中編です! 中盤から前の方が選手数が多いためMFとFWをまとめてやると自分の心が死にそうになるということに冷静に気付いたため今年は3本に分けました!
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Midfielder
和泉 竜司
キャプテン就任キタぜ! 終身名誉生え抜きこと和泉がキャプテン就任しシーズン開幕前からσ(゚∀゚ )オレは嬉しさのあまり布団を濡らしたものですが皆さんはどうだったでしょうか。しかも長谷川健太監督の「今年は和泉と心中」発言なんかもあり、いやーこれは優勝しちゃうなー困っちゃうなーと思っていたところからのチームの大降下具合に別の意味で枕を濡らしました。しかし和泉が悪いわけではなく、今年もキャスパーがいないやんけ(なお山岸もいなくなった)! からのスタートだったため、2トップ+トップ下構想がもうどうにもならないしカストロ復帰で結局2シャドースタイルなの? みたいなこともあってなんかもう「シーズン前の構想とは?」何だったのか思わず天に向かって問いかけてみるか、あるいはアマゾンの奥地まで探しに行きたくなりましたな! ちなみに和泉個人としては何気にキャリアハイ級の成績となっており、J1で37試合出場(内36試合先発)4ゴールというのは素晴らしいの一言。ただ、恐らく「チームがしんどいから本当は和泉的には休みたい試合も無理やり出ていた」ことが推測されるため、こんだけ出ちゃって勤続疲労的な意味で来年大丈夫かという気もするためオフにはしっかりコンディションを整えていただきたいところ。去年あたりだと「和泉がいないといきなりそこの強度が落ちる問題」がどうしても解決せず、とにかくチーム全体の強度の下支え&ボールを預ける先として頑張ってくれていたわけですが、今シーズンでも最終的に左WBいなくなっちゃったよ問題で左をやっていたのはまあ……本当に便利な選手ですな。流石にというかガチ若いころと比べるとドリブル時のちょっとしたキレが落ちてきてる雰囲気もあるのですが、根本的にトメルケールが上手いのでまだまだイケるし基本どこでもやれるので来年以降もバリ貴重な戦力でござる。香川真司がいつの間にかCMFやってるみたいなノリで数年後にグランパスの中盤センターを支えている未来が何となく見えているような……。
椎橋 慧也

開幕当初はバリレギュラーだったのが、どうも足の怪我未満コンディション不良があったようで夏ごろから森島ツカサにスタメンを譲ることになりました。確かにというか今シーズン前半では「なんとかごちゃっとボールを奪ったあとに椎橋が通れば大チャンスになるパスを出す→通らなーい→また攻撃される」がやたら繰り返されており、いったいどうしたんだ椎橋という感じでしたが、やっぱ妙に精彩を欠いたプレー頻発=実はどっか痛いの法則ですよな。グランパスに移籍してきてから稲垣の影響を受けたのか何なのか、それとも長谷川健太式に慣れたのか、まずは中盤の選手として刈り取れなきゃどうしようもないぜ! という感じで「刈り取る力」がやたらムキムキしており、大変ありがたいことでもあるのですが、中距離パスを出せるぜというストロングポイントもちょいと思い出していただきたいところ。てかなんか「稲垣の相棒枠」に自分を最適化しようとし過ぎている感もあり、もうちょっと椎橋には椎橋の良さがあるよね的な方向で輝いていただく方がチームのためになるような気はします。まずはしっかり治してください。どういうタイプの監督でもけっこう重宝されそうな感じなので来年も貴重な戦力であろう。
浅野 雄也

多分だけどジェネリック永井枠として獲得した男。兄貴や永井ほどのスピードこそ無いものの普通水準と比べては十分に早く、そして右サイドから左足シュートを突き刺すカットインシュートマンということで活躍に期待していたんですが残念ながらリーグではノーゴール! いやこれはキツイ。何となく想定されていたと思われる起用法が「リードした状態で投入してカウンターで走らせて止めを刺す係」だったため、そもそも余裕をもってトドメを刺しにいけるような展開が滅多になかったし相手がブロック固めた上で何とかする系の選手ではないですね! てか浅野を獲った後にカストロを獲っちゃったんで本人的には「話が違うじゃん」だったのではないかと思いますが実際どうだったんでしょうか。ポジティブなポイントとしてはけっこう献身的な守備姿勢や意外なまでに狡猾なプレーなんかも見せてくれており、それこそ監督が代わったらまた輝く可能性もけっこうあるような気はします。とりあえず基本カットインマンなのはわかるんだが真ん中から左側でもそれなりにプレーできないとちょっと使いどころが難しいぜ!どうなるかわからんが来年に期待。
森島 司

見なよ……俺の中盤センターツカサを……。なんか怪我ではないコンディション不良があったようで一時期やたらベンチスタートになっていたりもしたのですが、まさかまさかの長谷川健太式 #森島ツカサのCMF起用を諦めない から大覚醒し、なんか出場する中でいきなりCMFとしての守備の振る舞い方みたいなものを体得したようで(あと椎橋のコンディション不良もあり)終盤ではすっかりCMFのレギュラーとして根性スライディングでかっ飛んでいました。元々、爽やか風貌に騙されそうになるが実際にはド根性走るマンなので、割と収まるべくして真ん中に収まった感もあり、長谷川健太式がよくハマったのではないでしょうか。これで限界まで走ることができるね……(ネットリ)。とりあえず大外に開いてビルドアップの出口になったり(なおそこにあんまボールが出てこない)DFラインまで下がってビルドアップの手助けをしていたり(なおあんま機能していない)したのですが、自分が相手ブロックの外に動いてパスコースを作ってもなんかボール来ねえんだよ! ということを経験したせいか、明らかに下がり過ぎない・基本的には真ん中にいるポジショニングを理解らせられたようで、最終盤では真ん中のツカサを放置しておくと割と普通に稲垣・菊地と絡んでのパス交換で前進できちゃう程度には相手の脅威になっておりました。あとはマンマーク気味にチェックされた時にトメルケールで相手を剥がせるとベストなので、今オフはとりあえず風間ヤッヒー塾の門を叩いてみると良いのではないか。これで2列目も3列目もどんとこいになった関係で明らかに使い勝手がより良くなったため、次がどんな監督になろうとも根性スライディングの飛距離を上げていって更なる飛翔をして欲しい。あとカトゲンにその根性走力と根性スライディング力を伝授して名古屋グランパス根性スライディング部隊を設立してください。
稲垣 祥

どんな選手にも監督との相性的なものはあるわけで、稲垣の場合では長谷川健太監督との相性がやたら良かった感じで、お前これできてないぞという指摘で奮起するタイプだったわけですね。というわけでグランパスに来た当初と比べ明らかに前向きなプレーができるようになり、ゴールだけでなく攻撃面の貢献度は爆上がりしました。それにつけても今シーズンはリーグ38試合全試合スタメンフル出場+ルヴァンや天皇杯もあるよ! という頭おかしいプレー具合で、しかもJ1では走行距離454.4㎞を記録し2位と50㎞もの差をつけて1位。普通に考えると来シーズンへの疲労持越しが大変心配になるのですが、それでもまあ稲垣なら何とかしてくれそうな気はします。体質その他によるところも大変多いのでしょうけども、例えば工藤公康さん(元プロ野球ピッチャー・元福岡ソフトバンクホークス監督)は37歳の時に筋力がmaxだったそうなので、食事管理とトレーニングで30代後半でも意外とイケるっていうことさ。本当に実力者なだけにチーム全体が良くも悪くも稲垣に依存というか稲垣に合わせて変わってしまう的なところがあり、その傾向がこの6年間で極まった感があるため、次の監督が稲垣依存からの脱却を狙うのか、それとも更なる稲垣の極みを目指すのか? どっちにしてもけっこうなイバラの道が待っていそうですな! とりあえず百年構想リーグでは18試合で15点くらい取ってくれればグランパスの上位進出、ひょっとしたらACL-Eも見えてくるんじゃないでしょうか。
内田 宅哉
すっかり漂白されてレッドカードを貰わなくなった男。あの華麗なスパイク足裏顔面蹴りこみが今となっては懐かしい(もう一回やるのは絶対にダメです)。今年は原加入の関係でベンチスタートが増えましたが、相変わらず試合中のポジションチェンジも全く苦にせず色んな局面でチームを大いに助けてくれました(普通あんなにポジションチェンジできない)。てか原離脱の穴を埋めてくれていた内田の怪我離脱は本当に痛かったですねえ。ぶっちゃけこれ降格するんちゃうかと思いましたもん(ギリギリで原が戻ってくれて何とかなりましたが)。なんか便利過ぎるが故にJ1のどのチームでもついついベンチに置いておきたくなるだろうという意味でレギュラーとして超バリバリやるイメージがどうも湧かないんですが、J2だとオールラウンドにクソ強い選手としてCMFのレギュラーとなりピッチ上に君臨しそうな雰囲気もあり、内田もまた去就についてどうなるか見てみよう案件であります。てか長谷川健太さんが別のチームの監督に就任したりしたら(ありそうなんですけど)速攻で猛烈なオファーをしてきそうで怖いぜ! どうでも良いですけど内田も見た目の雰囲気がなんか小柄な割に実際にはけっこうデカいんですが、多分それは顔の贅肉の無さのマジックだと思う。
加藤 玄

カトゲン。グランパスユース卒であり大学サッカー界期待の☆も長谷川健太グランパスでは「プレーの連続性に欠ける」との評価でサブ暮らしが長くなりました。そこでやっぱ長谷川健太は〇〇だなとかそんなことを言っちゃあいけません。じゃあこれで柏さんとかガンバさんとか保持型のチームに行ったらどうなんだとなると、基本的に保持型チームであればあるほど即時奪回力が重要な近年のサッカーにおいてはやっぱキツかった気しかしませんからね。なんだかんだシーズン終盤ではちょこちょこ出番もあり、「しくじった後のプレー」がだいぶ改善されてきている雰囲気ですな! 少なくとも「相手からファールにならない程度に押されたらコロッと倒れてボールロスト」は無くなったため、プロの壁を最低2枚くらいは乗り越えられたんじゃないでしょうか。これで愛媛さんから吉田ハが帰ってきて吉田ハアンカーの前にツカサカトゲンが並ぶとかなったら嬉し過ぎて僕が漏らします多分。木村もそうなんだけど絶妙に名古屋グランパス顔なのできっとグランパスで大成する。
中山 克広
右WBの概ねレギュラーとして頑張っていたんですが、なんか色々あったというか、今年のグランパスも試行錯誤をした結果として、最終的に右WBに求めることが「ロングボールのターゲットになれる」「クロスを放り込める」「逆サイドからのクロスにヘディングで飛び込める」「イキイキ原と良い縦関係になれる」あたりになってしまい、気づけば逆脚サイドの左WBとなっていました。しかしそっから覚醒というかドリブラーにとって逆脚サイドの方が視界的に中を見易くカットインと縦突破の二択アタックを仕掛けやすいとの事情があり、生来のスピードがバリ活きる環境となった結果なんかすごい左サイド突破するマンとしてグランパスの陣地を回復させていましたな。あとカストロ離脱した関係でカストロが左サイドまで出てきた時にちゃんとサポートできる徳元をWB起用する必要が無くなってしまい、だったら誰かのサポートというよりは単騎駆け能力の高い中山置いとく方が良いよねというチーム事情もありました。すっかり左でスタメン定着し、頑張ってスプリント&突破しまくっていてくれていたところでの手の骨折による今シーズン終了のお知らせは本当に辛かったですね。中山離脱の結果、相手に無限に押し込まれる展開が増えたのは多分偶然ではない。和泉も頑張ってくれていたんですが元々のスピード差はどうしてもあり、中山がケガらなかったらそこでボールを前進させてくれたよな~という状況がよく見られ本当に頭痛が痛くなりました。来年こそあらためて覚醒中山を我々に見せて欲しい。
鈴木 陽人

風の噂で聞いたことによるとだいぶプロの壁に当たっていたようで。シーズン最終盤に試合出場して自分から仕掛けた姿勢は前向きに評価してあげたいですねー。
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菊地 泰智

何でカストロ離脱したと思ったら菊地もセットで離脱してんねん! 菊地も地味にカストロ獲得で割を食わされた雰囲気だっただけに、カストロがいないところでバリバリやってもらおうと思っていたのに菊地いないのは辛かったぜ。復帰したラスト2試合での出来の良さを見たら、夏から秋にかけて菊地が稼働してくれていたらもっと楽に残留キメられただろうなあ……感が半端なかったですね。意図的に「曖昧な位置取り」をできる選手で相手をズラす能力高めで、ボールを受けた後では近年のグランパスにいなかった典型的なパサーであり、実に気の利いたパスを出しておりました。あと地味にスタミナがあるんだなというところで、ツカサと同じく上手いのにちゃんと走れる系選手ですな。とっても貴重です。最終節でのツカサ稲垣菊地が中央で普通にパス交換して前進していた姿には胸がとっても熱くなりました。まだまだ若い、これから先のある選手なので、長谷川健太監督に叩き込まれた強度をベースにしてもっと成長していただきたいもんです。とりあえず来年も広島戦でビューティフルゴールを突き刺してください。広島戦以外でも全然OKだぞ!
小野 雅史

大怪我から復帰! 髪型・髪色変わってちょっとワイルドというか今のスタイルがカッコいいと思う! 元々の本職はCMFだし、攻撃時にめっちゃ中に入りたがるので、刈り取る力をもうちょい鍛えていただいた上で中盤起用もありなんじゃないでしょうか。今年は正直慣らし運転気味だと思うので来年頼むぜー。
山中 亮輔

残念ながら途中から完全ベンチ外になってしまいました! 若いころはもうちょい走力があって、サイドで崩してからパスを受けてフリーでクロスを入れる形でその左脚がブイブイ言わせていたのですが、ちょっと走力落ちてる&グランパス左サイドがまずは一人で何とかしてくれやなので、左サイド側が山中と相性が悪くなっちゃってるんですよね~~~。どうなるかわからないが、どこであっても頑張って欲しい。
FW&監督はまた後日!
