
ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)さんが名古屋グランパスの指揮を執る可能性がでてきました。そうなるとチーム「ミシャ」の皆さんがやってくるのかも・・・と思いきや、杉浦コーチは藤枝MYFCへ、沖田コーチはザスパクサツ群馬の監督、その他の皆さんも多くが来年の契約が更改されています。チーム「ミシャ」解散!??え、どうなっちゃうの?
ということで、予想をします。ズバリ「ミシャ内閣」はどうなる?
1. はじめに:ミシャ体制、最大の課題と解決策
もし2026年シーズンから、ミハイロ・ペトロヴィッチさん(以下、ミシャ監督)が名古屋グランパスの指揮を執ることになったら——。
これはクラブにとって、長谷川健太監督が築いた「堅守速攻」スタイルから、ミシャ式の「超・攻撃的サッカー」へと180度転換する、史上最大級の大改革になります。
しかし今回の予想には、「ミシャ監督の長年の右腕・杉浦大輔通訳兼コーチや、主要な参謀たちが帯同できない」という厳しい条件があります。
色が付いている方は、来季の契約がありそうです。
一方で名古屋のスタッフの現時点の状況は以下の通りです
役職 | 2025年 | 2026年 | ||||
監督 | OUT | 長谷川 健太 | ? | ペトロヴィッチ | ||
ヘッドコーチ | OUT | 竹谷 昂祐 | ||||
コーチ | OUT | 河野 和正 | ||||
コーチ | 吉村 圭司 | |||||
コーチ | 玉田 圭司 | |||||
分析担当コーチ | 深山 知生 | |||||
分析担当コーチ | 佐藤 凌輔 | |||||
GKコーチ | 楢﨑 正剛 | |||||
アシスタントGKコーチ | 平田 俊英 | |||||
フィジカルコーチ | 山田 魁人 | |||||
アシスタントフィジカルコーチ | 伊藤 駿佑 | |||||
実行委員 | 清水 克洋 | |||||
運営担当(正) | 西村 弘司 | |||||
広報担当(正) | 梅村 郁仁 | |||||
GM(ゼネラルマネージャー) | OUT | 山口 素弘 | ー | |||
SD(スポーツダイレクター) | ー | IN | 服部 健二 | |||
強化部長 | OUT | 古矢 武士 | IN | 中村 直志 | ||
スカウト | OUT | 坂本 亮史 | ||||
スカウト | 中谷 勇介 | |||||
スカウト | 高本 詞史 | |||||
そこでグラぽは、「ミシャイズムを知る外部の人間」と「名古屋のDNAを持つ内部の人間」をうまく融合させた、最強の「ハイブリッド型内閣」を予想します。
2. なぜコーチ選びが重要なのか?
ガラリと変わるサッカースタイル
長谷川監督のサッカーが「堅い守備からの鋭い速攻」なら、ミシャ監督のサッカーは「GKも含めた全員でパスをつなぎ、相手を圧倒する」スタイル。これは単にフォーメーションを変えるだけでなく、選手の「脳内」を書き換えるくらいの大仕事が必要です。
チーム「ミシャ」不在の危機をチャンスに
これまで、ミシャ監督は気心の知れたスタッフ(ファミリー)を引き連れて移動してきましたが、今回はそれができません。特に、監督の言葉を戦術レベルで翻訳できる杉浦通訳がいないのは大ピンチ。
しかし、これは逆にチャンスでもあります。いつものメンバーに固執せず、名古屋で「ネオ・ミシャスタイル」を作るための、新しい才能を集めましょう。
3. ヘッドコーチ(参謀長):長嶺寛明さん
【現状:フリー(招聘のチャンス!)】
この新体制の最重要人物、それが長嶺寛明さんです。
彼はかつて広島・浦和・札幌でミシャ監督の下、コーチを務めた経験があります。他の主要な参謀たちがいない今、ミシャ独特の複雑なトレーニング(通称「ミシャ・トレ」)を初日から完璧に回せる日本人は、彼しかいません。
YSCC横浜での監督経験も経て、理想と現実のバランス感覚も磨かれています。「ミシャ監督の頭脳」を再現する役割として、絶対に欠かせないピースです。
4. 攻撃担当コーチ:玉田圭司さん
【現状:名古屋グランパスコーチ(留任)】
我らがレジェンド、玉田圭司コーチにはそのまま残ってもらいます。
現役時代の玉田さんのプレー(狭い局面でのターンや裏への抜け出し)は、まさにミシャ監督が求める「シャドー(1.5列目)」そのもの。
監督の教えを身体感覚として選手に伝えられる上、クラブの顔として、急激な変化に戸惑う選手たちの精神的な支えにもなってくれるはずです。
5. 守備&ブラジル人担当:ブルーノ・クアドロスさん
【現状:セレッソ大阪コーチ(退任の可能性あり・退任を示唆するInstagram投稿)】
「攻撃は最大の防御」というミシャサッカーですが、守備が崩壊しては元も子もありません。そこで白羽の矢を立てるのが、かつて札幌でミシャ監督を支えたブルーノ・クアドロスさんです。
彼はミシャ式の守備リスクを熟知しており、何よりブラジル人選手への指導力が抜群。マテウス・カストロや噂の新外国人といった強力な助っ人たちに、ポルトガル語で熱く戦術を落とし込めるのは彼しかいません。かつてのボスからの誘いなら、きっと応じてくれるはず!
6. セットプレー担当:吉村圭司さん
【現状:名古屋グランパスコーチ(留任)】
今年の夏話題をさらったエバートンFCとの提携。本来、セットプレーは河野和正コーチの担当だったはずですが、エバートンFCから提供されたデータを取り扱ったのは吉村圭司コーチでした。エヴァートンとの提携は単なる友好関係に留まらず、データ分析やスカウティングのノウハウまで含めた幅広い連携が特徴です。特にセットプレーに関するデータ提供はこの提携のハイライトの一つであり、プレミアリーグで培われた知見が名古屋にもたらされました。
提携前の2024シーズン、名古屋はセットプレーからの得点がリーグでも突出しており、リーグ戦総得点44点中16点(36.4%)をセットプレー(間接的なもの)から奪取していました。しかし2025シーズン前半はこの強みを十分発揮できず、セットプレーからの得点力低下に悩まされました。夏までの低迷を打開すべく、クラブはエヴァートンから提供された詳細なセットプレー分析データを活用し始めます。このデータには、欧州トップレベルのセットプレー戦術や相手守備の傾向、効果的なキックの配置・ランパターンなどが含まれていたと考えられます。実際、クラブ幹部も「このパートナーシップ締結を機にデータ分析システムやスカウトにおける情報交換など多角的な連携を通じて両クラブの発展につなげたい」とコメントしており、名古屋は早速セットプレー分野でその恩恵を受けた形です。
エヴァートンから共有されたデータをもとに、吉村コーチは相手守備を分析しながら練習で入念にサインプレー(セットプレーの特殊な約束事)を仕込みました。その成果は試合の随所に表れています。実際、2025年8月末の試合では「吉村コーチが仕込んだセットプレーが随所で工夫が見られた!」と報じられ、従来にないクリエイティブな動きで相手を惑わす場面が増えました。
7. GKコーチ:楢﨑正剛さん
【現状:名古屋グランパスGKコーチ(留任)】
本来ならミシャ監督は札幌の赤池GKコーチを連れてきたいところですが、赤池さんは札幌にとって絶対的な存在なので引き抜きは困難。
そこで、名古屋の守護神・楢﨑コーチに引き続きお願いしましょう。現代サッカーにも精通している彼なら、GKもビルドアップに参加するミシャ式に対応可能ですし、何より守備陣との連携において彼の存在感は不可欠です。
8. フィジカル部門:長谷川式からミシャ式へ
長谷川監督の「強度・走力」重視から、ミシャ監督の「強度・判断スピード」重視へ。フィジカルの作り方も変わります。
札幌のフィジカルコーチが町田へ移籍してしまうため、ここは既存の山田魁人コーチに頑張ってもらいましょう。長嶺ヘッドコーチの指示のもと、新しいメソッドを取り入れて対応します。
9. 最大の懸念:「杉浦通訳がいない」問題
ミシャ監督の言葉を伝える杉浦さんがいないのは、単なる通訳不在以上のダメージです。
ここは思い切って「ドイツ語・セルビア語が堪能で、サッカー指導資格も持つ優秀な通訳」を新規に採用することを強く推奨します。これができるかどうかが、成功の鍵を握っています。そこで推薦したい人物がいます。それが塚田貴志(つかだ たかし)さんです。主にセルビア語のスペシャリストで、ミシャはドイツ語がメインですが、もちろんセルビア語も喋れます。
ちなみに塚田さんについてGoogleで調べると、サジェストに「ドイツ語」と出てくることがあります。「あれ? 彼はセルビア語の通訳じゃなかったっけ?」と思った方、正解です。
実は、彼の公式な担当言語はセルビア語(セルビア・クロアチア語)。では、なぜドイツ語のイメージがあるのでしょうか? それには「欧州サッカーの歴史」が深く関係していました。
理由:ボスたちが「ドイツ語ペラペラ」だったから
塚田さんが長くコンビを組んだランコ・ポポヴィッチ監督や、湘南ベルマーレ時代に担当したミハエル・ミキッチ選手。彼らは旧ユーゴスラビア出身ですが、ドイツやオーストリアでのプレー経験が長く、ドイツ語が流暢でした。
- ポポヴィッチ監督:オーストリアでプレー、ドイツ語堪能。
- イビチャ・オシムさん:日本サッカーの父。彼もドイツ語を共通言語としていた。
- ミキッチさん:ドイツ・ブンデスリーガでのプレー経験あり。
つまり、「彼らの会話の中に日常的にドイツ語のサッカー用語が混ざっていた」ため、それを完璧にサポートする塚田さんにもドイツ語のイメージがついたと考えられます。もちろん、現場で鍛えられたドイツ語力も相当なものだと推測されますが、彼の真骨頂はあくまで「バルカンの言葉」にあります。
多くの通訳さんが「語学」からサッカー界に入るのに対し、塚田さんの経歴は異彩を放っています。
なんと、出身はベオグラード大学 体育学部サッカー学科。
彼は「セルビア語」を学んだのではなく、「セルビア語”で”サッカーを学んだ」のです。 生理学、トレーニング理論、戦術的ピリオダイゼーション……これらを現地の学生と同じように叩き込まれています。だからこそ、監督が使う専門用語を、頭の中で翻訳することなく「概念」として瞬時に理解できる。これが、他の追随を許さない圧倒的な強みです。
どうでしょう。ランコ・ポポヴィッチさんの通訳を務めた後、プロキャリアは途切れているようです。ちょっと期待しちゃいますよね。
10. 2026年 名古屋グランパス 新スタッフ予想図
役職 | 氏名 | 役割とポイント |
監督 | ミハイロ・ペトロヴィッチ | 攻撃的サッカーへの全権を委任。 |
ヘッドコーチ | 長嶺 寛明 | 【新規】ミシャ戦術の設計図を持つ実務の要。 |
コーチ (攻撃) | 玉田 圭司 | 【留任】技術指導とクラブのアイデンティティ保持。 |
コーチ (守備) | ブルーノ・クアドロス | 【新規】守備構築とブラジル人選手対応のスペシャリスト。 |
コーチ (セットプレー) | 吉村 圭司 | 【留任】エヴァートンFCのメソッドでセットプレーのさらなる進化を。 |
GKコーチ | 楢﨑 正剛 | 【留任】守備の安定化。 |
通訳 | 塚田 貴志 | 杉浦さんの穴を埋めるプロフェッショナル。 |
11. まとめ:これが現実的かつ最強の布陣だ!
杉浦さんや四方田さんといった「いつものメンバー」がいなくても、悲観することはありません。
- 戦術の要となる長嶺さん
- クラブの伝統を守る玉田さん・楢﨑さん・吉村さん
- ミシャイズムを注入するクアドロスさん
この「ハイブリッド・キャビネット(混合内閣)」なら、長谷川体制からの大改革を成功させ、名古屋グランパスに新たな黄金時代をもたらすことができるはずです!
