スタジアムの満足度は「人」で決まる。「困った」に寄り添う、もう一つのプレーヤー
初めてスタジアムに来た時、広すぎてどこに行けばいいか分からず、人は沢山いるのに誰も助けてくれない。そんな不安になった経験はありませんか?
数万人が行き交う豊田スタジアム。招待券の引換所が見つからない親子、慣れない日本のスタジアムで迷う外国籍のかた、足が悪く移動をためらう高齢の方、写真撮影のお手伝い、アウェイの地で心細さを感じるサポーター。 華やかな試合の裏側では、実は多くの「困った」が発生しています。
ある浦和戦の日、足が悪くピッチ見学を諦めかけたお母様のために、スタジアムの端から端まで走って車椅子を用意したボランティアがいました。
「今日はお越しいただきありがとうございます。ピッチサイド見学楽しんでくださいね!」
そのたった一つの行動が、不安げだった家族の表情を、最高の笑顔に変えました。
スタジアムの満足度を決めるのは、試合内容だけではありません。 彼らのように、不安を安心に変える「人の力」があって初めて、スタジアムは「また来たい場所」になるのです。 もし、彼らがいなかったら、この巨大なイベントはもっと冷たい場所になっていたと思いませんか?
なぜ試合運営ボランティア?
1)数万人が集まるからこそ、「人の温かみ」が鍵になります
平均3万人を超えるような大きなイベントでは、大変なのは「作業の量」ではなく、「一度にいろんなことが起きること」です。
- 開門した瞬間に、ゲート周辺へ大勢のお客様が集まる(最近は指定席化で少なくなりました)
- キックオフ直前に、トイレ・売店・通路が一気に混み合う
- 失点した瞬間に、一斉にコンコースへ人が流れる
- 雨や暑さ、電車の遅延などで、予期せぬ混乱が起きる
こうした「ピーク」の波は、設備やルールだけではどうしても受け止めきれません。最後に頼りになるのは「現場にいる人の数」と、「その場で気づいて動ける、人の目と手」です。
ボランティアの皆さんは、少人数のプロスタッフだけではカバーしきれない場所を埋め、イベントを無事に成功させるための「かけがえのない力」なのです。
2)安全・快適・安心が、お客様の「思い出」のベースになります
多くのお客様は試合の内容をよく覚えていますが、それと同じくらい「入場が大変だった」「席にたどり着けなかった」「困っていた時の対応が冷たかった」ということも、強烈に記憶に残ります。
つまり運営の良し悪しは、試合の勝ち負けとは別に、「今日は楽しかった」と思ってもらえるかどうかを決める重要な要素なのです。
ここでボランティアの皆さんの力が一番発揮されるのが、お客様と直接ふれあう瞬間です。
- 【安全】 転びそうな場所、人混みの危険、迷子、体調が悪そうな方にいち早く気づく
- 【導線】 通路が詰まる前に声をかけ、混雑が「事故」にならないように流れを作る
- 【案内】 初めての方や家族連れ、遠方からの方の「分からない」を「安心」に変える
- 【初動対応】 小さなトラブルが大きな不満になる前に、その場で優しく解決する
言い換えると、ボランティアの皆さんは、スタジアムの居心地の良さを最前線で守ってくれている存在です。
皆さんの層が厚いほど、もし何かトラブルがあってもすぐにリカバリーでき、お客様の「ガッカリ」を防ぐことができます。
3)「良い試合」だけでは足りない。「最高の体験」を作る最後のピース
スポーツ観戦の楽しさは、試合そのものだけでなく、家を出てから帰宅するまでの「一日を通じた体験」で決まります。
- 「また来たい!」
- 「今度は家族や友人を連れてこよう」
- 「初めて来たけど怖くなかった」
- 「このクラブが好きになった」
こうした気持ちが積み重なることで、また次もスタジアムに来てくれたり、グッズを手に取ってくれたり、応援の輪が広がっていきます。
そのきっかけを作るのが、ボランティアの皆さんです。なぜなら、お客様の心に残るのは「大きな組織」ではなく、「目の前で接してくれた一人」だからです。
- 道に迷っている人に声をかけてくれた
- 困っている時に助けてくれた
- 雨の日でも笑顔で誘導してくれた
- 子どもに優しく接してくれた
こうした一つひとつの体験が、そのまま「クラブへの信頼」になります。つまり皆さんは、クラブの優しさや温かさを「人の振る舞い」として伝える、一番のメッセンジャーなのです。
試合運営ボランティアは「感動」を作るパートナー
- 数万人のイベントを支え、無事に開催するために欠かせない存在です
- 安全な誘導や優しい案内で、お客様の「嫌な思い出」を未然に防ぎます
- 「良い試合」を「素晴らしい一日」に変え、ファンを増やすきっかけを作ります
ボランティアは単なる「人手」ではありません。
私たちと一緒に、「最高の観戦体験」を作り上げるための、最前線の大切なチームメイト(仲間)。それが、試合運営ボランティア像です。
試合運営ボランティアって、そもそも何をするの?:役割の地図
主な業務カテゴリ
担当・役割 | 主な活動内容 | |
1 | 🎫 座席案内 | 座席をお探しの方への声かけ・誘導。 初めての方も安心できる観戦サポートを行います。 |
2 | 💁 おもてなし隊 | 場内・場外を巡回してのご案内。 ゲートや座席位置などの質問対応や、お困りごとの解決をします。 |
3 | ℹ️ ボランティアブース | 東イベント広場でのインフォメーション業務。 ブース内イベントの運営や、お客様へのおもてなしを担当します。 |
4 | ♻️ エコステーション | ゴミの分別回収の呼びかけ・案内。 お客様と協力して、クリーンなスタジアム環境を作ります。(試合終了後のゴミ回収はアルバイトが行います) |
5 | ⚽ アクティビティ | ピッチイベント等の参加者誘導・説明。 社員スタッフと連携し、集合から解散までの進行をサポートします。 |
6 | 🎁 各種イベント・配布サポート | イベントの受付・運営、ノベルティ配布。 来場者を楽しませ、会場を盛り上げる役割です。 |
7 | 🎨 ポスター・POP貼り | 告知ポスター・案内POP・メッセージの掲示。 スタジアムをチームカラーに染め、雰囲気作りを行います。開場前に掲示します。 |
8 | 🤝 試合日以外のイベント | 【不定期】研修会・他クラブ視察・交流会など。 ファン感謝デーの補助や観戦企画を通じ、仲間の輪を広げます。 |
10 | 🎫再入場門対応 | ゲートで、出て行く方に再入場券をお渡しして、戻られる方から再入場券の回収をします |
11 | 🚧前日ボランティア | 試合日前日に会場を事前設営
机などの資材の移動、エコステーションなどの設営をします。 |
ここには掲載されていませんが、キッズスペース対応もボランティアで行います
⚠️ 活動に関する注意事項
- 担当決定: 活動内容はクラブ側で事前に決定し、前日にメールでお伝えします。
- 変更: 当日の状況により、時間・場所・内容が変更になる可能性があります。
試合運営ボランティアではやらないこと
あくまでボランティアなので、運営が円滑に進行するためのお手伝いというスタンスです。
何か問題が生じた場合、あくまで主催者(クラブ)が責任を負うことになります。
私たちは責任を取ることができないため、勝手な判断はできません。
なにかトラブルがあったらすぐに運営や社員、警備に相談します。(すみやかに相談ができると喜ばれます)
同様にグランパスの場合、あくまでボランティアなのでお金の取扱いはしません。
例えば売店の待ち列整理はやることがありますが、レジ対応は行いません。
連載第2回: 「お客さん」から「当事者」へ。 試合運営ボランティアという選択 #2 試合運営ボランティアで得られる6つのこと(1月30日公開予定)
連載第3回: 「サッカー詳しくない」でも大丈夫? 1人参加は浮かない? 試合運営ボランティアの不安を全部聞いてみた #3 試合運営ボランティアのリアル(1月31日公開予定)
以下は連載中、すべての記事に掲載します。
参加の仕方:名古屋グランパス 試合運営ボランティア(二次募集)応募ガイド
1. いま応募できるのは「二次募集」です
- 二次募集期間:2026年1月25日〜2027年3月31日
- 活動開始の目安:2026年特別シーズンのホーム第2戦以降
- 説明会はありません。代わりに、説明資料がメールで届き、確認して進む形式です。
2. 応募できる方(ざっくり確認)
- 18歳以上(高校生不可)です。
- 連絡は基本メールなので、メールを確実に受け取れる環境が必要です。
3. 応募前に準備しておくとスムーズです
- メール受信設定:応募後の連絡が届くように、
volunteer@nagoya-grampus-eight.co.jp からのメールを受信できる設定にしておくと安心です。
(迷惑メールフォルダもあわせて確認してください) - 応募フォーム入力に必要な情報:氏名・住所・電話番号・生年月日などの基本情報に加えて、
応募理由やボランティア経験などを入力します。 - メールアドレスは1人につき1つ(1つのアドレスで複数人登録はできません)
4. 応募の手順(ここだけ見ればOK)
- 公式の募集ページを開き、活動のイメージと注意事項を確認します。名古屋グランパス ボランティア募集
- ページ内の案内に沿って、応募フォームへ進みます。https://yyfb.f.msgs.jp/webapp/form/21604_yyfb_1/index.do
- フォームに必要事項を入力して送信します。
- すぐに届く応募完了メールを確認します(届かない場合は迷惑メール・受信設定を見直します)。
- その後、二次募集の方には説明資料がメールで送られますので、内容を確認し、案内に沿って手続きを進めます。
→ 必要事項の確認が完了すると、登録完了となり、試合参加の連絡が来るようになります。
※応募しても、状況により参加できない場合がある点は念のためご留意ください(人数調整など)。
5. 登録後の動き(参加は「毎試合自動」ではありません)
- 参加希望は、原則として 活動月の前月上旬に確認連絡が来て、そこで回答する流れです。
- 当日の集合時間や担当などは、直前(前日メールなど)に確定連絡が来る想定です。
(※試合や運営都合で変更になる場合もあります)
6. 当日に向けた大事なポイント(不安を減らすために)
- 活動時間の目安は キックオフ5時間前〜試合終了45分後と長めです。
- 動きやすい服装・歩きやすい靴は必須です。雨具や防寒も各自で準備すると安心です。
- 連絡・集合の前提がメール中心なので、メール確認が習慣化できるとスムーズです。
- ボランティアは運営の一員です。困ったことがあれば、自己判断で抱え込まず、運営・社員・警備へすぐ相談するのが基本です。
- 活動中の観戦はできません/選手へのサイン・写真撮影などは不可、というルールがあります。