休養日を挟み予選リーグ最終戦。柏レイソルとは勝ち点が並ぶ状況だが得失点差は柏が上。名古屋は「勝ち」が絶対条件となる。
3連戦の最終日はより一層日差しが鋭く降り注ぐ。名古屋は逆光側でのスタートとなった。
セレッソ戦のように前から来ない守備、秋田戦同様に外から攻め込まれる展開となり柏が名古屋をしっかり研究してる事はよくわかった。
442の柏に対して難しい選択を迫られたのがIHの小島と恒吉。SBとSHをWB(千賀、野中)と一緒に見張りながら大西のプレスに連動する。柏は基本的にこのIHとWBの守備の出足待ちだった。
ハメに行く為に出ていくとWBがマンツーマンで勝負される上にCBやCMFがズラされてくる。前半途中から小島は守備時は下がってスペースを埋める事も増えた。
ハメに行くのはしんどかったが、しんどい分のリターンはあった。SBがWBに出ていくので柏のCBとSB間が空間になった。萩のキックが120%では無かっただけに大西のキープきっかけ以外にポケットを取りに行くような動きが小島と恒吉で多くできたらより一層素敵だった。
優位が限定される時に助かるのは1枚2枚剥がす動き。この試合では八色が全員からボールを引き取って剥がすプレーが多く見られた。
前半を終わってスコアレス。恒吉の決定機など得点の匂いは名古屋の方が多く折り返す。
後半になると柏は徹底して外から。WBを押し込みたい意図もあったが、ひっくり返されるとパニック。結果野中のクロス気味のボールがゴールへ吸い込まれた。
クロスシチュエーションやコーナーキックを喰らう事が増えたが最後に「勝ちたい気持ち」が残っていたのは名古屋だった。