皆さんお元気ですか。この年末の全選手短評もやり始めて早5年以上ということで、前からグラぽをご覧いただいている方には「あーはいはい、そんな時期なのね」という感じでしょうか。今年からご覧いただいている方にとっては「えっナニコレ」かもしれませんな!
何かというと(中間報告もやってますけど)シーズン終了後にσ(゚∀゚ )オレが独断と偏見で選手達を好き放題語るというアレです。対象選手はレンタル組と内定組を除いたシーズン末時点で在籍している人! つまり当然に30人くらいいるわけで文字数がえらいことになるし何より書くのにめっちゃ時間かかるんだよ! だいたい毎年書きながら「σ(゚∀゚ )オレは何でこんなことをやっているんだっけ……?」と自問してしまうのですが。まあそんなことはどうでもいいのですが。とにかくそういうアレです。σ(゚∀゚ )オレの苦行でもってシーズンオフの試合のない日の暇つぶしになれば幸いです! それではどうぞご笑覧ください。
Goal Keeper
シュミット ダニエル
大誤算! ダンがJ1で僅か7試合の出場に留まってしまった! ミッチの穴を埋めるついでにもうちょい足元で繋げるキーパーということで獲得したわけですが開幕前の膝と復帰してからのハムで長期離脱×2! 武田も堀尾も大変頑張ってくれましたけども、シーズン前の構想がシーズン前に大崩壊したまま今シーズンは本当にまあえらいこっちゃでしたーwww……笑い事じゃないんだよ(真顔)。ダンがフル稼働してくれたらシンプルに勝点10は上乗せできたと思われ、その不在は今シーズンの全体的にツラい感じの主たる原因の一つ! でも別に責めたいわけではない(そもそもどうしようもない怪我ですし)。短い出場試合数ながらも出ているときは流石のプレーぶりを見せてくれましたからね(特にルヴァン初戦の後半ロスタイムのアレとか)。これまでやったことのない怪我を起点にあれこれ痛めてしまうというのも比較的ベテランになったスポーツ選手あるあるではありますので、ここで本当にしっかり治して来年のワールドカップ代表入りに向けてバリバリやっていただきたいものです。この1年であっという間にグランパスファンに忘れ去られた「それでもミッチなら……ミッチならきっと何とかしてくれる!(=超すごいキーパーがヤバい時に何とか止めてくれる安心感)」を来シーズンは思い出させて欲しい。名古屋グランパスの背番号1は鉄壁の守護神の証なので、頼むぜー。
武田 洋平

毎年のように言っていた「武田が2ndキーパーにいる安心感」をこれでもかと体現してくれました。ありがとう、本当にありがとう。いやあそれでもまさかここまで武田に貢献してもらうことはマジで想定していませんでしたな!(死) やっぱ出場し続けていると勘が戻ってくる的なところがあるのか、はたまたシンプルに色々なコンディションが良かったのか、DFラインとの細かなコンビネーションがある程度は確立されたのか、昨シーズンや今シーズン序盤と比べて後半戦では明らかにパフォーマンスが向上しており、失点はだいたい「まあ仕方ねえな」「GK的にはノーチャンスだよな」的な感じになっていました(町田戦のやらかしはもう忘れてあげます)。ただキックのパワーには流石に衰えもやんわり見えてきました。何故かというと昔と比べてロングキックの精度がイマイチになっており、それって多分キック力の衰えを思いっきり蹴ることで補ってるから精度が落ちちゃうんですよね。キーパーでもやっぱその辺からくるんだなあという学びもあったりなかったり。今シーズン完走で何とグランパスに丸10年在籍となり、具体的には小川佳純と同じだぞすごいな武田! 選手としてこれ以上の在籍歴となるとみんな大好き中村直志や楢崎正剛くらいのものなので、GKという事情的に出場試合数はともかくとして立派なレジェンド級選手であります。去就が地味に気になるところですが、さてどうなるでしょうか……。
杉本 大地
なんか手術してたりもしたようで今シーズンも出場無し! 退団発表済みということで、他所で本当に頑張って欲しい。
児玉 剛
今シーズンのひっそりやんわり影のMVP。なんせ児玉が現役復帰&加入してくれなかったらシーズン頭時点で武田と堀尾のGK二人体制(しかも堀尾もやんわり痛んでいたし)といういきなり正念場すぎる状況でしたからなー。ただ堀尾の成長なんかもあり結局試合出場は無し。GKは基本4人体制で、かつユースから荻の昇格もあるので恐らくお別れかなとは思うのですが、本当に感謝しかないのでこのままグランパスにユースのコーチかなんかで残りつつYoutuberとしてモリモリ発信していただきたいですな。
ピサノ アレクサンドレ 幸冬 堀尾

シーズン序盤のビックリ成長枠も試合に出続ける中で課題を露呈し後半戦では武田にポジションを譲りました。具体的にはハイボールに対する判断な(代表戦でもやらかしていましたが)。素直なボールにはリーチを活かしたがっちりキャッチでまったく問題無いのですが、ちょっと怪しい回転かかってたり相手選手との位置関係が微妙だったりするとけっこうポロっとしたりスカッとしてしまっており、その辺はセンスというよりは経験による部分が大きいと思うので楢崎コーチに引き続きビシバシ鍛えていただきたいところ。あと誰もが驚くビッグセーブ的な機会があんまなかったので、楢崎譲りの地味寄りなプレースタイル(ポジショニング命で好守が地味セービングに見えちゃうアレ)ながら止めるとこはちゃんと止めるんすよっていうのを見せつけて欲しい。あと今シーズンの成長ポイントとしては守備範囲。今のグランパスのGK陣で最も守備範囲が広くなっている疑惑で、最終節でおいおいそこに飛び出してなんとかしちゃうのかいという「奴のチャンスは同時にピンチだ」みたいなアレをアレしておりました。一方、やらかしについては、全般的にデカくてキャッチしにいけちゃうもんだからむしろやらかすという構図なので、その壁を乗り越えたら少なくともJ1ではハイ・クロスボールめっちゃキャッチするマンとして猛威を振るってくれそうです。ちなみにキャッチと言えばもちろんキャッチ・アズ・キャッチ・キャンですから、堀尾にもカール・ゴッチ並みのジャーマンスープレックスホールドをぶちかましてほしいもんですな、ガハハハ!
Defender
野上 結貴

さんをつけろよこのデコ助野郎!(たぶん去年も言ってる)。左右を問わずセンバやれるぜ&右WBどんとこいだぜということで今シーズンも貴重な戦力でありました。特に今シーズンでは皆さんご存知のとおりチーム全体的に守備が割とアレなことになっていたため、基本的にしくじらない野上さんの働きは貴重な感じに。激カッコいいダイビングヘッド突き刺しなんかもあり野上さんがいなかったら割と真剣にもっとスレスレな残留になっていたような気もします。なお元々その傾向があったような気もしますが今シーズンではネガティブ・トランジションをサボる姿が時折見られており、流石にベテランの域の選手にとって今年の名古屋は暑すぎてコンディション維持も大変だったんじゃないでしょうか。そもそも右WBとして大外ガチンコ上下動は若くてもしんどいけどさ。根拠はありませんが何となく3年契約の終了年のような気がするため去就が気になるところ。全然J1でもやれる実力者ながら連戦になるとお疲れ感もやんわり出ていたため、どのクラブに行ったとしても通年レギュラーでバリバリみたいなのはちょっとキツそうな気もしますが、そこも含めて本人がどうしたいかって感じですよなー。
佐藤 瑶大

名前にTOYOTAを隠し持つ男。シーズン当初は3バックの真ん中で三國のライバルにしてやろうぜ感でした。なお、多分だけど三國や藤井と比べてスピードと高さの問題で真ん中任せるにはちょっとなあという流れで途中からは左センバとしてほぼレギュラー。相変わらず失点すると(´・ω・`)ショボーンな顔になっている状態も散見されますので、そこでもうちょい(`・ω・´)シャキーンとしてもらえないものか。まあシーズン終盤では割とマシになっていた気もする。ちゃんと繋げる系なのと、左センバ化して以降は明らかに左脚も使っていこう的なプレーも見られたため、そういう向上心がしっかりあるところはGoodでございます。攻撃セットプレー時に「特に稲垣が絡んだ時はちゃんと相手ゴール前に詰める」というプロでも意外とできる選手の限られているプレーをサボらずちゃんとやっており、それが故の地味な得点能力で得た5得点と、それによって掴んだ勝点は残留にとても大きく貢献してくれました。読みの精度の向上と、それに基づくプレー判断速度の向上でもっと良い選手になるような気がしており、つまりこれから更なる経験を積むことで、30歳近くになったあたりですげえ良い選手になる気配がなんとなく漂っております。是非ともグランパスで全盛期を迎えていただきたいところですな。とりあえずTS CUBIC CARDを作りTOYOTA車を買ってTOYOTAホームで家を買うんだ! ついでにケータイもトヨタ系ディーラーでKDDIにするとか、とにかく身の回りのTOYOTA力をUPしたらきっとパフォーマンスもより良くなるぞ!
河面 旺成

あんまり報道とかなかったものの、どうもちょいちょい細かなコンディション不良があったようで相変わらずだなあという感じでした。完全体&健康な河面なら3バックの左センバ枠としてはマジでJ1でも屈指の存在かなとは思うので(なお4バックのセンバやらせるのはかなりマジなスリルを味わえそうな程度)、まずは健康でいて欲しい。左足からちゃんと前にパスを差し込めるという攻撃性能は貴重ですからなー(なおサイドを上がってのクロスは何となくイマイチな模様)。噂のミシャさんならめっちゃめちゃ重宝しそうな雰囲気ですけども、重宝したらまたケガというパターンでは困るわけでねー。元気な時なら能力に疑いなし、なお元気じゃない時が割と多いという選手はけっこう扱いに困るというか、どうしても軸として考えるわけにはいかないよねという扱いにならざるを得ず、つきましては稲垣のコーヒーを飲むとか稲垣の爪を煎じて飲むとかして稲垣G細胞を取り込み河面・ビオランテ・旺成になれば良いんじゃないでしょうか。再生能力を完備しており怪我とは無縁、かつ全身から伸ばす触手でピッチ上を制圧だ!
藤井 陽也

帰ってきた名誉春日井市民(予定)。欧州出戻り組あるあるなコンディション調整の苦しみがあったようで、2023一番良かった時の藤井にはまだまだ及んでいない感じですが、明らかにパスの意識に良い変化があり、具体的には「一つ奥」を狙うパスが増えた印象で、やっぱ欧州修行には意味があるんだなと思わせられますなー。てか欧州最前線だと「相手センバをフリーにしたらそれなりの精度でクッソ早い縦パスをFWに差し込まれる」のが割と当たり前になっており、だからこそそれを阻害するためのハイプレスが多かれ少なかれ原則必須になりつつあるわけですが、逆説的には縦パスの発射台としてそれなりの性能を持っていないとそもそもセンバとしては試合に出られませんなうという感じでござるよニンニン。2025での単純な守備データ的には良くも悪くも三國と大して変わらん感でしたがメンタルの違いがそこにあったような気はする。まあとにかくコンディションがきつそうだったので、具体的には一瞬休んだあたりから中長距離のパス出しをほぼ封印していたのでどっか痛かったんでしょうね。今オフはしっかり動かしつつ休養して色々治していただきたいところ。気づけば日本代表CBの質と層も10年前くらいと比べて爆上げ状態のためけっこうライバルもバリバリいるわけですが、来年に国内で格の違い的なところを見せつけられればまだワールドカップ代表入りもあると思うので頑張って欲しい。
三國 ケネディエブス

何となくですがミッチ退団&ダン不稼働の影響を悪い意味で最も受けてしまった感でしたなー。責任感が悪い方向に出てしまったというか、自分が何とかしなきゃという意識は随所に見られるものの、結果的に妙にしんどいプレーになっていたり、そこは別にセーフティにコーナーやスローインに逃げちゃっても良いんだぜみたいな局面でやけに保持したりクリーンにクリアしようとしたり等々。去年の良かったところと言えば「スピード&ぶちかまし&足の長さ」だったわけなので、安青錦とか古くは千代の富士を参考にした速攻相撲でまずはシンプルにドーンとぶつかって相手を仕留めることを忘れず何とかしていただきたいもんです。外国籍選手含めてJ1で当たり負けすることは無いくらいの領域に辿り着ければ代表入りだぞ多分。広い意味では同系統な藤井の帰還もあり、藤井を色々と参考にしつつ切磋琢磨して伸びていただければ幸い。個人的には攻撃性能をなんとかもう少し向上させて4バックの右SBなんかできるようになると面白いんじゃないかと思うのですが(ジェネリック酒井宏樹)、それはともかくとして「ビルドアップ時に三國は捨てといてOK」扱いだとチームの色んなところが困るんでねー。とりあえず下半身の筋肉をもっと鍛えてキック力を向上させて欲しいですね。そうしたらキックのコントロールももうちょい余裕持ってできるんじゃないでしょうか。
森 壮一朗

後半戦で右WBのレギュラーを確保した高校3年生。クラブ史上最年少ゴール記録更新はめでたい。若くてよく走れてけっこうフィジカル強めで高さがありそれなりに良いクロスを放り込めるという特性が今年のグランパスにおける右WB事情にあまりにもガシッとハマり過ぎでござった。どっかの試合の時に相手が森をあんまチェックしに来なくてクロス無限放り込みマシーンになっていたのには笑いましたが、今はまだそんなややこしいプレーとかしなくていいからまずはとにかく前に走れ! ボールを受けたらクロスを入れろ! 帰陣をサボるな! というところですな。良い部分がプロに相応しいと評価されたんだからまずは自分の良さを出すことに注力すればいいんだぞう。一方、守備面では対ドリブラーで明らかにぁゃしぃところがあり、年齢的にというかしゃーない程度ながら世界を見据えるならばJリーグレベルの相手には速やかに適応していただきたいところ。フル年代の代表戦で、右SBスタメン菅原から森へ交代とか全グランパスユースファン絶頂失神イキ過ぎ確定演出を見てみたいもんですねー。怪我に気をつけて頑張って欲しい。
徳元 悠平

レギュラースタートだったはずの今シーズンだったのですが、なんかちょいちょい守備でやらかしてしまい、あと妙に軽率にサイドから中央に入れたグラウンダーパスをカットされる悪癖のせいなのか、夏ごろから左WBのレギュラーを中山に譲り渡すこととなってしまいました。まだまだこんなもんじゃないというところを見せて欲しいですなー。
原 輝綺

イキイキ原(σ(゚∀゚ )オレしか言ってない疑惑)。3バックの右としてはその攻撃性能は間違いないレベルで、しっかり前に出て攻撃参加しつつスルーパスを供給したりするなどしておりました。ゴールもキメていよいよ本領発揮だぞとなったあたりでまた怪我離脱したのは何とも痛かったですなー(内田が頑張ってその穴を埋めてくれたと思ったらその内田もいなくなったし)。なんとかシーズン終盤に戻ってきてまたコンディション上がってきたかなーというところで今シーズン終了! というところで原的にも何ともビミョーなシーズンとなってしまいました。と言うか原が元気にイキイキプレーしているかどうかがチームの戦績にかなり直結していた感じもあり、来年の奮起に期待したいところであります。なんか「人の心とか無いんか?」系の奴かと思いきや長谷川健太監督の煽りに反応して心を燃やす姿なんかも見られており、密かな次代のリーダー候補ではないでしょうか。あとシーズン前半ではハイボールの競り合いで1試合に1回はスカっていたのがさりげなくシーズン終盤では改善されており、ちゃんと改善できる選手は偉い。攻撃時右SB化したと思ったらいきなり真ん中入って偽SB始めたりとかなんか周囲の選手が困惑していた気配もあったのは、あれはいったい何だったんでしょうか。まあともかくかなり貴重な選手なのでホントもっとバリバリやって欲しいですね。頼むぜー。
中編に続くぜ!(MFから前は例によってまだ1文字も書いてません)