最後です！ マジで猛烈に時間を取られるのでご褒美ください！
Forward
マテウス カストロ
中東方面でアキレス腱を切っちまって療養してなんとか復帰したんですが、「コンディション上がらん選手待てないわ。金はあるんでもっと良い選手獲るから構想外ね」というオイル中東マネーマシマシなムーブの結果、グランパスにとってやたら都合の良いタイミングで中東構想外になり、恐らくながら比較的お安く獲得・復帰となったカストロ。いやー獲得前は正直かなり不安だったんですよね。獲得しちゃったら使わないわけにはいかないが実際コンディションはどうやねんというところで。ただJの別チームにうっかり獲得されたりしてしまうと（しかもそういう時に限って浦和さんが獲るんだよな大体）グランパスファミリーの皆さんが大激怒したと思われるため、やっぱ獲らないわけにはいかなかったんだよね。そして監督のコメントを読む限りにおいては「困ったときの前進」と「押し込んでからの最後の一押し」を主に担ってもらうことを期待していたようで、そして我慢しつつ使う中でだいぶコンディション上がってきたかな～？ というところでまたしても手術！ Shit！ 復帰は多分来年の秋くらいと思われます。テクニックとか色々あるにしても根本的には本人のスピード＆キック力を相手にちらつかせつつ攻撃の選択肢をぶつけるプレースタイルのため、シーズン当初ではキック力が明らかにイマイチだったせいか相手がちっとも怖がってくれなくて大変困ったことになっていました。そこでホントにコンディション上がってきてようやく俺達のカストロ！ となりかけていたのになあ。とりあえずそんな中でも残留できたから皆頑張ったよマジで。
山岸 祐也
新体制発表会で宮にケガのことをイジられていたのが結果的に壮大なフラグになってしまいました！ 怪我に強いという福岡さん時代の前評判はいったい何だったんでしょうか。ちょいと今の出場時間的には燃費が良いとは言えないため、ここはTOYOTA魔改造でハイブリッド化し燃費を35㎞/㍑くらいにしてもらうべきではないでしょうか。プレーに話を移すと、競り合いに弱いわけじゃないんだが身体を思いっきり当てにいくというよりは動きの質の良さであんま競り合わずにボールレシーブする能力が高く、山岸がいるととりあえず山岸に放り込めばそれなりの確率で何となく攻撃が成立するのがすごい。その上で、基本的には小器用なプレーで前線で違いを作るマンなわけですが、そんな山岸不在&コンディションイマイチにより具体的にはカストロと永井が割りを食ってしまい、そもそもキャスパーいないぞというところで山岸本人も自分が無理やり何とか点取る系の選手でもないため、前で誰が点取るねん問題が2年連続で大爆発！ まさかキャスパー山岸ツートップ構想が2年連続でできないとか想定しないじゃん普通。さて来シーズンに向けてしっかり改善していただきたいポイントが木村とのコンビネーションで、今シーズン見る限りプレーエリアが被ってんのかなんなのか木村山岸を同時起用してるとなんか二人揃ってピッチ上から消え去る現象が散見されました。勘弁してくれ（マジで）（ホントマジで）。てか身体の強さと前進力という大変わかりやすい長所を持つ木村加入で、その木村と相性悪いぜとなるとじゃあ山岸どこでどう使うの？ 問題が勃発するため、とりあえず木村とモツ鍋でも食いに行ってから一緒にサウナるとかして親交を深めてほしい。川崎さん（と言うか長谷部さん）あたりが「俺が山岸を一番上手く使えるんだ！」とか言い出してオファー出してきたりする気もするので速やかに断ってください！
永井 謙佑
スピードに衰えなし！ なんですがそれ以外の、特にスタミナに加齢の影響を見ずにはいられないシーズンとなってしまいました！ スプリントメインのプレースタイル故に若いころから90分ずっとピッチにいる系でもなかったのですが、基本60分前後となると、ちょっとねえ。スタメンで使うにあたって時間制限の確定してる選手はどうしてもちょいと厳しいんですよね。基本的に前線守備を超がんばってくれた代償としてスタミナを消費してしまい、攻撃面、つまりゴール前に詰めた時には既にちょっとパワーダウンしてしまっている感もあり、そりゃ得点も伸びませんわなというところですがそれでも去年とか点とってくれてたじゃんというところでもあり、何とも難しい。いやーここまでの実力水準の維持を本当に頑張ってくれて心から感謝しかない、ないんだが、流石にちょっと使うならスーパーサブとして明確にしていく感じじゃないでしょうか。本人が自分のキャリアをどうしていきたいのかが今後の鍵になりそうな感じ。つまり場合によってはちょっと去就が怪しい感じになってくるわけで……あっせんなよ、どうなるか見てみようじゃないか。
木村 勇大
そのプレーぶりはまさに重戦車。標準的なJ1のDFクラス相手ならフィジカルを武器に有無を言わさず前進できるので、使い方さえ間違わなければ攻撃の核となれるはずです。前向いてドリブルしてる時に相手DFをぶっ飛ばしまくって一人で点取る能力に優れていた（なおそれ以外は基本あんまダメな）かつてのダヴィを何となく思い出しました。木村の場合ちょっと左サイドに開きすぎじゃねえ？ と思って試合を眺めていたんですが、開いてキープして終わりではなく、そっからパス交換でPA内に侵入して自分で右足シュートを打ち込む選択肢をしっかり備えており、ああそれができるなら全然良いんじゃんという感じ。課題は決定力！ 決定力って何やねんと皆さん思われるかもしれませんが、シュートを決めきるにあたっては「キーパーの触れないコースに適切なスピードのシュートを打ち込む」「キーパーのタイミングを外して反応を遅らせる（良い時のキャスパーがこれが上手だった）」あたりの要素が大事になってくるため、そういうテクニックを磨き上げるか、またはもっとゴール前でのヘディングチャンスに気合い入れて突っ込むとかそういう部分が必要なんじゃないでしょうか。ただ、真面目で向上心のある選手ならテクニック面はなんだかんだじわじわ向上するもんですし、GKやDFとの駆け引き部分も経験によって向上するところもあり、一昔前の日本人FWあるあるな、27歳くらいでいきなりめっちゃくちゃ点取り出したりする系統のような気がする。つまり木村には是非ともこのままグランパスでスクスク育っていただいてグランパスで全盛期を迎えていただきたいですね！ こういう馬力系な日本人FWを久々に見た気がするので見てて楽しいですねえ。絶妙に名古屋グランパス顔なのできっとこれからバリ活躍する、多分。
杉浦 駿吾
どうしても体格の関係で最前線はきついためシャドーとしてもっと上手になってほしいところ。頑張れ。
キャスパー ユンカー
いやー辛かった。エースストライカー2年連続でいねえ問題本当に辛かった。と言いつつも戻ってきて試合に出るようにはなったんですが、2023と比べるとどうしてもちょっと余裕がなかったのかなと。良いときは本当に相手を見下しているような、当然に自分がゴールできるとの自信と余裕を持って冷静に最後の僅かなコントロールで仕留めていたわけで。自分のコンディション不安やチーム事情の良くなさでもって、ちょっと必死になりすぎてしまったのではないでしょうか。あと不在期間の長引きによって周囲がキャスパーの活かし方（DFライン裏か足元に強めのパスを差し込む）を忘れてしまっていた感もあり、我々も恐らく本人もなんとも歯がゆい感じになってしまいました。ただ、浦和さん時代の前評判的にはもっと我儘な選手なのかなとも思っていたんですが、長谷川健太さんのマネージメントが良かったのか表立っての不満とかコメントしなかったし守備とかもやれる範囲で頑張ってくれましたな。個人としての性格は本当に良かったようで、通訳さん含め選手との人間関係は良好だったみたいですね。本人が日本を気に入っているようだし、なんか長崎さんか千葉さん（つまり昇格組でかつそれなりに金は出せるチーム）が「残留の切り札」として獲得しに行きそうな気が個人的にすごいしており、日本で見られると嬉しいがグランパス戦では計画的に出場停止とかにしていただけると助かりますのでよろしくお願いします。
監督：長谷川 健太
辛い2シーズンでした。けっこうちゃんと欧州トレンドを追いかけているのは見ていてわかったし、あとは保持局面を何とかするところまでいければもっと安定的に勝点を詰めるようになった気はするし、そうなったらいよいよJ1優勝戦線に殴り込みだ！ という未来もあったんですがねえ。マンツーマンな前プレを強度高くやりつつダメならダメで下がるバランスみたいなあれこれまではかなり出来上がっていたが、ただボールを持てなかった本当に！ この4年間を振り返ってみると、2023でマルナカ等がいなくなったことでグランパスの一つのサイクルが終わったのかなという気がしますし、2024からは新たなサイクル回していこうぜという感じで、この2年間若手を使ったりしつつなんとか残留できて、次にバトンを渡せたのは率直に感謝申し上げたい。皆がそれなりに笑顔で温かな良い雰囲気でお別れできたグランパスの監督ってかなり久しぶりじゃないかい？（マジでベンゲルくらいまで遡る疑惑） なんか来年途中から対戦相手として顔を見るような予感がしてなりませんが（個人的には本命が浦和さんで対抗馬が清水さんと妄想していますが）、一つお手柔らかに、どうぞお願い申し上げます。あと内田にオファーするのはやめてください。
以上だ！ 酒をください！