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原輝綺のポジショニングに見る長谷川健太サッカーの新しい試み 浦和レッズ戦 [マクロ] レビューに代えて #喋る机 #グランパス #grampus GR668

今回も短めでスミマセン

編集者:快勝でしたね。運にも恵まれた感じでしたが

デスク:先方は頻りに「中2日」を強調していたが、ターンオーバーせざるを得なかったという点では同情するが、半分以上ターンオーバーしているわけで問題は体力面じゃないんだろうな

編集者:名古屋グランパスでいえば、キャスパー・ユンカーが今季初スタメン。そしてゴールこそなかったもののとても良いプレーでした。

デスク:いわゆる山岸みたいなポストプレーヤーの収め方とはちょっと違うんだが、よく前線でボールを収めてくれていた。

名古屋グランパス・浦和レッズのスターティングメンバー・ベンチ
名古屋グランパス・浦和レッズのスターティングメンバー・ベンチ

編集者:ハイプレス・ショートカウンターとまではいかないまでも、可能な限り前線で制限もかけて貰えていましたし、マテウス・カストロとキャスパー・ユンカーで浦和レッズ戦のような戦い方ができたのは大きかったと思います。

デスク:そして定番になった稲垣祥のストライカーぶりだな

編集者:あの自陣からゴール前まで一気にスプリントで飛び込んでくるのってスゴいと思うんですが、逆にそこでゴール決まらなかったときが怖い気がします。

デスク:いかに超人稲垣といえど、あのスピードで自陣から相手ゴール前までスプリントしたあと、まったく同じスピードでスプリントで戻るっていうのは難しい

編集者:そりゃそうですよね。
だから守備の切り替えのときに一歩遅れる感があって、失点シーンの多くは名古屋のチャンス直後だったりします

稲垣祥が上がっているから、だけがカウンターに弱い理由ではありませんが、守備への切り替えが問題だっていうのはデスクがなんども言ってるところですよね

デスク:そこで今回気をつけて欲しいのが(そしてアルビレックス新潟戦でも注意して見て欲しいのが)原輝綺のプレーぶりなんだ

編集者:攻撃時に原輝綺というとサイドに張って、中山とのユニットで崩しているイメージなんですけど、それ以外になにか?

デスク:ほかにもパターンあるぞ。ここぞというところでペナルティエリア内に侵入している。こないだそれでPKもらったしな。脚踏んだんじゃなくて、太ももに蹴りが入ってだったみたいだけど。ほかに気づくことないかい?

編集者:いや・・・うーん?

デスク:いや、実はたたみかけている攻撃の時は前にかかってるけど、それ以外のときは稲垣祥の本来の位置あたりにいて、セントラルMF化していることが結構見られるようになっていたんだ

編集者:あれ?それってマンチェスター・シティでよく見られる偽センターバックってヤツですか?

デスク:フェルナンジーニョとかがやっていたヤツのことを言ってるなら、セントラルMFがセンターバックをこなすってものなので、ちょうど逆だな。でもシティはジョン・ストーンズがセントラルMF化するってこともやっていたのは確かだ

編集者:それってどんなメリットが見込まれてやってるんですか?

デスク:まず第一に、ビルドアップの安定化だ。CBからボールを前に出すときは、パスコースが複数あったほうがいい。逆に横に3人並んでいても、そこでパス回ししかできず、ロングボールだよりになっちゃう
WBの2人*CMFの2人+上がったCBってことになれば5本のパスコースができることになる(本当はもっと複雑だけど単純化して話してる)
相手がいかに守備が固くても5本のパスコースをすべてふさぐのは難しい

編集者:パスコースが増えるごとに守備難しくなりますもんね。

デスク:ダンさんにしてもピサノにしても、足元がそこそこ上手なので、CB3人中2人とGKの3人でビルドアップの1段階目を済ませられるようにして、その分上がって貰うってことだな

編集者:第1の、ってことは第2のがあるんですか?

デスク:そう、それが切り替えの部分だ。守備への切り替えのときにCB3人が並んでいても、あまり守備の「網」にはならないんだ。ブロックを形成するには3角形・4角形などが作れないと。

編集者:原輝綺が稲垣祥の位置にいれば、少なくとも中盤がら空きでゴール前まで来られちゃうのとかを防げる、とかですか

デスク:そう、実際原がフィットしはじめて、CMF化するようになってから失点は割と防ぎようもないもの以外は防げるようになってきている

編集者:これで稲垣祥も思う存分相手ゴール前に飛び込めると・・・!

デスク:単純なデュエル・対人守備だけでいいならウッチーのほうが上かもしれないが、戦術的な柔軟性は原輝綺のほうが上かもしれないよ

編集者:三國右で佐藤真ん中でっていう人をXでも何人も見てました。少なくともCMFの位置でボールを出してっていうのと、外でクロスをあげるとかを両立できるのは原輝綺なのかなって私は思いました。三國がCMFっぽい動きはあまり想像できません。

デスク:そりゃそうだ。原輝綺CMFの経験かなりあるからな。CMFからSBへ、そしてそこからCBにも幅をひろげたって感じだ。だから足元が強い

編集者:その分、肉弾戦には弱くなっちゃっているというか、中盤より前だと肉弾戦あんまりないですもんね

デスク:純粋なCFだったらまた肉弾戦に強くなるのかもだけどな

編集者:わかりました。新潟戦は原のポジショニングの変遷に注目して見てみるようにします
次は良い試合で振り返れますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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