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後半に繋がるターニングポイント 2025年J1リーグ第1節 川崎フロンターレ戦マッチレビュー #グランパス #grampus #frontale Y0197

名古屋も川崎もカウンターアクションを起こしたかったチーム。

0−0ではお互いに組み合っていたが、均衡が崩れると試合の動きは早かった。

個人の肌感で言えば、0−4の点数よりも0−0からカウンターアクションに持っていくために1−0を作る準備があった事にホッとしている。

試合情報

川崎フロンターレ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ
川崎フロンターレ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ

名古屋は3421の352仕草。

マテウスの立ち位置の自由度の許容がチームの約束にあったのかは謎だが、ビルドアップに必要な1.5列目が単純に和泉だけになる状況をどうするのか?がファーストインプレッション。

川崎は4231、パトリッキの押し込みに前半は三浦がついて来ない形と家長→ヴェロンに変化した事が自由度が苦手な名古屋の守備にどう影響するのかが?ポイントに

数的優位の難しさ

川崎が424のような形で前の4枚でセンターを囲うのがはっきり見える。解説の永井さんは後ろ3枚とセンター2枚で前線の2枚を回避する為のビルドアップと言っているが、川崎のSHが名古屋の2センターの脇に立っている為に名古屋の3−2に対して川崎は2−2でスペースを消すようなもう一つ大きい括りでの始まり方。

中央を絞られている事もあり中央のセンターバックが居たところで地上戦の効果的な配置にはならないので4枚にスライドしながら川崎の2−2に名古屋は後ろを4にして相手に噛み合わせさせる

相手前線に4枚で当たるかたち
相手前線に4枚で当たるかたち

スペースが狭くなって数的優位が厳しいから同数にして相手がどう出るか?のジャブを打つ名古屋

ターニングポイント

ここでパトリッキの場所も原の場所もそこまで変わらなかったのが最初のターニングポイント

後ろ3枚になっても4枚になってもCB→SBになる原の横の幅の強弱がつかなかった事で狭さの解決に動いてるはずがただ4枚になっただけ感が強かった。河面も強弱に関しては同上

狭さが変わらないのにCBに対してCMが寄られても前進は無理ですよ。という状況

数字の優劣を減らしたのなら動きで変化作らないとね。という部分(プレーエリアを広げる動き方を選びたい)

ターニングポイントとなった右サイドの局面
ターニングポイントとなった右サイドの局面

原がこれ以上拘った立ち位置に頼らないと行けない状況が本来は異常。

原の立ち位置的にゲートを通してCMにボールを届けたい意図は分かるし、良く見えて立っている。しかし、現状隣に立つ選手達が「代わりにパスを出してください」というメッセージが込められたパスのやり取りが無いので余計に原の立ち位置に頼る事になっている。

話を戻すと原の絞った立ち位置はパトリッキを内側に留めている状況でもある。大外が開く事で野上の降りて来るスペースを作って前進する案もある。実際名古屋は大外からの前進も多く選択した。

リスクの天秤

川崎のCM周りのスペース掌握のブロックを大外で飛ばせるのは効果的だったが、その後はどうだったのか?

WBから基本的には2択 “横向きか縦向きか?”

和泉も永井もマテウスも基本的にはCB-SB間の攻略を重きに見てるような動き。

早攻めの印象も選手達についているせいか縦向きのアクションは早いが問題は横向きの部分。

前線の選手が皆ハーフスペースから奥に!のようになってゴールに正対して侵入や立つ選手が出てくることがなかった。マテウスや永井はペナルティエリアの角から打つ事を苦にしない事もあるが、川崎の様に山田、宮城の様な立ち方が出来る約束をどう作るか?は今後の注目ポイント。

キャスパーが居ない辛さと居る前提で作って来たのが分かる形だった。

ただ実際FWを待つ必要も無い。前述したが中盤WBに入っている状況はCMが狭くなっている状態。ビルドアップをスキップしたからこそセンターの選手が前向きに逃げて受けに来て欲しい訳で、その一列前のリスクの天秤を使いこなせるかどうかがこの試合の第二のターニングポイント。

とれたリスクと前線の問題
とれたリスクと前線の問題

原も徳元も逆側で作ってる時はボランチ仕草に近い「内側の立ち位置」が目立ったが、相手SHが広がらずにボランチ仕草ができたからこそ、センター(特にミドルを持ってる稲垣)は相手のボランチ周りで勝負に出て欲しかった。

(原がマルシーニョを越えて突っ込んで来てシュートを打ったシーンや徳元がハーフスペースに入ったシーンなんかはgood)

後半の苦しさ

地上でやるなら外側!なのがバレてから後半1番厄介だった川崎の1番の変化は三浦の位置の高さ。前半に比べてマルシーニョとセットで縦向きに侵入するタイミングも増えた。

河原and脇坂、山本に対して和泉and稲垣、加藤で噛み合わせるが三浦の配置の高さとトップ下のスペースの差(守り側よりも攻め側の方がスペースを使う事に対してポジティブ)で野上が三浦に当たり辛くなった。

丸山-三浦のラインが下がって野上を引きこみ、原対マルシーニョの局面を作ることがなくても、2対2でスペースを使って崩せる!と判断されたのは、川崎の「昔取った杵柄感」が強かった。

1点目はそもそもオフサイド判定云々より最終ラインの守備の選手の努力を砕くセットプレーの取られ方が切なかった。3点目も交代で入った選手が相手の流動的な配置で困惑するなら分かるが、単純に受け渡しもしなくていいようなボールホルダーを放置という自分達のクオリティの低さもまた切ない。

外回しが多くなって稲垣、椎橋が外に寄る→両脇のCBが中を気にする→外の奥が取りやすくなる。後半のしんどさのからくり。

つぶやき

新加入組(原、加藤)はやりたい事たくさんあるんだろうな感があったし、思ったよりチームもやりたい事が明確なんだ感。これについてこれる選手がいつも少なくて選手達の感情が無くなるので今年はどうなる事やら。

守備に関してはサンプルが少ないから前半の落ち着きの継続をどうするのか見てみましょう案件となる。

そして、ビハインドになった途端、343の前向きプレスに変えた判断、そしてスローダウンで攻めることができたにも関わらずリスクだけ上がる守備型に変えた理由を探りたい。第2節はそこに注目していきたい。

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