忍者「どうも忍者です」
記者「どうも記者です」
忍「やめて! セレッソ大阪の育成能力で、ユース上がりのアタッカーがイキイキしてたらグランパスが失点しちゃう! 闇のJリーグで試合結果と試合後のストレスとがダイレクトに繋がってるグランパスファミリーの胃に穴が空いちゃう! お願い、頑張ってグランパス! あんたが今ここで倒れたら、ファン・サポーターとの約束はどうなっちゃうの? 試合数はまだ残ってる。ここを耐えれば、きっといい成績になるんだから! 次回『城之内死す』デュエルスタンバイ!」
記「また『ネタが古い』とか言われそうなやつを……」
忍「拙者、流浪忍ゆえ」
記「いい加減真面目にやってください」
忍「引き分けでござった」
記「いきなり真面目になった!」
忍「開幕5試合勝ちなしは28年ぶりの珍記録だと実況にネタバレされてしまった件」
記「28年ぶりってことは少なくとも30代後半年齢の方じゃないと覚えてない、大半の方にとっては初めての屈辱なわけですね」
忍「知っている屈辱は、我慢できるでござる」
記「本当かなあ」
忍「臥薪嘗胆! 頑張っていきまっしょい」
記「では振り返っていきましょう」
ポジション名 | セレッソ大阪 | 名古屋グランパス |
GK(ゴールキーパー) | キム ジンヒョン | 武田 |
CB(センターバック) | 船木・畠中 | 野上・佐藤・宮 |
SB(サイドバック) | 高橋・西尾 | ー |
WB(ウイングバック) | ー | 中山・徳元(とくもと) |
CMF(セントラルMF・ボランチ・センター) | 田中・喜田 | 椎橋(しいはし)・稲垣 |
IH(インサイドハーフ)・シャドー・トップ下 | 北野 | 和泉 |
SH(サイドハーフ)・WG(ウイング) | ルーカス・阪田 | ー |
FW(フォワード) | 中島 | 山岸・永井 |
忍「この試合、スタメントピックとしては野上さん、佐藤、宮のスリーバックに中山初スタメン、前は山岸永井と、なかなかの変化でござった」
記「どういう戦い方をするのかに注目でした」
忍「前節までと比べて大きな変化はDFラインでボール持てる具合」
記「けっこう余裕を感じられました」
忍「そして、余裕のある状態から中央の山岸またはサイドに流れる永井にロングボールを届けよう! というもの」
記「かなり良い感じに山岸にボールが渡ってましたね」
忍「そして山岸のケガでこのゲームプランは死」
記「お大事に……」
忍「と思ったのでござるが、サイドに流れた永井にボールを送り込むということは継続してできていたので、実のところ攻撃面はそれなりに機能していたでござる」
記「まずは相手DFライン裏! をよっぽど徹底したんだろうなとこいうことが伺わせられる内容でした」
忍「対するセレッソさんも、まずは自慢のアタッカー陣にボールを届けるんや! という感じで」
記「細かくビルドアップするというよりも、グランパスのプレスをけん制しつつキム・ジンヒョンにフリーで蹴らせれば前に運べるやろ! という」
編注:この試合、セレッソ大阪側では北野颯太に注目が集まるかもしれないが、編集部で共通した見解は「キムジンヒョンが素晴らしすぎた」だった。ビルドアップの精度と守備範囲の広さで、「ああ、シュミット・ダニエルでやりたかったことはこれだよな」と逆に納得させられた次第
忍「実際、そうされてしまった。山岸からカストロに代わったことで左サイド側の守備力が落ちてしまったのも大きく」
記「カストロが出たことで、徳元が行くか引くかを迷うシーンも散見されました」
忍「結果としてルーカス・フェルナンデスにまあスパンスパンとボールが通されてしまったでござる」
記「お互いに、どちらかというと攻撃が機能していたので、なんだか殴り合いになっていました」
忍「そうなると、あとは『より難易度の高いプレーが成功するかどうか』『動き出しで相手を剥がせるか』といった勝負になりがちでござる」
記「失点がそういう感じでしたね。椎橋が動きで剥がされたところにキム・ジンヒョンからスパーンとパスが通り、良いトラップをされて完璧なスルーパス」
忍「グランパスとしては最悪だったでござるが、あれだけ良いプレーをされては、まあ諦めもつくというもの」
記「前節とは形は違いますが、マンマーク気味についていく守備を逆手に取られてしまいましたね」
忍「そして後半、攻撃面は機能していたので特に変化もなく始まったでござるが」
記「殴り合いになった結果として消耗が早かったのか、相手アタッカー陣よりも先にグランパス守備陣の足にきてしまいました」
忍「先方がこちらのパス回しに慣れたということもあったろうが、前半ほど余裕を持ってのパス出しができなくなってしまったでござる。大誤算!」
編注:セレッソは後半あきらかに狙いを持ってハイプレス・ショートカウンターに全振りをしてきていた。さすがに45分はもたなかったが、60分に浅野・菊地・森島を入れるまでセレッソのハイプレスが猛威を振るい続けた
記「前線の、パスを呼び込む動きも流石に鈍くなってきました」
忍「前の方を交代して、色々とダイナミズムを取り戻そうとしたのも当然」
記「本当なら、そこで満を持してカストロ投入だったのでしょうね……」
忍「カストロも明らかに足にキていたが、初ゴールをキメたのには気持ちを感じたでござる」
記「攻撃面ではやりたいことをまあまあやれた、ということが、次にどうか良い影響を及ぼしますように」
この試合の良かったところ
- 佐藤のパス出し能力はなるほどと思わせられましたな
- 武田の意地を見たなあ
- 永井がいてくれて本当に良かった……
- 攻撃面ではやはり違いを見せてくれる菊地(守備はもっと頑張って)
この試合の(´ε`;)ウーン…
- なんかとにかくうまくいきませんねー! 山岸徳元2人とも一ヶ月はいなさそうだから若手の奮起に期待したいところ
- やっぱり前線と真ん中から後ろとの意思統一ができてない時があるような……
- 中山もっとできるはず!
最後に
忍「戦績が辛いでござるのう」
記「それでもやることは変わりません。何だったんだろうな、次はどうなるんだろうな、と考えて、試合の時間になったら応援するのみ」
忍「しんどい時は、しんどいとまず自分で自覚するのも大事でござる」
記「メンタルヘルスの基本はセルフケアだったりしますしね」
忍「おあとがよろしいようで」
記「それではまた次の記事でお会いいたしましょう」
忍「ニンニン🥷🥷🥷」