忍者「どうも忍者です」
記者「どうも記者です」
忍「引き分けでござった」
記「上位どうしの対決に相応しい熱戦でした。順番に振り返っていきましょう」
忍「まずグランパスとしては、今年の前半戦での対戦と同じように、基本的には前から捕まえに行こうとしていたでござる」
記「立ち上がりは素晴らしかったですもんね。いくらなんでもこれは90分続かないだろう、とも思わせられましたが」
忍「この試合でのグランパスの誤算としては、マリノスの準備と修正が予想よりも早かったことでござろうな」
記「具体的にはマリノスSBの働きでしょうか」
忍「うむ。非常に嫌らしい位置取りとボールへの関与の仕方で、カストロがどこにプレスに行けばいいのか、そもそもプレスに行くのか、というのを曖昧にしてしまった」
記「そうすると永井が困りますよね」
忍「カストロがプレスに来ないと、永井のプレーが無駄プレスになっちゃうことになるわけで」
記「相手としては、カストロを迷わせる、永井を引き込む、で中盤の選手達をフリーにするビルドアップを見せるようになります」
忍「グランパス的には、それで前プレを剥がされまくっちゃう前に先制できたのは、大きかったでござるなあ」
記「ちょっと相手CBのよくわからないボール処理からでした」
忍「実はグランパスの2点目も相手CBのボール処理ミスからだったでござるな」
記「これは、どう理解すればいいのでしょう?」
忍「不明だ。だが、恐らくマリノスのCB陣のそのあたりのプレー傾向はスカウティングできていたはずでござる」
記「相手が嫌がるプレーをできた、という評価になるんでしょうか」
忍「で、ござろ。ただしそれはマリノスも同じで、永井の前プレを剥がして前進、グランパスを押し込むという攻撃をグランパスに突き付けてきた」
記「マリノスのように人もボールも動かせるチーム相手では、押し込まれるのは最悪なわけですが、押し込まれちゃいましたねえ」
忍「相手の練度もさることながら、ヨネの怪我は痛かったでござるなあ」
記「いつもはかかるはずのフィルターがかからないと、周りの選手達も戸惑いますからねえ」
忍「結果として、失点&逆転されるまでのグランパス選手達からは、前から取りに行く勇気が失われていた。相手に奪われていたと言ってもいいかもしれぬ」
記「ただ1点目は正直、相手を誉めるべきでしたね」
忍「あれはセットプレー等の場合に中谷が上がったところをエウベルで突く狙いが向こうにあったんだと思われる。当然にマリノスもグランパスをスカウティングしているわけで」
記「2失点目はどうでしょう」
忍「パスを出す選手、あの場合は藤田のプレーを阻害できなかったのが全て」
記「こりゃ後半どうなるやらと思っちゃいました」
忍「交代で入った内田が頑張ったし、恐らくハーフタイムで監督から相当に喝入れがあったのでござろうなあ。後半のグランパス選手陣には勇気が戻っていた」
記「試合全体としてビッグチャンスの数はグランパスの方が多かったと思います。勝ちたかったですね」
忍「勝ちたかったなあ。勝てなくて残念だ。ただ、恐らく選手達にはこの結果はかなりの自信になったのではないだろうか。前年王者かつ今年も首位のチームに真っ向勝負を挑んで互角にやり合えた」
この試合の良かったところ
- 何よりも好ゲームでした。お互いそんなにダーティなファールとかもなかったですしね(ユンカーと永井はちょっと反省してください)
- ペルソナチェンジ能力を持ってそうな内田
- 試合を通じて両サイドを5分以上の状況としていた和泉と森下(両サイドまで相手に制圧されていたらGYAKUSATSUコースでしたね)
- 前節から引き続き、攻撃時のプレー判断がやたら良くなっているカストロ。一皮剥けたんだとしたら嬉しいなあ
- 主審も素晴らしいジャッジ具合で◎
- 貴田をフィニッシャーとすることで明らかに輝いていた酒井。やはりそういう使い方の選手ですよね
- こちらの試合前イベントを妨害することなく、それでいて試合中は熱い応援をしていたマリノスゴール裏の皆さん
この試合の(´ε`;)ウーン…
- ヨネフィルターの性能低下があまりにもダイレクトに試合結果に影響を与えるのも、それはそれで如何なものか……(ヨネが軽傷でありますように)
- 前半の藤井は何だったの? 冷蔵庫に入れたプリンに名前書き忘れたことが気になってた?(一応念のため言っておきますが冗談です)
- 交代ファーストチョイスが内田だったことについて、山田陸の奮起に期待
- なんか今日、オフサイドディレイがいつもよりも長くなかったすか? ルールなのは理解してるけど、それによって主に永井がスプリントを強いられて体力削られるのはなんだかなー感が少々
最後に
記「去年は惨敗、今年は惜しいところまではイケましたが引き分け。チームの前進を感じさせられますね」
忍「残念ながらリーグではマリノスとの試合はもう無い。これ以上の成長は順位で証明するしか無いでござるなあ」
記「基本的に勝つしかない、勝っていければチャンスがあるし、勝てなければ順位は下がるのみ。わかりやすいじゃないですか」
忍「我々はチャレンジャーなんだという当然の事実を再認識させてくれる好ゲームでござった」
記「おあとがよろしいようで」
忍「それではまた次の記事でお会いいたしましょうニンニン」