山﨑凌吾という選手
山﨑凌吾選手は1992年9月生まれのフォワードです。まもなく28歳の誕生日ですね。岡山県生まれ。岡山県出身で、地元のヒーロ備前というクラブチームで育ち、毎年全国大会出場の座を作陽高校と争っている県立玉野光南高等学校を経て福岡大学に進学。福岡大学では元グランパスの大武峻と同期、先輩には元グランパスの永井謙佑や牟田雄祐がいます。
プロ生活はサガン鳥栖ではじめましたが、活躍は2016年から所属した徳島ヴォルティスからでした。2017年の14ゴールが現状のキャリアハイです。
その後湘南ベルマーレを経て2020年より名古屋グランパスに加入しています。
山﨑凌吾のプレースタイル
https://www.youtube.com/watch?v=I-P9n5-d3bo
山﨑凌吾がもっとも活かされていたと思われる2017年のプレー集です。
これを見てみるとヘディングでのゴールもあるにはあるが、どちらかというと左脚でのゴールが多いのがわかります。
グラフは2017年のものだが、2018年や2019年も分布は似たり寄ったりでした。山﨑凌吾はジョシュア・ケネディや、2020年の金崎夢生ではない、ということは理解しておきたいところです。
J2ナンバー3のパスレスポンス
football labの独自指標に、パスレスポンス力というのがあります。これは、「パスレシーブ(パス受け)チャンス構築ポイント(CBP)」「ペナルティエリア内パス受け」「スルーパス受けからのシュート数」「ロングパス受け(空中戦除く)」の総合評価です。実はこの年の山﨑凌吾はこの値がJ23位になりました。
この評価では、イバやシモビッチを抑えての3位なのです。
9位にランキングされている、2トップを組んでいた渡大生がパスレシーブで高いだけでなく決定力があり、山﨑凌吾は決定力は低いけど危険な位置でボールを収めてチャンスを構築するというのが、彼の1つの「持ち味」なのだ、ということがわかります。
現状の使われ方
現状の山﨑凌吾についていくつか、メンションいただきました。
ポストワークのクオリティに夢生との差があるために周囲が戸惑ってて距離感がちぐはぐになり結果収まらない印象。ロングボールをヘディングでフリックする、とかはここまで全くうまくいってないのに何故かロングボールしか飛んでこない
— ARTEIN (@asty_md) September 4, 2020
今を一番端的に表しているのがこの意見でしょうか。
大型のCFですけど背後のスペースで起点を作ったりMF的なプレー関与出来るのが1番の強みだと思います
今のところチームメイトとの距離感が上手く行ってないのと無理にハイボール競らされてるのは勿体ないと感じます— あかさ (@takahi2219) September 3, 2020
そうなんですよね。まだ山﨑凌吾を、デカいからターゲットマンにしたれ!っていう風に皆に見られているような気がします。
どんな風に活かしたらいい?
皆さんからいろんな意見をいただきました。
ゴール前のゴタゴタした中で、出すラストパスが「そこ見えてるんだ!」って所に出してるのを、移籍してきてからよく見るような気がします。
映像があるので言うと、割と後ろにいたシャビエルを選択して出してます。(46秒から)https://t.co/qxI9xobmYp— mocky🐧 (@mocky43591493) September 3, 2020
ゴール前の混戦こそがやはり彼の持ち味であるフィジカルの強さが出せるところ。シャビエルや、彼と組んだときにトップ下に入ることの多い金崎夢生との連携は期待ですね。
高くて強くて速い。ダイナミックさを活かしたい。真後ろからのポストは良さが出ない。ホントはスペースに出してあげたい。ワンタッチの落としが多いからサポート近く。パンチのある豪快なシュートが決まるのが見たい。
— フルゐ (@gra_senki) September 3, 2020
ストライドの大きい、初速は遅くてもトップスピードの高い速さを活かすには、スペースにボールを出してあげたいですね。徳島ヴォルティス時代は右WBもやっていたくらいなので、サイドを走らせてもいいかもです。パスレシーブはうまくても、パスはそれほどテクニカルではないので、それを活かせる距離にフォローをっていうのは大事かもです。そういう意味では活躍したときにはだいたい2トップなので、金崎夢生との2トップに期待したいところです。
攻撃のメンバーをこれ以上補強できない以上、山﨑凌吾をいかに活かすかが、これからの課題になってくると思います。チームメイトの理解が進んで、山﨑凌吾が活躍できる日を楽しみにしています。