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J1優勝に足りなかったことこそが #グランパス の伸び代だ! #やわらかめコラム #grampus L0350

ロボット「どうもロボットでス」

ロボット

記者「どうも記者です」

記者

ロ「36節終了時点にてJ1残留確定となり、今シーズン限りでの長谷川健太監督の退任が発表されましタ」

記「まずは4年間お疲れ様でした」

ロ「この4年間を振り返ると、割と文句を言っているファン・サポーターの方が多かったような気がしまス」

記「特に直近の成績的には、2年連続の二桁順位ということで、ファンから文句が出るのも理解せざるを得ないかな、というところはありますね」

ロ「どんなスポーツでも監督という職業は毀誉褒貶に晒されるものでス」

記「辛いお仕事ですねえ」

ロ「さて、長谷川健太監督就任の際にこんな記事をお届けしましタ」

「J1優勝に必要な内容」ってなんだ? #喋る机 | グラぽ

記「まだやわらかめコラムを始める前だったので文体が不安定ですね」

ロ「やめろヨ……」

記「大変申し訳ございません」

ロ「あと2節残ってはいますが、長谷川健太監督の4年間を成績面で振り返るとどうでしょうカ」

記「冷静に考えてみようというところですね」

ロ「まず『優勝できる数字』ということで直近10年間でのJ1優勝チームの成績はこんな感じでス」

勝点得点失点ボール保持率
最良値93982861.4
最低値72584250.0
中央値79723456.9

(注)

  • 2017シーズンは年間勝点1位の浦和の数値を使用。
  • 年間34試合のシーズンは38試合分に換算した値(÷34×38)を使用。
  • 今シーズンは36節終了時点で首位の鹿島の数値を38試合分に換算した値(÷36×38)を使用。

記「中央値を『こんくらいの成績なら高確率で優勝に手が届くぞ』というざっくり数値とご理解ください」

ロ「つまり38試合でなら勝点79、得点72、失点34が目安ということですネ」

記「それでは長谷川健太監督の4シーズンはどうだったでしょうか。ちなみに参考として前監督であるフィッカデンティさんの数字も掲載します。数値は38試合換算のものです」

シーズン監督勝点得点失点ボール保持率チーム最多得点者
2020マッシモ・フィッカデンティ70503149.3カストロ 9得点
202166443048.9稲垣 8得点
2022長谷川健太51343946.2カストロ 8得点
202358464045.1ユンカー 16得点
202450444745.4永井、稲垣 6得点
202542445646.9稲垣 9得点

ロ「優勝には勝点的にだいたい20~30足りなかったし、何故なら得点がだいたい30点不足、失点がだいたい10失点過多と、冷静に数字を見ると思わずウっとなってしまいますネ」

記「フィッカデンティさん時代と比べても得点以外はだいたい落ちるとの結果となってしまいました」

ロ「細かく見れば色々な要因もあろうかと思われますが、ボール保持率がわかり易い部分ではないかト」

記「どういうことでしょうか」

ロ「フィッカデンティさん時代のサッカーを思い出してくださイ。カウンターで前に運べなかった時は相手の守備ブロックの外でボールをゆったり回す、ということをしていましたよネ」

記「相手に隙ができるのを待ちつつ、こちらがボールを持っている限り失点しないというアレですね」

ロ「長谷川健太さんは『まずは縦に早く』志向にて、その『ゆったり持つ』を基本的にやらなかったでス」

記「縦に早く、ボールを奪われたら奪い返す、相手に持たれたらなるべく前で奪い取る、そしたらショートカウンターで刺せる、というのが当初の、超ザックリな長谷川健太サッカーの目標だったように思います」

ロ「ここ数年のトレンド変化もあり、中途半端にゆったり持とうとするとハイプレスで基本殺されるのでフィッカデンティさんと同じようにしようとしても多分キツかったでしょうけども、結果論としてはちょっと持てなさ過ぎたなということになろうかト」

記「長谷川健太さんもその問題は当然に認識していると思われ、だからこそ昨シーズンから明らかにビルドアップにはチャレンジしていたんですよね」

ロ「縦に早くは選手の移籍と怪我で最後までやり切れず、前で奪う・奪い返すは2024シーズン途中から概ねできるようになったものの体力消耗が激しくフルシーズンは無理、じゃあボール保持もそれなりにできるように、というのがだいたいのこの4年間の流れでしタ」

記「こうして振り返ると戦い方の流れ・変化にはちゃんと妥当性があるんですよね」

ロ「ちゃんと目指すところはあり、徐々にできるようになったが間に合わなかったと見るか、その時いる選手を効率的に使えなかったと見るか、そこは見る側の判断になるでしょウ」

記「欧州のトレンドはちょっと遅れてJにやってくるわけですが、今は基本的に『ハイプレスも引いてのブロックも、カウンターも保持もどれもそれなりにやれ、かつ試合中に戦い方を相手に合わせて変化させられるチーム』が強い印象です」

ロ「Jでそこまでやれるチームを見られるかはわかりませン。ただそこを目指すのならば、この4年間は決して無駄ではなかったと思うのでス」

記「少なくともハイプレスは実装されましたし、ダメなら引くということもできるようになりました」

ロ「そこをベースに、保持を強化できる監督さんを雇えればですネ。シンプルに考えれバ」

記「色々な考えで後任監督を探しているんでしょうけどね」

ロ「最後に、長谷川健太さんについてどうでしょうカ」

記「事前のイメージと違って、意外なまでに指導者タイプでした。三國を諦めないとか」

ロ「勝負に徹するならもっと違う采配もあったと思いまス。勝負師としての面も見せてくれましたが、選手の成長を信じてやらせてみる、みたいな感じでしたネ」

記「来シーズン以降どうなるかわかりませんが、名古屋グランパスのサッカーがより良くなることを祈りましょう」

ロ「おあとがよろしいようデ」

記「それではまた次の記事でお会いいたしましょう」

ロ「To Be Continued……」

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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