はじめに
いよいよこの日がやってきました。
ACL準々決勝、一発勝負の浦項スティーラース戦です。
グループステージでは1勝1分でしたが、セレッソ大阪にアウェイで勝利し勝ち上がってきており、強敵であることは間違いありません。
スタジアムは中立地という建前ですが、韓国国内のホームチームのサポーターは入場可能とのことで、実質のアウェーゲームになります。
ただ、私たちの応援する名古屋グランパスもここまで勝ち上がってきました。
臆することなく戦ってくれると信じています。
マッシモ監督も「まずはこの試合だけに100パーセントを注ぎたいと思います」とコメントしており、先のことは考えず、全力で勝ちに行く姿勢を示しています。
勝ち上がり条件
準々決勝以降、決勝戦までの勝ち上がり条件は下記となります。
ホーム&アウェイ方式ではなく、全てシングルマッチ方式です。
- 90分間(前後半各45分)の試合を行う。
- 勝敗が決しない場合は30分間(前後半各15分)の延長戦を行う。
- それでも勝敗が決しない場合はPK方式によって決定する。
名古屋グランパスのACL選手登録変更
おさらいですが、グループステージからの選手登録変更は下記です。
外国籍選手はランゲラック、マテウス、キムミンテ、シュヴィルツォクの4名。
シャビエルは登録外です。
追加
- キムミンテ
- シュヴィルツォク
- 甲田 英將
抹消
- ガブリエル シャビエル
- 丸山祐市
浦項スティーラースのACL選手登録変更
浦項グループステージからの選手登録変更は下記です。
外国籍選手はアレックス グラント、ボリス タシチー、マリオ クヴェシッチ、マヌエル パラシオスの4名です。
追加
キム ヒョンソン、オ ジュンホ、チョ ジェフン、パク スンウク、キム ホナム
抹消
ソン ミンキュ、アン ハソン、イ ヒョンイル、キム キュピョ
両チームの予想先発
名古屋グランパス
https://www.sofascore.com/team/football/nagoya-grampus-eight/3136
- 選手の並び:無失点で試合を進めること、DFラインからのビルドアップのスムーズさを重視し、木本を中盤の底に置いた4-3-3と予想。
- GK:負傷がなければランゲラックと予想。
- DFライン:中谷とキム ミンテのCBコンビと両SBは宮原と吉田豊。終盤に逃げ切りを図る展開になった場合に中盤の選手に代えて藤井を投入か。運動量、突破力のある両SHの対策として 対人守備の強さを強みとする宮原と吉田豊を選択。
- MF:CMコンビは稲垣祥と長澤、中盤の底に木本を予想。木本は空中戦の強さとショートパスで相手を動かしながらボールを前進させられるため選択。長澤はフィジカルコンタクトの強さ、危険なスペースを予測して埋められる機転が利くため選択。
- FW:両WGはマテウス、森下、CFは守備力を重視し柿谷先発と予想。森下は縦への突破と守備時に吉田豊がPA内に絞った外側のスペースを埋められるため選択。FWは後半途中から相馬、シュヴィルツォクと前田は途中出場で同時起用すると予想。
浦項スティーラース
sofascoreのデータと下記プレビューの負傷者情報を参考に予想しました。
https://www.transfermarkt.jp/pohang-steelers/startseite/verein/311
http://www.kleagueunited.com/2021/10/acl-quarter-final-preview-pohang.html
- 選手の並び:直近の数試合と同じ4-2-3-1と予想。
- GK:正GKのカン ヒョンムが負傷のため、控えGKのイ ジュンが先発と予想。
- DFライン:直近の対戦で負傷欠場した身長191cmのアレックス グラントが復帰と予想。カン サンウは左SBとしての出場と予想。
- MF:DHコンビのシン グアンフンとシン ジノは不動と予想。
- FW:中盤の選手でありながら、偽9番として機能しているイ スンモを予想。後半途中から直前のKリーグの試合で2ゴールしている大型CFイ ホジェが途中出場すると推測。
偽9番とは:グアルディオラがメッシを1トップで起用していたことから生まれた用語。メッシの見せたプレーは、従来のセンターフォワード=9番、いわゆる相手ゴール前にデンと構えて、ペナルティエリア付近でシュートチャンスを待つ役割とは異なる動きをした。メッシはポジションを離れて自由に動きまわる。メッシが動いて空いた1トップのスペースをほかの選手が使ったり、サイドに張っている選手が中央に入ってきて2トップのようになったり、DFの裏に抜け出す選手もいる。選手たちは戦況に応じて立ち位置を変えながら、攻撃を機能させていた。
名古屋グランパスの勝ち筋
浦項スティーラースはACLでセレッソ大阪に勝利した後、Kリーグで3連敗しています。
しかし、直近の試合では勝利しているため、チームの調子としては復調の兆しが見えています。
浦項スティーラースのキム ギドン監督はイ スンモの偽9番起用や相手チームの長所を封じる守備戦術などで、Kリーグでは策士として知られているとのことです。
しかし、名古屋も相手の弱点を上手くつけば勝利に近づくことができると考え、名古屋の勝ち筋を検討しました。
浦項の左サイドの裏を突く
浦項スティーラースの攻撃の軸は、10番のカン サンウを中心とした左サイドからの突破です。
sofascoreで何試合か確認しましたが、下記の傾向があるように読み取れました。
- 右SBと比較すると攻撃に比重をかけるため、左SBとしてのカン サンウは自陣DFラインから高めの位置取りをしている。
- カン サンウが左SHとして出場しても、後ろを守る左SBはバランスを重視しているのか、やはり自陣DFラインから高めの位置取りをしている。
中盤でハードワークするシン ジノ、シン グアンフンのDHコンビを上手くいなして、名古屋の右サイドからカウンター攻撃を仕掛けたいところです。
GKのイ ジュンを揺さぶる
浦項スティーラースは正GKのカン ヒョンムが負傷により控えGKのイ ジュンが直近2試合でプレーしています。
sofascoreでヒートマップを比較すると、プレーエリアの幅はカン ヒョンムより小さく、特にPA外でボールを処理することが少ないことが伺えます。
イ ジュンは韓国の年代別代表に選出された経験もあり素質のある若手GKです。
一方でKリーグでの試合出場も2試合という選手でもあります。
DFライン裏へのパスを狙うなどGKがPA外に飛び出して処理しなければいけない状況を作る、ミドルシュートを積極的に狙うことで、出場経験の少なさにつけこむことが出来るかもしれません。
おわりに
昨晩、名古屋グランパスがファミリーを熱くさせる動画を流してくれました。
目頭が熱くなった名古屋ファミリーの方も多いかと思います。
しかし、忘れてはいけないのが、まだ何も勝ち取っていないということです。
勝利して今年のACLを制する夢の続きを見ましょう。
良い試合になりますように。