はじめに
コンウェンですこんにちは。えー…勝ちました(パチパチ)。止まない雨はないんです。ずぶ濡れだったけどひとつ勝ったらあっという間に乾くぞ第23節ミニレビュー&第24節ミニプレビュー、よろしくお願いします。
第23節レビュー
第23節の名古屋と柏レイソルのfootballlabのCBP関係を比較してみます。J平均を1とした時の各チームの値をプロットしています。
CBP:Chance Building Point「選手(またはチーム)が試合を通じてどれだけチャンス機会(≒シュート機会)を構築することができたか」というもので、詳細に興味がある方は下記リンクを確認ください。興味無い方は「なんかチームにどれだけ貢献できたかの指標」位で大丈夫です。
試合短評
大きいグラフ、とはいえませんが攻撃系各項目で相手を上回っています。スタッツ上はシュート数やチャンス構築率など柏のほうが上回っている数字が多いですが、決定的なチャンスを決めきったのは名古屋。シュートCBPが高いのが素晴らしい。柏の守備ポイントが高いのも、30mライン進入が実に38回と合わせてみると深い所まで攻撃が出来ていた事を表していると思われます。名古屋は相馬、柏はマテウス・サヴィオを軸にお互い結構シンプルに縦を狙う攻撃もあり、見ごたえのある攻防が見られました。
個人データも今回は語りたい所がたくさんです。まずはおかえり相馬。さすがの現役日本代表。セットプレーを含め多くのチャンスを創出してくれました。特に33分頃のプレー。相手のロングボールをカット後、中が空いていると見るやスピードを上げ進入、右の森島へ絶妙なパスを送ったあと折り返しをフリーでシュート。惜しくもキーパーには阻まれますが、判断スピードキック精度すべてが高水準の見事なプレーでした。いいよいいよそういうのもっとちょうだい。
攻撃CBPを見てみます。1位は河面。コレが本職左CBの力だ、と言ったかどうか知りませんが武器の左足で攻守に安定をもたらしてくれました。その左サイドの安定感の恩恵を受け、山中の左足も絶好調。直接アシストではないためかCBPのランキングにこそ上がっていませんが2得点とも起点は山中の左足。余裕を持って蹴らせたら天下一品の左です。
こちらもランキングには出てきませんが、その山中の左から生まれたチャンスを沈めきったのは山岸。得意の胸トラップから一閃、移籍後リーグ初ゴール。ゴール後はベンチメンバーも入り乱れての大騒ぎ。久しぶりの勝ち越しゴールということもあったのかもしれませんがケガがちでゴールがなく、苦しんでいた山岸のゴールを自分の事以上に喜ぶ選手たち。最高です。
また、椎橋の奮闘も光りました。中盤で攻守に奮闘。パスCBPチーム2位はさすがです。中盤から最終ラインの足元が安定するとこんなにも試合が安定するんですね。
最後に触れざるを得ないのがミッチ。それまでも幾度となくナイスセーブは見せていましたが試合終了間際にその時は訪れます。マテウス・サヴィオの完璧なクロスにこれまた完璧に飛び込んだ片山の至近距離ヘッドを左手一本でブロック。魂のガッツポーズで勝負あり。神はいた。いつもありがとうキャプテンミッチ。
あ、難しい判断かもしれませんが片山について行かずフリーにしてあ、やべ…ってなってた(ように見える)山岸は反省しつつ目標まであと9ゴール頑張ってね。
相馬の帰還をきっかけに、全員でもぎ取った逆転勝利。ようやく一息、ここから好転できるように勢いをつけて後半戦戦ってもらいましょう。
レビューおまけ
プレビューで柏個人CBP7冠と触れていたマテウス・サヴィオ。先制点はパスが出た瞬間の加速で勝負あり。他にも直前でファウルで止められた相馬をふっとばして奪ってやや強引にながらもサヴィオが撃ってリフレクションをまたサヴィオ。そしてミッチの項で触れたパーフェクトクロス等々鬼神のごとき大活躍。なんと攻撃CBPと奪取ポイントでダブル1位。怖い怖い。
第24節プレビュー
第24節ヴィッセル神戸戦のプレビューです。名古屋と神戸のデータ(シーズン平均)をプロットします。
下は、先回対戦第11節のグラフです
試合展望
流石上位と言える全体的にでっかいグラフですが、やはり気をつけなくてはならないのはクロス。精度が高い上、中央も強力なため大変危険です。なんて言いながら先回対戦はクロスからのピンチは抑えられたにも関わらずいいシュートを決められ敗れています。ずるい。とにかく選手の質の高い相手になりますので最低限、個で持っていかれないように頑張ってもらいましょう。
Team Styleをみると、守備でハイプレッシング・ハイブロック・ミドルブロックが高く、攻撃でラインブレイクとショートロング両方のカウンターが高くなっています。高い位置で奪い、早くラインの裏を狙ってくる攻撃が得意と言えそうです。
その攻撃を完結させるのがご存知大迫&武藤。共に7ゴールを上げており、この2人をどう抑えるかが最重要ポイントです。
また、奪取からカウンターの起点となるのは扇原と山口。中盤で安易に奪われない、中盤で自由にさせないことが大切。次も頼むぞ椎橋。
最後に
ようやく勝ちました。(主にサポーターの精神的に)一悶着あった相馬の帰還の効果が最高の形で現れました。これをきっかけに全員で掴んだ勝利。ムダにしないために、次もいい試合を期待したいものです。一足早く梅雨があけ、名古屋の熱い夏は始まったばかりだ。