今回も短めでスミマセン
編集者:なんとも形容しがたい引分けでした
デスク:中2日でまさかのスタメン継続っていうのが驚いたのだが、清水エスパルス戦で勝利した形を変えたくなかったんだろうな
編集者:清水エスパルスはミドル位置からの速攻+乾のアクセント、ファジアーノ岡山はハイライン・ハイプレスのチームで、チームとしてのあり方は全然違うんですよね。
デスク:前回の記事でも書いた通り、今シーズンのグランパスは4月以降2パターンを使い分けている
◎ ハイプレス・ショートカウンターを狙った試合:横浜Fマリノス戦・柏レイソル戦
◎ 保持からのミドルカウンター(疑似カウンター)を狙った試合:ガンバ大阪戦・湘南ベルマーレ戦・鹿島アントラーズ戦・清水エスパルス戦
保持のチーム相手にはハイプレス・ショートカウンター、それ以外には保持からのミドルカウンターだったはず

編集者:ハイライン・ハイプレス相手には疑似カウンターが望ましいのかと思うんですが。前半スターティングメンバーではハイラインによるオフサイドにかかりまくりでした。
疑似カウンターについては前回記事を見てください
デスク:実際、ハイラインを破ればチャンスになることは後半のいくつかの決定機を見ていればわかる。だからスピードのある選手を前線に置きたい気持ちはよくわかるんだ。
編集者:疑似カウンターを成功させるには、ある程度の保持が必要ですよね?
デスク:基本的に組織的な守備が成立している待ち構えた状態で、そこに速攻をかけたら工夫がない。だったらできることは2つだ
1) パス回しで崩して相手の組織的守備を崩す
2) 相手に攻めさせて、組織的守備モードではなくなったタイミングでカウンターをしかける
このどっちかだ
編集者:攻撃に関してはファジアーノ岡山は前線のルカオと江坂を使って枚数をあまりかけず低リスクで攻める形でしたので、2)は難しかったかもしれません
デスク:そうなると1)になるのだが、それなら前線で収まるか、ポストできる選手がいたほうが良かった
編集者:具体的に言うと山岸ですかね?
デスク:そうだな。ただ長谷川健太監督のインタビューを聞いている限り、後半のシフトチェンジで勝ちきりたい、という意図が伺えた
編集者:浅野+山岸でレイオフなどを使って抜けだし、ハイラインを破りたいって感じでしょうか?
デスク:そうだな。実際それで決定機は作れていた。決まらなかったけど。
編集者:じゃあ永井謙佑に課せられたミッションはなんだったと想像できるのでしょうか?
デスク:あくまで想像に過ぎないが、ハイラインの裏狙いでそれで得点できればOK、そうじゃなくても、ハイラインを押し下げる。押し下げられなくても維持することに疲れさせる、というところじゃないだろうか?
編集者:なるほど、ちょっとあのスタメンを見てモヤモヤしていたところがあったのですが、そう考えてみると少しだけ理解はできました。
デスク:カウンターを主軸とするチーム同士だとそこが難しいところなんだよな。
編集者:DFラインは、原・三國・佐藤ですよね。負けてない間はこれが継続しそうですが、これは最適なんでしょうか
デスク:yuttyさんも指摘していたが、やはり佐藤瑶大、守備はいいのだが右利き左CBの弱点があきらかに出てしまっているな
編集者:本来そこは宮大樹が期待されている位置だったと思いますが、なんで使われないのでしょうか?
デスク:チャンスもらったときに限って、ミスがでてしまったりということもある。対人守備ならば本来素晴らしい選手なのでいまはメンタル不調な間がありそうだ。
編集者:なんとか立ち直って欲しいですね。
デスク:当分は、ビルドアップが求められるときは河面、相手がサイドに強力な選手を入れてきたときには佐藤瑶大 or 宮大樹という感じになりそうだな
編集者:右CBも同じですかね?
デスク:守備にバランス取るときは野上、攻撃したいときは原だろうか
編集者:三國ケネディエブスのところは佐藤瑶大がバックアップなんでしょうが、そこはもう心中案件ですかね
デスク:ケネディには本当に頑張って欲しい。彼の場合は判断の経験値とサッカー脳だけの問題だと思うので、鍛えられる。身体能力は頑張ってもなかなか鍛えられるものじゃないからな
編集者:残り2/3の試合はケネディがカギになるかもしれませんね
デスク:あとは負荷の高いCMF2人のところで加藤玄がどう絡めるか。そこも期待している
編集者:次は良い試合で振り返れますように