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鬼門京都、今年もお預けの理由 第8節京都サンガF.C.戦マッチレビュー #grampus Y0238

鬼門・京都は今シーズンもお預け。名古屋が悪いというよりも、京都の変化に付き合ってしまったような試合であった。良いところも課題もはっきり出た京都戦を振り返る。

試合情報

  • 2026年3月22日 
  • 京都ー名古屋:1-1(PK5-4)
  • 主審:高崎 航地
  • 天候 / 気温 / 湿度:曇り / 15℃ / 35%

ズレを突く

試合開始直後から、ボールホルダーに対するプレスの枚数が1枚以上で突っ込んでくる形に見えた。開始3分間だけでも、WBに対して2枚出ていく場面(1分57秒から)や、後方のビルドアップ部隊3枚に対して5枚で出てくるような形が頻発する(2分37秒から、2分48秒から)。

守備枚数が多いのでボールが扱いづらいように見えるが、上記タイムスタンプの状況を見ても名古屋はそこまで苦労していない。結局のところ、枚数をかけて人に寄せていても、その枚数でプレーエリアや人の動きを制限できていないため、そこまで脅威ではなかった。それよりも、制限がかかっていないがゆえにプレス部隊が次の列から足されていく(約束事上の連動)ことで勝手にできるスペースが、名古屋としてはありがたかった。

どの場所でもプレスがハマっていない(人をかけている割に制限ができていない)ものの、人が連動してくれるおかげで名古屋としてはWBが放置気味になる状況が続いた(3分6秒からのWB→WBも京都のIHが一つ遅れている)。

その後のスローインからの展開(6分53秒から)も、山岸が入る際に木村のマークが受け渡されることで、和泉が入るスペースと木村が走るラインが作られている。

逆に人の枚数が同じタイミング(8分50秒から)では、プレスが間に合うかどうかの勝負になる。どこかで間に合えばチャンスになるという京都の守備パターンである。実際にはこの状況、両SB(高嶺・野上)ともフリーの状況であり、枚数がかみ合っているわけではない。しかし、一番後ろの発射台(ピサノ・藤井・稲垣)に枚数をかみ合わせてプレス速度で無理やり制限する形がハマった瞬間であった。こういった展開において名古屋は基本的に「運んで剥がしてから」が一つの約束事であったため、一つ運んでもらうことに固執しすぎた結果、プレスを食らう形になった(その後の俯瞰映像リプレイではしっかり両SBがフリーの形。それでいて発射台でのボールの押し付け合いになったのは、かなり具合が悪い)。

その後の10分17秒からの形でSBの野上を使った展開が鉄板。京都的にはこういった浮いたポジションにはダブルチーム気味になるため、ここでプレーが切れたら京都の勝ち、切れずにつながったらピンチ。人対人を決めずスペースに対して賭けに出る、わかりやすい構図であった。

さすがに京都も、中山-甲田のWBに対してIHを外に出すような守り方に変えてきた。そのタイミングで中山がCBに降りるような形の守備への切り替えからの攻撃が13分54秒からの場面である。ここでは中山と稲垣が入れ替わってやり直しのタイミングで、藤井が同サイドでやり直したのが非常に良かった。

スペースにいる人にプレスをかける京都の約束事に対して、木村の外流れも中山と稲垣の入れ替わりも「本来は人がいないところから人が増えてくるパターン」である。それをプレスをかけ終わったタイミングで何度もやることで「ズラし直し」ができた。

プレスやマークの対応がエリア(ゾーン)になると、先制点のように藤井が剥がした後の森島のフリーや、野上が内側を駆け抜けた際の甲田のフリーが生まれ、名古屋としては立ち回りやすい展開につながった。25分19秒からの高嶺が剥がしてから逆サイドへの展開も、京都のプレスの約束事が「マンマークにしたいがゾーンに入ったら人を決めずにプレス」という形であるがゆえに、剥がされた後のフリーの選手の多さが際立った。

👍ポイント

名古屋と京都、どちらも同じようなプレッシャーの強度であった。名古屋も人にマークをつける分、当然ズレが生じる。前半に関して京都とどう違ったのか。

名古屋のプレッシャーは人対人が基準である。基本的には「マークの対象」が動くと必ずズレが起こることが決まっている。決まりがはっきりしている分、ズレるタイミングも決まり事から逆算できる。

一方で、京都は人対人がはっきりしていない。どちらかといえばボールホルダーを中心とするような基準である。そのためにボールが動くと、動いた先の強度を強めるべく人自体を増やしてもよいことにしている。それによって、ボールホルダーから距離を離す(たとえば剥がすために運ぶ、ホルダーから遠くへ出す)とプレッシャーが薄まったり、圧力をかけ直すために陣形がズレていったりする。

必ずズレるタイミングと場所が決まる名古屋に対して、ズレるかどうかは最初の守備の状況次第である京都。同じような前からのプレッシャーでも、意味がここまで違う。

変化に付き合う形

後半に入ると京都はSB対WBを明確にし、SBの高さも上げつつ、WG-SBで名古屋のWBを挟みながら外の縦方向のスピードを出してきた。そうすると名古屋のWBとCBが外に引き出されるので、IHのところが浮いてくる形ができる。

この形に加えて、本田を入れる時間帯では本田が中央から斜めに走ってCBを外に引き出すことで、IHだけではなくワイドの選手(奥川、トゥーリオ)がCB間でマークが剥がれた状態を作ることができるようになった。特に三國対トゥーリオの対面をかなり濃く色をつけ、本田が三國の裏に斜めに入って外に引き出しながら須貝を甲田に当てることで、奥川を空ける形の回数が明らかに増えた。

守備面でもソウザが投入される頃には、2CB+底に対して3トップを当てる形で、外から外に回すようなビルドアップは早めに潰される形を作られた。前半にあった遅れてダブルチームになるような守り方もなくなり、名古屋は84分44秒からのように潰される前に中に当ててスペースに出ていく動きや、京都の3トップのプレスをかわしてキャリーする回数も少なくなった。後半の京都の変化によって、前半よりも難しい対応を迫られることになった。

試合雑感

  • 前半で3点くらい取れそうな展開だったので、悔しい試合になった。相手に変化をつけられる前に試合を決められるようになりたいところだ。
  • 京都の変化のタイミングとして森島が下がってからという雰囲気もあるが、逆に高嶺が上がってからという表現のほうがしっくりくるのではないか。

さいごに

PK敗北のため、200万円追加。第8節終了時点で、

今シーズン獲得賞金(理念強化配分金+特別助成金を除く): 2600万円

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