湘南ベルマーレ戦に薄氷の勝利を挙げ、天皇杯ヴィッセル神戸戦もヤクブ・シュヴィルツォクの劇的なゴールで勝利を挙げた。グランパスの不調も底を打ったようにも見える。しかし今回の相手は順位も近い10位のアビスパ福岡。開幕節も苦労したが、今回は戦力を大幅に補強してのゲーム、侮れない。この試合をプレビューする
アビスパ福岡の状況
- 出場停止なし
- GK杉山が怪我で出場微妙
- 中村駿が移籍加入、三國ケネディエブス移籍
IN | OUT |
MF 中村駿 | DF 三國ケネディエブス |
アビスパ福岡の戦績
9勝6分9敗、7位のグランパスに対して10位と順位の近い試合になる。
平均得点1.1は名古屋を上回る。前節セレッソ大阪相手に劇的なゴールで勝利を挙げたばかりで意気軒昂となる。
アビスパ福岡の戦い方
アビスパ福岡のチームスタイル
引用元: アビスパ福岡 2021 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
アビスパ福岡は特異な戦いかたをする。
最終ラインは奈良竜樹が1枚余る形が多く、グローリ、セントラルMFのどちらかがボールを受け、低い位置にいるサロモンソンが組み立て部隊から受け取ったボールを運ぶことになる。
この形を見ると、ボールを握り倒し、攻めダルマなチームを想像するが、実はボールポゼッションはそんなに高くない。自陣ポゼッションが35、敵陣ポゼッション33と、ボールを握らずに、少ない手数で攻めきる(ショートカウンター56)というチームになる。
アビスパ福岡のチャンスビルディングポイント
引用元: アビスパ福岡 2021プレビュー | 8月22日名古屋 vs 福岡 | データによってサッカーはもっと輝く
アビスパ福岡はエミル・サロモンソンと志知孝明という素晴らしいサイドバック2名がいる。それがクロスの9位という数値を表している。
奪取も守備も、グランパスをはるかに上回る数値。堅守からの速攻。これがアビスパ福岡だ。
グランパスの状況
- 丸山祐市が全治8ヶ月の重傷(2ヶ月目)
- 山﨑凌吾が離脱中(最低3ヶ月/1ヶ月目)
- シャビエルがハムストリング負傷(おそらく1ヶ月程度。1週間経過)
- 木本恭生が足首負傷(おそらく1週間~2週間程度)
- 金崎夢生がチーム練習に合流
- 試合出場はまだ難しそう
- 米本拓司出場停止
アビスパ福岡対策
第2段階に気をつけろ
14 ジョルディ・クルークスと30 ジョン・マリがベンチに控える形になるアビスパ福岡。
フィジカル・コンディションの問題からか、80分前後からの出場になることが多いが、二人ともプレーのレベルはとても高い。
ジョルディ・クルークスのクロスに、オフサイドラインギリギリで飛び出すジョン・マリ。ジョン・マリは触れなかったが、これがそのままゴールを割る。
危険なコンビに警戒だ。
サロモンソン・志知を自陣に押し込め
グランパスのサイドハーフの大きな役割として、アビスパ福岡の強みである両サイドバックを押し込むことがある。彼らが守備に奔走する形にできれば、アビスパ福岡は攻め手の1つを失うことになる。
マテウス・相馬勇紀のドリブルに期待
自陣に残す枚数が極端に少ないアビスパ福岡なので、裏を取られるとファールを犯しやすい。実際にPK3個を与えているのはリーグでも有数。ペナルティーエリアにドリブルで切り込めばPKのチャンスがあるかもしれない。
クロスからクバのゴールを期待!
今節もヤクブ・シュヴィルツォク “クバ”は55分から60分くらいの出場になることが予想される。そこで注目したいのが、アビスパ福岡の失点パターンだ。
引用元: アビスパ福岡 2021プレビュー | 8月22日名古屋 vs 福岡 | データによってサッカーはもっと輝く
アビスパ福岡はセットプレーとクロスからの失点が34.4%もある。質の高いクロスをクバに提供できれば、ゴールを期待することができる。
良い試合になりますように