそ違うものの、個人的には永井の後継者枠は榊原に期待したい感じがあり（プレス強度的な意味で）、稲垣と同じく永井が元気なうちにアフター永井をなんとかチームに組み込みたいですよねー。
榊原 杏太
最終的に倍井より長谷川健太評価が上になった疑惑のレフティー。榊原の何が良いって、体格的なしんどさから逃げないというか、当たり負けしない程度のフィジカルは必要だよねとか守備サボったらそもそも試合に出られないよねっていう認識をちゃんと持っているっぽいところですよね。和泉同様に「狭いところで受けられる」特性を、ボール保持チャレンジで何とか活かしていきたい。とりあえず玉田コーチが大喜びで個人指導とか始めそうなので、どうなるか見てみようじゃないか……。
キャスパー・ユンカー
去年フル活動してくれた反動なのか、今年はシーズン通じてコンディションに苦しんでいたようでした。基本的には色々と付き合っていくしかない怪我等を抱えている選手でもあるので、来シーズンはまた今シーズンの反動的にフル活動、大爆発して欲しいもんですな！ J1で15ゴール以上取れる選手ってのはかなり貴重な存在なので、FWについては大物に振られた報道が連続しているものの、なんだかんだでキャスパーの復調に期待する方が現実的なような気がしてるんですよね。なんかやっぱグランパスには東欧系・北欧系の選手が馴染む感があって、そういう華とか雰囲気とか大事。
アヴェレーテ・イーブス
清々しいまでの素材枠の男。なんとかモノになって欲しい。来シーズンはまずはルヴァンで初出場あたりキメて欲しいですよな〜。
監督：長谷川健太
これであと勝点4くらい積めて一桁順位フィニッシュしてたらもっとファン・サポーターから褒められていた雰囲気もありましたが、なんせ二桁順位だったのがなんとも難しいところ。しかし他サポの方々から「DFライン崩壊して場合によっては降格」とか予想されていたのに対し、三國を我慢して使うとかなんだかんだ内田をそれなりにセンバとしてモノにするとか色々形にした上でルヴァン獲得したのはやっぱ褒めて良いことだと思うんですよね。不本意ながら選手が抜かれて入れ替わって、あとユンカーのコンディション不良とかで、致し方ないながらも選手起用に変動と刺激とがあったことは結果的には前向きに作用したんじゃないでしょうか。
これでグランパスの監督としては史上二人目の4シーズン目に突入することが既に確定済みで、そしてピクシーの4シーズン目と比べるとむしろ割と希望の持てる要素もあるので、来シーズンは玉田コーチとか吉村コーチとかをシバいたりしつつ、より一層のコーチ陣の強化とかにも取り組んでほしいですよね。てか「若手をそれなりに育てろ、ついでに自前のコーチ陣にも経験を積ませろ」的なミッションが透けて見えるので、よーそんなミッションをやってらっしゃる。これが自前のコーチ陣連れてくる系の監督だったら300％揉めてますからな！
さて今シーズンは本当に移籍と怪我に泣かされた感じではありましたが、そういう言い訳するな！ と一部のファン・サポーターが言いがちではあるので、そろそろ本当に誰しも「仕方ないけど認めてやらあ！」的な成績を本当に残してほしいもんです。てか就任3シーズン目にしてよーやく本当はこんくらいDFラインを前に設定したかったんだろうなというところに迫ってきた感じがあるので、来シーズンこそファストブレイク、ファ、ファストブレイクをくれ、1本でいいんだ……ﾌｧｽﾄﾌﾞﾚｲｸﾌｧｽﾄﾌﾞﾚｲｸﾌｧｽﾄﾌﾞﾚｲｸﾄﾒﾙｹｰﾙﾌｧｽﾄﾌﾞﾚｲｸﾄﾒﾙｹｰﾙﾄﾒﾙｹｰﾙﾄﾒﾙｹｰﾙ……(;ﾟ∀ﾟ)=3ﾊｧﾊｧ