
三國ケネディエブス選手の現状
三國ケネディエブス選手が苦しんでいます。
藤井陽也選手が復帰した27節川崎フロンターレ戦こそフル出場したものの、31節は守備固めで終盤起用、藤井選手欠場の36節にやっとフル出場したものの、三國選手のオウンゴールで敗れています。
流れはあまりよくありません。
36節に関しても、守備でのエラーはあの失点シーン以外はそこまで大きなものはなかったのですが、1つのミスで勝敗を決してしまうので、センターバックというのは難しいものです。
現時点では、藤井選手の控えという位置づけになってしまいました。
この2人のプレーはそこまで違うのでしょうか?
Sofascoreでのデータはこんな感じです。
https://www.sofascore.com/football/player/kennedy-mikuni/982363#tab:season
2025年 | 2024年 | 藤井陽也2025年 | |
平均インターセプト | 0.8 ↓ | 1.2 | 1.2 |
平均タックル | 0.9 ↓ | 1.4 | 1.1 |
前線でのポゼッション獲得 | 0 ↓ | 0.06 | 0.1 |
ボール回収 | 2.6 ↓ | 4.7 | 2.2 |
ドリブルで抜かれた平均回数 | 0.2 ↑ | 0.3 | 0.3 |
平均クリア | 6 ↑ | 4.5 | 7.6 |
選手のミスによって相手にシュート機会を与えてしまった平均回数 | 2 ↑ | 3 | 0 |
選手のミスによって相手にゴールを与えてしまった平均回数 | 0 ↑ | 1 | 0 |
地上戦デュエル | 1.7 (65%) ↓ | 2.9 (67%) | 2.1 (63%) |
空中戦デュエル | 3.6 (75%) ↑ | 3.5 (74%) | 2.4 (69%) |
ボール保持中に相手に奪われたり、味方につなげられずにポゼッションを失った回数 | 7.4 ↑ | 10.2 | 10 |
平均ファール | 0.6 ↑ | 0.9 | 0.2 |
ミスによってポゼッションを失う回数は大幅に改善しており、空中戦デュエルのスタッツは横ばいなものの、インターセプトもタックルの数もボール回収も減少してしまっています。
※ チーム内部ではもっと詳細なデータで分析はされていると思いますがこの数値は有意(偶然とは言えない)な差があると思われます。
ポジションを奪われた形になる藤井陽也選手と、データ上は大差ありません。むしろ空中戦デュエルという強みがあります。
一方で気になる数値があります。「選手のミスによって相手にシュート機会を与えてしまった回数(Errors leading to shot)」の値が、藤井選手の0に対して三國選手は昨年は3、今年も2あります。この数値は、相手に攻め込まれているときにミスを冒してシュートを打たれた回数です。相手に攻められたときにミスを冒しがち、と言えるでしょう。
※ ちなみに佐藤瑶大選手が1、原輝綺選手・野上結貴選手・内田宅哉選手は藤井選手同様0です。
「ボール保持中に相手に奪われたり、味方につなげられずにポゼッションを失った平均回数(Possession lost)」はむしろ藤井選手よりも三國選手のほうが良い数値を出しています。これは自分たちが攻撃中にミスで相手ボールにする数値なので、比較的余裕のある状態でのミスということになります。(もちろんいいことではありません)
そこから立てられる仮説は、「三國ケネディエブス選手は一定以上の技術を持つが、プレッシャーがキツイ状況ではミスを冒しがち」というものです。技術的エラーがないとはいいませんが、技術的エラーよりも判断などのミスのほうが発生しているように私には見えました。
後半、残留争いのなかで出場機会を失っていったのは、ミスの多さが原因だったかもしれません。
三國選手の武器とは?
三國ケネディエブス 2025 選手データ | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
上記はFootball LABのプレイングスタイル指標です。
やはり圧倒的なのは自陣空中戦。17は偏差値に直すと75相当。相当優秀なことがわかります。
守備の15もかなり優秀です。
藤井選手との比較(藤井選手は23年のもの)を見てみましょう。
ドリブル、クロス、パス、ボール奪取が僅かに、シュート系・決定力系は少し藤井選手が上、自陣空中戦・守備は三國選手のほうが上。カバーエリアが少ないのは2人ともセンターバックだからでしょう。
三國選手の強みは、やはり空中戦と守備能力なんだろうと思います。
三國選手はこんなことを言っています。
これは明確に武器を持っているからこそ言える言葉なのではないでしょうか。
なんの強みもなければ出場機会を得られないわけで、強みのある三國選手はプロとしてきちんと価値を示していると考えます。
出場時間を増やすには?
とはいえ、ミスの少ない安定感のあるプレーができる藤井選手がファーストチョイスになっているのは確かです。
そこで考えられるのは以下の2つです。
- プレッシャー下でのミスを減らす
- パスセンスを磨き、ビルドアップ能力で藤井選手に勝つ
1. プレッシャー下でのミスを減らすには?
ある意味根本的解決と言えるのがこれです。この中の多くは既に実施していると思いますが、抜け漏れがあれば取り組んで貰えるといいと思います。
① プレッシャー耐性を高める「シミュレーション練習」
本番のストレスを練習で再現する方法が考えられます。今のJリーグではハイプレスをかけてくるチームは本当にすごいプレッシャーをかけてくるわけで、そこへの対応能力はチーム全体で取り組むべきですし、ある程度は既にやっているかもしれません。
- 心拍数を上げた状態での技術練習(走った直後にパス・シュートなど)
- 限られた時間・空間での判断ドリル
- ミスしたら即ペナルティがある練習(心理負荷をかける)
👉 本番と同等の心拍変動・緊張度で練習することで、試合時の脳の反応を最適化できることが研究で知られています。
② ルーティン(Pre-Performance Routine)の確立
ミスが多い選手ほど「状況ごとの思考がバラバラ」になりがちです。それを整える方法です。かつてラグビー五郎丸選手のルーティンが有名になりました。試合中にはなかなかできませんが、セットプレーのミスを減らすには良いかもしれません。
例:
- セットプレー前に深呼吸→視線移動→味方確認→ファーストタッチの角度確認(事前準備)
- PKの一連の動作を統一
- セットプレー前の呼吸テンポ
ルーティンは不安で乱れた脳のリズムを整え、ミスの原因である“過剰思考”を抑える効果があります。
③ 認知行動療法(CBT)による「思考の癖」修正
プレッシャー下のミスは認知バイアス(思考の歪み)が原因の場合が多いのです。認知バイアス(Cognitive Bias)とは、一言で言うと「脳の思い込み」や「思考のクセ」のことです。人間が物事を判断するとき、これまでの経験や先入観、周囲の環境などの影響を受けて、非合理的(論理的ではない)な判断をしてしまう心理現象を指します。
誰にでも起こる現象で、いわば「脳の目の錯覚」のようなものです。
例:
- 「ミスしたら終わりだ」→過度の恐れでミス
- 「絶対決めないと」→動きが固くなる
専門家と共に
- 自動思考を把握
- 機能的な代替思考に置き換える
などを行うと、安定して実力が出せるようになると考えられています。
④「360°スキャン頻度」を基準値まで高める
トップCBは 1回/0.5〜1秒 の頻度で周囲を確認していると言われています。ミスがプレッシャーによるものであれば、プレッシャーを早めに知ることで準備ができるようにします。
練習案:
- プレス方向をコーチがランダムに変えて、認知できているかをビデオで検証する
- ボールを受ける前のスキャン数を可視化(映像/センサー)
- 受ける直前に2秒ボールを見ない練習(認知優先ドリル)
👉 スキャン数が増えるほどミスは指数関数的に減ることが研究で示されています。
⑤「優先順位判断」の自動化
多くのCBは、プレッシャー下で判断基準が消えることでミスします。
優先順位は以下で統一するとよいでしょう:
- 最も危険なエリアの排除(背後・ゴール前)
- ボールロストしない安全パス
- ライン突破の縦パス
- 展開のサイドチェンジ
プレッシャーが強いときほど「1→2」に戻ることを徹底する。これの徹底を普段の練習から行います。
⑥ 「プレッシャー方向」を常に先読みする
ミスするCBの共通点は どの方向からプレスが来るかの事前予測ができていないことにあると言われています。
改善策:
- 相手FWの肩の向きと、追い込みたい方向を読む
- 味方の配置から“安全地帯”を先にイメージ
- 絞られる前にタッチ数を少なくする
複数の強力なFWとの1:1を繰り返すことで判断ストレスが下がり、ミスが減るはずです。良いCBはここが上手なのだと思います。
⑦「自分が苦手な状況」を数値化して分析
ミスが出る場面は必ずパターン化します。アナリストに抽出してビデオ化してもらいます。それを分析してどう対処するかを話し合います。
例:
- プレスが後ろから来たとき
- 相手陣地の右サイドでの受け方
- 左足でのパス
- 前向きのトランジションでの判断
データ・映像と本人の認知を一致させることが重要です。良いアナリストのいるチームはここが強みになります。
選択肢の1つ=中盤
パス能力やビルドアップ能力というのは、実戦のなかで鍛えられる側面もあります。しかし現状ではその実戦の機会がありません。
そこである意味逆説的な対処が、センターバックではないところでの出場機会を得るというものです。
※パス能力・ビルドアップ能力が必要な中盤で鍛えることでCBで必要な能力が伸びるのでは?というパラドックス的な考え方です。無理筋ではあります。
最近話題になっているのがセンターバックなのにボランチで起用されて評価を高めている瀬古歩夢選手のケースです。日本代表ではセンターバックを基本としながら、アンカーを務めることもあります。クラブ(ル・アーブル)でも守備的MFとして中盤で輝きを放ち、クラブ月間最優秀選手にも選出されるなど成果を残しています。
センターバックを中盤で起用する主な理由は以下の通りです。
- 守備的安定性の強化:センターバック出身の選手は対人守備やインターセプトに優れており、中盤に配置することで相手の攻撃を早い段階で食い止められる。
- ビルドアップ能力の活用:瀬古選手は正確なフィードやロングパスを持ち味としており、後方からの展開力を中盤で直接発揮できる。これにより攻撃の起点を増やせる。
- 戦術的柔軟性:中盤にセンターバックを置くことで、試合中に守備ラインへスライドして「3バック化」するなど、可変的なシステムを構築できる。監督にとって戦術オプションが広がる。
つまり、センターバックを中盤で起用するのは「守備とビルドアップの両立」「戦術的柔軟性」という複合的な理由によるものです。
ただ、センターバックと中盤では求められる素養が異なってきます。
中盤の選手に求められる素養
一口に中盤と言ってもいろんなタイプの選手がいます。
最近のサッカー会話や実況では、以下のようなニュアンスで使い分けられています。
1. ボランチ
キーワード:ゲームメイク、バランス、安定感
「舵取り(ハンドル)」という言葉の通り、チーム全体をコントロールする能力が最優先されます。
- 【必須スキル】
- 展開力(パスセンス): ショートパスでリズムを作り、ロングパスで局面を変える能力。
- 戦術眼(ビジョン): ピッチ全体を俯瞰し、「今、攻めるべきか、落ち着かせるべきか」を判断する頭脳。
- ポジショニング: 攻守のバランスを保つため、常に正しい位置に立ち続ける能力。
- 【求められる資質】
- 冷静沈着: プレッシャーがかかる危険なエリアでも慌てないメンタル。
- リーダーシップ: チームの中心で周囲に指示を出す声がけ。
まとめ: 「ボランチ」と呼ばれる選手には、守備力も必要ですが、それ以上に「攻撃の起点になること」や「チームのリズムを作ること」が期待される傾向があります。
2. 守備的MF
キーワード:ボール奪取、危機管理、フィジカル
「守備」という役割に特化しているため、相手の攻撃を寸断する能力が最優先されます。
- 【必須スキル】
- デュエル(対人守備): 1対1で負けない強さ、ボールを奪い取るタックル技術。
- 危機察知能力: 危険なスペースを事前に埋める、パスカットを狙う予測能力。
- 空中戦の強さ: ゴールキックやクリアボールを跳ね返すヘディングの強さ。
- 【求められる資質】
- 献身性: 目立たない場所でもチームのために走り、体を張れる泥臭さ。
- リスク管理の意識: 自分が抜かれたら終わりだという責任感と、セーフティなプレー選択。
まとめ: 「守備的MF」には、華麗なパスよりも「相手のチャンスを潰すこと」や「バイタルエリア(ゴール前の危険地帯)に鍵をかけること」が求められます。
3. セントラルMF
キーワード:運動量、万能性、リンクマン
「ピッチの中央全般」に関わるため、攻守両面をシームレス(継ぎ目なく)につなぐ能力が最優先されます。森島司選手は守備の連係がさらに深まればかなり優秀なセントラルMFになれると思われます。
- 【必須スキル】
- スタミナ(運動量): 「ボックス・トゥ・ボックス(自陣PAから敵陣PAまで)」を往復し続ける走力。
- ボール運び(推進力): パスだけでなく、ドリブルでボールを前進させる能力。
- フィニッシュワーク: 2列目から飛び出してミドルシュートを打ったり、ゴール前に顔を出す攻撃力。
- 【求められる資質】
- 切り替えの早さ: 攻→守、守→攻の局面が変わった瞬間に、誰よりも早く反応する意識。
- 万能性(ユーティリティ): 攻撃も守備も高水準でこなせる器用さ。
まとめ: 「セントラルMF」には、特定の役割に固執せず、「ピッチの広い範囲に関与すること」や「攻守の潤滑油になること」が求められます。
3つの違いをスキルで比較(レーダーチャートのイメージ)
それぞれの言葉が「どの能力を特に重視しているか」を表にしました。
能力要素 | ボランチ (司令塔) | 守備的MF (潰し屋) | セントラルMF (リンクマン) |
パス・構成力 | ◎ 最重要 | △ (無難でOK) | ◯ (繋ぎ役) |
守備・対人 | ◯ (バランス重視) | ◎ 最重要 | ◯ (ハードワーク) |
運動量・走力 | ◯ (効率重視) | ◯ (範囲による) | ◎ 最重要 |
ドリブル・推進力 | △ (奪われないこと) | △ (リスク回避) | ◯ (運ぶこと) |
現代サッカーにおける注意点
現代のトップレベルのサッカーでは、これらが融合してきています。
- 「守備のできないボランチ」は狙われます(司令塔でも守備力が必須)。
- 「パスの出せない守備的MF」はプレスをかけられて穴になります(ビルドアップ能力が必須)。
そのため、今の選手たちは「ベースとして全て高いレベルで持ちつつ、上記のどれか一つがさらに突き抜けている」という状態が理想とされています。
わかりやすい包含関係(個人的なイメージ)
セントラルMF(真ん中の人たち)
└ ボランチ(日本での呼び方:真ん中の後ろ目の人)
├ 守備的MF(守備が得意なボランチ:カゼミーロ、カンテなど)
└ レジスタ/プレーメーカー(パスが得意なボランチ:ピルロ、遠藤保仁など)
三國ケネディエブス選手が中盤をやるとしたらどうなる?
センターバック(CB)は、ゴールキーパーのすぐ前に位置する「守備の要(かなめ)」であり、現代サッカーでは「攻撃の第一歩(ビルドアップの起点)」としても非常に重要な役割を担っています。センターバックに求めるスキルについても整理してみましょう。
センターバック (CB) に求められる資質・スキル
「最後の砦」としてゴールを守り抜く能力に加え、近年は「攻撃を組み立てる能力」も必須となっています。
【守備スキル:絶対的な強さ】
- 空中戦(ヘディング): 相手のロングボールやクロスを跳ね返す高さとタイミング。
- 対人守備(1対1): フォワードに背後を取らせないポジショニングと、体をぶつけてボールを奪うフィジカルコンタクト。
- ラインコントロール: 味方のDFラインを上げ下げし、オフサイドを取ったり陣形をコンパクトに保つ統率力。
【攻撃スキル:ビルドアップ】
- ロングフィード: 一気に前線の選手へパスを通し、チャンスを作るキック力。
- 対角線のパス: 相手の守備ブロックを揺さぶるために、逆サイドへ展開する視野。
【メンタル・資質:責任感とコーチング】
- リスク管理の極致: 「抜かれたら失点」という場所なので、決して軽率なプレーをしない判断力。
- コーチング(声): 自分は後ろからピッチ全体が見えているため、前方のボランチやFWに守備の位置修正を指示する能力。
守備的MF・セントラルMFとの比較
「中盤(MF)」と「センターバック(CB)」の決定的な違いは、「受けるプレッシャーの方向」と「ミスの許容度」にあります。
比較項目 | センターバック (CB) | 守備的MF / セントラルMF |
視野・向き | 180度 (全員が前にいる) | 360度 (四方八方から敵が来る) |
主な仕事 | 跳ね返す、ライン統率、配球 | ボール奪取、リンク(繋ぎ)、飛び出し |
ミスの重み | 即失点に直結 (許容度ゼロ) | ピンチになるが、後ろにCBがいる |
身体的特徴 | 高さ・強さ (空中戦・フィジカル) | スタミナ・敏捷性 (持久力・ターン) |
攻撃の役割 | 攻撃の始点 (Start) | 攻撃の経由点・終点 (Process/End) |
違いの深掘りポイント
①「360度」か「180度」か
- MF(ボランチ・セントラル): 敵に囲まれた中央でプレーするため、背後や横からのプレスを感じ取る「首振り」や「俊敏なターン」が必要です。
- CB: 基本的に敵は前方にいます。そのため、ターン技術よりも、「前方全体を見渡して、正しいコーチング(指示)をする能力」がより重要になります。
②「跳ね返す」か「奪い切る/拾う」か
- 守備的MF: 相手の攻撃を「遅らせる」、パスコースを「限定する」、こぼれ球を「拾う」ことが求められます。
- CB: 守備的MFが限定してくれたコースに来た敵を「確実に止める」、上がってきたクロスを「確実に跳ね返す」という、より「完結させるプレー」が求められます。
③ 運動の「質」の違い
- セントラルMF: 試合中ずっと走り続ける「持久力(スタミナ)」が最重要です(1試合10km〜13km走ることも)。
- CB: 走行距離はMFより少ないですが、裏へ抜けたFWに追いつくための「スプリント能力(瞬発力)」や、当たり負けしない「パワー」が重要です。
ここで前からの流れで気づく方がいるかもしれません。
360度スキャンを常に求められるのが中盤であり、そこでの経験は三國ケネディエブス選手のミス低減に寄与するかもしれない、ということです。
最近では、「ボランチのようなパスが出せるCB」や「守備的MFがCBの間に落ちてプレーする」など、CBと守備的MFの境界線は曖昧になりつつあります。(例:冨安健洋選手などは、CBもボランチも高いレベルでこなせます)
三國選手はセンターバックとしては走れるほうです。
- 2025年 229.6km / 2116 * 90 = 9.76km/90分あたり
- 2024年 333.1km / 3074 * 90 = 9.75km/90分あたり
10km近くも走ることができるわけで、守備的MFとしての動きも可能と考えられます。(Jリーグ.jpからデータ引用)
センターバックとしては技術があるほうであり、ターンでプレッシャーをかわすこともできます。
そしてなによりも守備的MFとしてのプレーであれば、ここを抜かれてもセンターバックがいるという心理的安全性が保証されます。これは弱点であるミス低減に繋がるのではないでしょうか。
瀬古歩夢選手と比べると、パス能力の低さは懸念点かもしれませんが、守備専MFとしてトライしてみる、違った景色を見ることでまたセンターバックとしての開花もあるのではないか、と私は考えています。


