
突然のプロローグ
ねえ、ちょっと待って、壮一朗がメンバー入りしてる!
豊スタへと向かう道すがらSNSに流れてきたメンバー表を目にして鳥肌が立った。
「SUBSTITUTES DF 44 森壮一朗」
2025年3月25日に「プロ契約締結」のリリースがあった高校の新3年生が、その4日後、トップチームのJ1公式戦でいきなりのメンバー入りというのだから流石に驚いた。
名古屋グランパス公式より
嬉しい、ユースを追い掛けている身としては物凄く嬉しい。
開幕から6戦未勝利、今のチーム状況からすれば、このチームには一切の余裕など無いはずだ。
そのような危機的状況の中で敢えて森壮一朗が選ばれたのだ。
長谷川健太監督、これはマジで惚れ込んだ説あるな?
そんな風にニヤニヤとほくそ笑みながら豊スタへと歩を進める。足どりは軽い。
今回の森壮一朗選手の紹介記事ですが、実はこのときすでに書き上がっておりました。しかし、突如のメンバー入りという想定を超えるサプライズが発生し、導入部分を大きく修正する事態になりました。嬉しい誤算です。
いかなる状況に直面しても、崩れないメンタル、問われる修正能力。
これは現在下位に低迷しているグランパスにおいても、特に重要な要素の一つではないでしょうか。
という具合に気合を入れて組み立て直しました森壮一朗選手の紹介記事です。
上手くフィニッシュにまで辿り着けているのかは分かりませんが、皆様、何卒お付き合いください!

名古屋グランパス7戦目にしてようやくの勝利
J1リーグの2025年シーズンが開幕し早いもので既に2ヶ月弱が経過いたしました。
リーグ7戦目にしてようやくの初日(初勝利)が出ました我らが名古屋グランパス。
勝てずとも憎めない、そんなグランパスを熱く支えてくださっている皆さま、いかがお過ごしでしょうか。「名古屋グランパス大好き、ユースはもっと好き」をモットーに今年もトヨスポ第2Gに度々出没しますソウソウです、こんにちは。

辛く厳しい1ヶ月半でしたが明けない夜はないのです。
横浜FCに勝利した勢いをそのままに、横浜F・マリノスにも勝利し連勝、上昇気流に乗ってどこまでも行こう、名古屋グランパス。
特にマリノス戦に関しては、平日のナイトマッチにも関わらず21,892人ものサポーターが豊田スタジアムに駆け付けました。早朝より仕事に出掛けて日本経済を回してきたかと思えば、夜はスタジアムのゴール裏で声張って飛び跳ねているジャパニーズサラリーマンの底力たるや!(見たか就活生たちよ!)
しかし今この状況の中、皆が笑顔で笑っていられるのは、ルヴァンカップでのシュミット・ダニエル選手のビッグセーブがあったからで、あの終了間際の神の手に我々全名古屋は救われました。ダンさん、本当に名古屋に来てくれてありがとうございます!
そんなルヴァンカップ宮崎戦での勝利に酔いしれている最中でしたね、嬉しいニュースが飛び込んで来たのは!
ジャジャーーーン!!
WELCOME TO THE TOP TEAM
これはめでたい!!
公式リリースを目にした最初の感想は「やっぱり来たか!」ですね。
多くのユースサポーター(YB)は私と同じような感想を持ったのではないでしょうか。
名古屋グランパスU-18に所属し、今年高校3年生となる森壮一朗選手。
昨年、今年と2年連続でトップチームの沖縄キャンプに参加し、世代別代表の常連でもありましたので、2023年の貴田遼河選手に続くU-18年代での「プロ契約締結」も可能性としては十分にあるのではと大いに期待をしておりました。

「トップ昇格内定」ではなく「プロ契約締結」ということからも首脳陣が寄せる期待の大きさが伝わってきます。
今年は、高校年代の最終学年であり、集大成としての大切な一年となりますが、活動の比重をトップチームに置くのか、U-18でも活躍する姿が観られるのか、ここの判断は非常に気になるところです。(まさか、いきなりJ1でメンバー入りするなんて!)
この年代は、実戦経験を積めば積むほど爆発的な成長曲線を描く選手も出てきますので、大人の事情ではなく、若き才能を育むためにも、できる限り試合への出場を最優先にした環境を整えてあげて欲しいなと願っております。(昨年、広島の中島洋太朗選手は、トップもユースも両睨みで大活躍してましたよね、健太監督頼みますよ!)
「若鯱メンバー」スタート!!
森壮一朗選手の紹介をする前に、アカデミー関連のトピックをひとつ。
アカデミー公式アプリの有料会員化ということで「若鯱メンバー」なるメンバーシップ制度がスタートしました。
このメンバーシップについては、「若鯱ファミリー」に向けたコースと、「アカデミーOB」に向けたコースの2種類のカテゴリーから構成されています。
それぞれ「3,000円、10,000円、50,000円」から希望のコースを選択できるようになっており、中でも50,000円のコースについては、当初「プロOB」向けに企画されたコースであったと赤鯱新報で紹介されておりました。
Xでyuttyさん @yusan_1tb1 が5万円のコースは「上乗せ上納したいプロYB向け」とウィットに富んだ表現をされていましたね。
「プロOB」に対して「プロYB」というワードセンスは絶妙です!
出でよ、プロYB!!
これら集められた支援金の使用用途については、遠征費や捕食(栄養補給)に充てられるそうで、アカデミーの強化へと繋がるのはもちろんのこと、何よりも、選手たちの捕食の質が上がれば、食堂には自然と笑顔があふれるでしょうし、捕食された栄養素は、グランパスの未来を担う若鯱たちの血となり肉となりますので、とても有意義な支援制度といえるのではないでしょうか。
グランパスを愛するサポーターの善意が、若鯱たちの笑顔を創り、彼らが逞しく成長するための一助になるのだとしたら最高ですね。
たくさんのサポートが集まるといいなと願っております。
森壮一朗選手のプロフィール
それでは話を戻しまして、本題に入りたいと思います。
今回プロ契約締結となった森壮一朗選手について、彼のキャラクターやプレー面での特長などについて存分にご紹介してまいります。
森壮一朗選手は、ユースサポーター(YB)からは「壮一朗」とか「壮ちゃん」と、親しみを込めて呼ばれておりますので、ここでは「壮一朗選手」と表記してまいります。

出身は石川県金沢市。
中学年代ではJFAアカデミー福島U-15 WESTに所属し、U-15日本代表候補にも名を連ねておりました。
中学年代の経歴だけを見ても、当時から将来を嘱望される選手だったことが想像できるのではないでしょうか。
壮一朗選手は、名古屋のアカデミースカウトである岡山哲也氏によってスカウトされたと伝わっております。(グッジョブ!)
ちなみに今年のグランパスU-18は、3学年合わせて総勢41名がメンバー登録されています。その内の83%にあたる34名がU-15からの昇格組となっており、スカウト等による外部からの加入は僅か7名に留まっております。
学年ごとにみると外部からの加入は毎年2~3名という具合に、非常に狭き門となっています。
壮一朗選手は、スカウトに見出され、狭き門をくぐり抜けてグランパスU-18に加入した選手ということになります。
名古屋を選んでくれてありがとう!
壮一朗選手は、元気で明るく快活な性格で、ピッチの外では仲間たちとじゃれ合ったり、ふざけ合ったりする姿が各所で目撃されています。

太陽のように明るく、いつも笑顔が絶えないムードメーカー的な存在でもあります。

森壮一朗選手のプレースタイル
高校1年時は442の主に右SB(サイドバック)を主戦場としていた壮一朗選手。私が初めて彼のプレーを観たときは442の右CB(センターバック)での出場でした。高校1年の5月というかなり早い段階からプレミアリーグWESTには絡んできており、上級生にも物怖じすることなく、元気いっぱいに溌溂とプレーする姿がとても印象的でした。

今回、壮一朗選手を紹介するにあたっては、私の過去のポストを時系列で辿りながら進めてまいります。
当時、私が感じた興奮や感動が、記事を読んでくださる皆様にもそのままの熱量で伝わればいいなと思っております。
勿論、プレー動画も随所に用意しておりますので、併せてお楽しみください。
2023.7 プレミアWEST第11節 vs.東福岡高校(高校1年時)
高校1年でありながら、壮大なスケールのSB誕生を予感させた一戦。
映像:JFATV
2023.11 JFA アディダス DREAM ROADにて FCバイエルン・ミュンヘンの練習に参加(高校1年時)
育成年代の強化を目的として開発された2週間の育成プログラム。
この年はスペインのソシエダに4名、ドイツのバイエルンに6名の選手が日本からの選抜として送り込まれました。
その中の一人が壮一朗選手でした。
2024.1 三木隆司 新監督就任、343システムを導入(新2年時)
新2年を迎える2024年、チームは監督人事を敢行。
前年までトップチームでヘッドコーチを務めていた三木隆司氏が監督に就任し、よりトップとの一貫性を持たせるべく343システムを導入。
三木監督といえば、現役時代は「守備の人」だったこともあり、ディフェンス陣に対するマンツーマンの熱血指導は見応え十分でユースの名物にもなっています。
彼らの練習を見ていると、DFというポジションの奥深さや難しさがとてもよく伝わってきますし、見守る私達サポーターの眼も養われていくような感覚があります。
試合前のウォーミングアップは、トップチームのやり方をユースに落とし込んでいたりと、観ていてとても面白いです。

2024.2 ミズノカップ vs.矢板中央高校(新2年時)
惜しくもゴールとはなりませんでしたが、壮一朗選手最大の武器である「高い打点からの強烈なヘディング」が相手ゴールを襲います。
身長181cm、脅威の跳躍力です!
2024.3 少数精鋭、新2年で唯一の二種登録へ(新2年時)
2024.4 プレミアWEST第3節 vs.静岡学園高校(高校2年時)
左CB(センターバック)からこんなにも美しいタッチダウンパスが!と思わず唸る。
2024.6 クラブユースサッカー選手権 東海PPT決勝 vs.清水エスパルスユース(高校2年時)
強烈なカウンター攻撃にもしっかりと対応できるスピード。
そして、アカ福(JFAアカデミー福島)仕込みの足下の技術。
得意のセットプレーから得点を取るストライカー並みの嗅覚。
追加ポストまで読み進めると、いかに激闘だったかが分かります。我ながらよく記録していたなと思います。(自己満足)
2024.7 クラブユースサッカー選手権 vs.湘南ベルマーレU-18(高校2年時)
ハイライト映像では少し分かりにくいかもですが、彼を観てきた中で、私が一番衝撃を受けたプレーがこちらです。
センターサークル付近、鋭い出足でボールを刈り獲ったのが壮一朗選手。
CBの中央として構え、味方のパスミスでピンチになりかけた瞬間に自分のマークを捨てて、さらに一つ前方の相手にアタックするという凄みのある守備。
そしてそれが得点に繋がっただけでなく、壮一朗選手自身もゴール前まで一気に詰め切っている。やはり彼の嗅覚は本物です。
映像:Green Card チャンネル
2024.9 プレミアWEST第16節 vs.サンフレッチェ広島F.Cユース(高校2年時)
YBによる年間投票「2024 G-2000 AWARDS」でベストバウト賞にも選ばれた死闘。
両者一歩も譲らない意地と意地とのぶつかり合い、壮絶な闘いの最終盤に生まれた壮一朗選手の劇的ヘッド弾をご覧ください。
この勝負強さこそ壮一朗選手の真骨頂。
2025.2 U-18 Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜(新3年時)
この日、右サイドを爆走する壮一朗選手を観て、4バックシステムの右SBこそ最適解なんだろうなと思いました。
3バックでは右、左、中央と万能にこなし、加えてこれだけのスピードがありますので、次は右WB(ウイングバック)での攻撃的な壮一朗選手をぜひ見てみたいですね。
現在日本代表で活躍するアカデミーの先輩、菅原由勢選手のような攻撃的でアグレッシブなプレースタイルがWBとして凄くはまりそうですね。
2025.2 ミズノカップ vs.矢板中央高校(新3年時)
様々な経験を積み、最終学年となり、これまで以上に強いリーダーシップを示す壮一朗選手、頼もしい。
アカデミーから名古屋の星へ
いかがだったでしょうか?
森壮一朗選手がYBからも愛され、プレー面だけでなく、キャラクターとしても魅力たっぷりな選手だということがお分かりいただけたでしょうか。

チャンスと見るや、ガンガンオーバーラップを仕掛ける壮一朗選手。

3バックの左CBでは、対角サイドへのチェンジフィードを狙い澄ましてみせる壮一朗選手。

抜群の跳躍力で空中戦を制する壮一朗選手。

どれも魅力的な壮一朗選手です。
そして1年時にただ一度だけ、442のツートップに入ったレア壮一朗を目撃したことがありました。
FWとしてゴールを目指す姿には、またいつかどこかで観てみたい! そんな期待を抱かせるスケール感がありました。

守備面では当然のことながら、三木監督にみっちりとしごかれています。
鋭い出足からのインターセプトや、対人守備、そしてスピードを活かしたカバー範囲の広さはプロとしてどこまで通用するのか、とても楽しみなところです。

最後に、壮一朗選手を語る上で欠かせない存在、大きな原動力となっているのがおばあちゃんの存在です。
自慢の孫が活躍する姿を楽しみに、アウェイ遠征であっても果敢に駆け付ける壮一朗選手のおばあちゃん。
壮一朗選手は、ピッチの傍らで観戦しているおばあちゃんの姿を見つけると手を振り拳を握ります。

今回「プロ契約締結」のリリースを目にしたときに、ふっと思いました「壮ちゃんのおばあちゃん、喜んでいるだろうな」と。
森壮一朗選手、これからプロサッカー選手としての道を歩んで行く中で、たくさんの刺激的な経験をされることでしょう。
そしていつの日にか日の丸を背負い、ふと自身のキャリアを振り返ったときに、名古屋のアカデミーを選び、名古屋でプロキャリアをスタートさせたことが、本当に幸せなことだったと思ってもらえるように、これからも熱く熱くサポートしていきたいなと思っています。
グランパスファミリーの皆さん、ぜひ皆さんで一緒になって壮ちゃんを応援していきましょう!

そして最後になりますが、改めまして、プロ契約締結おめでとうございます!
アカデミーチャントをもってエールを贈ります。
覚悟を持って 立ち向かおうぜ
赤く輝け 森壮一朗
トップチームでも赤く輝け、森壮一朗!

ほとんどの写真の提供は、🐼 @sakupnd96 さん
素晴らしい写真をたくさんご提供いただきました
★Special Thanks★
2025.3.29 @豊田スタジアム
壮一朗コール!!