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今なら言える、奴らはライバルだと 2021年J1リーグ第22節川崎フロンターレ戦プレビュー #grampus #frontale

今日は、決戦だ。

川崎フロンターレと一戦交える日がやってきた。

グランパスの試合はいつも特別な体験だけれど、川崎との試合はいつも以上に特別だと思っている。何故なら、そこに「憧憬」と「因縁」とがあるからだ。

憧憬

グランパスファミリーの大半の方が川崎相手に苦手意識を持っているはずだ。川崎との通算対戦成績は、9勝8分21敗と大幅に負け越している。勝率はなんと、たった23.7%しかない。この勝率は対J1クラブとして最低の数字で、とにかくグランパスは川崎との相性が悪い。

(ちなみに、次に悪い勝率が対東京の31.8%、その次が対鹿島の32.9%だから、東京よりも鹿島よりもよっぽど川崎を苦手としているんですね。データ引用元はこちら → https://soccer-db.net/team/headtohead.php?te=1025 )

2000年代からグランパスを応援しているファミリーなら、川崎のジュニーニョとかレナチーニョとかにカウンターでチンチンにヤられたことを覚えているだろう。優勝した2010年だって、ホームで2-3、アウェーでは4-0とボッコボコにやられた。その頃の川崎相手の良い思い出と言ったら、2009年ACL準々決勝でのホーム逆転勝利くらいだろうか。

グランパスの監督がピクシーから西野さんになった2014&2015年でも、J1リーグでは1分3敗と惨憺たる成績。特に2015年11月には、風間ヤッヒー率いる川崎に6-1という心が無にならざるを得ないようなスコアで完敗した。オグになった2016年でもホーム・アウェー共にスコア以上の内容差でぶん殴られた(スコア自体も3-2で負け、0-3で負けとどうにもならんかったですが……)。

何を言いたいのかと言うと、グランパスは「川崎のお得意様」であって、グランパスにとって川崎がライバルだなんて、とてもじゃないが言えるような相手ではなかった、ということだ。

川崎の強さ、内容には敵ながら憧れを覚えたし、応援するグランパスが川崎に追いつき追い越せたらどんなにか良いだろうと思っていた。

これが川崎への「憧憬」だ。

因縁

グランパスVS川崎の対戦カードは、2018年から「風間ダービー」として国内サッカーファンの一部から注目されるようになった。

2018年、グランパスは川崎相手に健闘するも、トメルケール練度の差を見せつけられて2敗。しかし多くのサッカーファンから「好試合だった」との評価が寄せられた。他サポの目と声は正直だ。嬉しかった。川崎相手にほとんど手も足も出なかったかつてのグランパスが、風間ヤッヒーとトヨタマネー様のおかげで、僕達がJ2にいた内に王者となっていた川崎相手に、ある程度互角にやり合えるところまで成長できた。背中に手が届きそうなところまで追いつけた。ならば、あとは追い越すだけだ。

追い越せたと思った瞬間がある。2019年、ホーム豊田スタジアムでの完勝劇だ。あの時、グランパスは……それが一夜の夢であったとしても……川崎を追い越していた。しかし、夢は覚めるものだ。

トメルケールの教祖が去り、現実を生きるイタリア人がやってきたグランパスは、2020年に新たな顔で川崎と激突することとなった。

2020年、Jリーグ最強の攻撃力とボール奪取力を武器に当時リーグ戦無敗だった川崎。その川崎に初めて土をつけたのは、すっかり「堅守速攻」となったグランパスだった。たぶん、川崎ファンの多くの方がグランパスに負けるとは思っていなかっただろう。グランパスファンもまた、勝てると思っていなかっただろう。僕達の予感を上回ったマッシモと選手達に心からの敬意を送りたい。

対する川崎も負けてはいない。2020、アウェーでは3-0とグランパスに完勝。先制さえすればこうなるんだぞと見せつけてくれた。

2018年からの勝負や、それらに関する報道や、川崎サポの方との交流や、その他サッカーファンとの交流……etc。そう、近年、「王者」川崎を相手にしたとき、グランパスはサッカーファンの話題になるし、僕たちグランパスファミリーは燃え上がる。川崎には負けたくない、勝ちたいと燃える。個人的な経験として、僕のトヨスタ現地観戦で、現地ファミリーから「殺気」を感じたたった二つの試合のうち、一つが2020年川崎戦だった。それくらい皆が川崎を意識している。

川崎サポの方も、グランパス相手だとけっこう気にして・盛り上がっている人が多いように見えるけど、これはひょっとしたら僕たちの片思いかもしれない。

これが川崎との「因縁」だ。

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今なら言える、奴らはライバルだと

言うまでもないが、川崎はトメルケールをベースに、ボール奪取&サイドアタックを身につけて、2020年のJリーグを記録的な強さで制した。一方のグランパスもまた、トメルケールの残り香を身に纏いながら、Jリーグ最強の守備力を身につけて2020年ではJリーグ最少失点、3位だった。

2021年4月29日現在、今年も記録的な強さでリーグを牽引する川崎と、シーズン前の多くの予想を覆し2位につけているグランパスの戦い。様々な事情でリーグ戦なのにホーム&アウェーとなった二試合は、グランパスファミリーも、川崎サポも、その他多くのサッカーファンも「J1の優勝に大きく影響する試合」と見ている。グランパスは川崎を直接叩いて首位に立つビッグチャンスだし、川崎は川崎で2位を直接叩いて優勝街道を単騎駆けするビッグチャンスだ。

そう、グランパスと川崎との試合は、これだけの注目を集めるようになった。そこには、かつての「川崎のお得意様」だったグランパスはいない。「風間ダービー」を経た両チームの対決は、現在「Jリーグ屈指の好勝負」になっているのだ。今なら言える、僕たちは奴らのお得意様じゃない、奴らはライバルなんだ、と。

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ライバルをぶっ倒せ

国内サッカーファンの多くが「頭抜けたチーム」「チームごと海外へ行け」と冗談交じりに思っている川崎。その「だいたいなんでもできる攻撃力」と「強度」には本当に頭が下がる。

対する僕たちの合言葉はなんだ? そう、「ウノゼロ」だ。どんな攻撃力に対したって、「リスクを負わないこと」を突き詰めて失点しなければ負けない。勝てば良いんだろ、失点しなきゃ負けないだろという姿勢をJリーグでここまで体現したチームが今まであっただろうか? いや、無いと思う。

ライバルの意義は、ライバルを上回ってぶっ倒すことにある。ヤッヒー時代が無駄でなかったことの証のために、マッシモ時代の守備力が国内最強と証明するために、川崎を追い越せたと思ったあの夢を今度こそ現実にするために、グランパスは川崎に勝たねばならない。僕たちファミリーもまた、グランパスが川崎に勝てるよう、それぞれの場所から精一杯の念を送らなきゃいけない。そして勝った時、片思いかもしれないライバル心は、きっと両想いに変わるんだ。

ちなみに、カンの良い人なら気付くと思うが、ここまでが前置きだ。

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この試合の見所

まじめなプレビューは、川崎サポにして国内サッカーブロガー界の重鎮、せこさんのnoteを見てくれればだいたいわかると思う。使えるものは対戦相手側のものでも使う! このラグ、容赦せん!

https://note.com/seko_gunners/n/n6530d8470518

で、天気予報である。試合時間の降水確率は100%、7㎜の雨量が予想されている。7㎜といえば、めっちゃ強い雨ってほどではないが、近くの人との会話が難しくなる程度には強い雨だ。となると、雨が試合に及ぼす影響としては、次のようなことが考えられる。

  • ボールスピードの低下→ボール保持したい川崎側に不利か
  • 選手の体力消耗増加→両チーム同条件だが、ベンチメンバーの質的にややグランパス不利か
  • 視界の不良化→できればロングパス一発で抜け出したいグランパス側にやや不利か
  • コーチングが機能しなくなる→両チーム同条件。各選手の瞬間的な「アドリブ」に頼ることが増える

要するに、ピッチコンディション死亡が予想されるわけで、見所は次のようなことになるだろう。

  • 死んでるコンディションでも川崎が「いつも通り」を貫いてくるか
  • それともダミアン大作戦をかましてくるか(グランパス的にはこっちの方が厄介)
  • マテウス相馬は重いピッチでも馬力を出せるか
  • 死んでるピッチコンディションであればあるほど、本当に上手い選手は違いを作れるもんなので、柿谷と家長が両チームの鍵を握るか

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最後に

合言葉は一つ、勝利!

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