グラぽ

名古屋グランパスについて語り合うページ

メニュー

マテウス・カストロを活かすにはどうしたらいい? #やわらかめコラム #喋る机 #grampus

マテウス・カストロを活かすにはどうしたらいい? #やわらかめコラム #喋る机 #grampus

今回の開幕戦のマテウス画像は ななさん @_n0324_ 撮影のものをお借りしています。

デスク「どうもデスクです。」

デスク

喋る机:用語解説:各種スポーツ新聞の記事に出てくる「デスク」のこと。日刊ゲンダイの記者室に設置されているという噂のものが有名。「記者とその机の会話を記事にする」という斬新な取材スタイルを確立したことで知られる。喋る机記事はあくまで「記者と机の会話を書き起こしたもの」に過ぎない。その他夕刊フジや東京スポーツなど夕刊紙に登場することが多い。マジレスするとデスクは新聞社において記事の取材や編集を統括するポジションの人間のことを指す。

記者「どうも記者です。デスクよろしくです」

記者

デスク「いやー、負けたなあ。個人的には典型的なミシャの負け方だと思う」

記者「さすがに水曜日にはだいぶ落ち着いてきていましたが、土曜日の夜や日曜日、月曜日のSNSは大荒れでしたね」

デスク「批判の的になったのは失点のきっかけとなったフィードのミスをしたピサノアレクサンドレ幸冬堀尾と、復帰戦であまり良くなかったマテウス・カストロだな」

記者「マテウス・カストロの起用については試合後にデスクも書いていましたね」

マテウス・カストロWBのなにが問題かって、守備が気まぐれなので和泉竜司を前に置いたときに和泉が戻らなきゃいけなくなったりして、そのポジションの役割が曖昧になってしまうこと。
和泉や森島は前線と中盤を繋ぐことが得意なのに、それがなくなってしまうと前線にいいボールは入らない。結局サイドの中山頼りしかなくなった。

https://x.com/grapodotnet/status/2086070877150703734?s=20

デスク「試合でうまくいっていない箇所について書いただけなんだが思いのほか反響を呼んでしまったな。個人のポリシーとして「その場で起きたことについての批評」=OK、「個人に対する批判」=NGなので、前者として巻き直すようにしたい。」

記者「マテウスもチームの仲間ですからね」

デスク「そう、どうやったらマテちゃんが活きるのか、それを考えて見よう」

データで見る開幕戦のマテウス

記者「シュートは4本打ちました。ただ、良い形と言える場面は多くありませんでしたし、味方が使いたかったスペースに入ってしまう場面も目につきました。」

デスク「コンウェンさんで同じみ、Football-LabのCBPで見てみよう。CBPは、チャンスにつながったプレーを項目ごとに点数化したものだ」

項目開幕戦参考:中山克広の開幕戦
攻撃0.44(211位)3.52(3位)
パス0.44(192位)1.73(19位)
パスレシーブ1.70(23位)3.02(3位)
クロス0.00(測定不能)1.63(4位)
ドリブル0.00(測定不能)0.16(51位)
シュート2.51(20位)1.35(35位)
ゴール0.00(測定不能)0.00(測定不能)
奪取3.30(175位)4.83(133位)
守備0.07(235位)0.77(121位)

記者「目を引くのはクロス0.00とドリブル0.00です。70分間プレーして、チャンスにつながるクロスもドリブルも記録されていません。守備もJリーグ全選手中235位です。奪取も175位、パスも192位」

デスク「ミシャ式のWBに期待される仕事は、まんま中山克広のプレーを思い出せばいい。大外に張って相手を引っ張り、幅を作る。1対1で仕掛ける。クロスを上げる。この3つが中心だ。しかし、数字の上ではほとんど発生していないことになる。」

記者「一方でシュートCBPは3.22と、決して低くありません。シュートを打てる位置には入っていました。ただしノーゴールですから、ゴールCBPは0.00です。」

和泉とマテウスのヒートマップ
和泉とマテウスのヒートマップ(Sofascore)

デスク「面白い現象が起きている。このヒートマップは、その選手がボールに絡んだところに色が付く。右側が攻撃方向だがマテウスはほとんど清水陣内にしかいない。シャドーのはずの和泉はそのバランスを取る形で名古屋陣内でのプレーが多い。パスもこんな感じだ」

和泉とマテウスのパスマップ(Sofascore)
和泉とマテウスのパスマップ(Sofascore)

記者「WBも中央攻撃に参加しても良いのですけど、割合がちょっと多すぎますね。」

デスク「内側に入ってくることで割りを食ったのが和泉だけでなく山岸だな。使いたいスペースを奪われている」

記者「そういうところもうまくいっていない開幕戦だったんですね」

デスク「そこで選手や起用した監督を非難していてもなにも変わらないし、特に意味もない。前向きにどうするかを考えていこう」

記者「選手やスタッフも結構こういうの読んでますし、素人意見でも参考になることがあるかもしれません。考えましょう」

なぜマテウス・カストロWB起用だったの?

記者「そもそもなんでミシャはマテウス・カストロをWB起用したのでしょうか」

デスク「浦和レッズでも北海道コンサドーレ札幌でも、ミシャはサイドに強い「個」を置きたがっているな。レッズでは関根や宇賀神、コンサドーレでは、ルーカス・フェルナンデスや金子拓郎」

記者「どの選手もサイドの職人って感じがしますねえ。もうちょっと具体的にはどんな特徴なんでしょうか」

デスク「ミシャ式のWBに求められるタスクを整理してみよう。全部を満たすことは困難だが、
ある程度は満たすことが求められるはずだ」

攻撃時のタスク

ボールを持つと4-1-5になり、WBは前の5人のいちばん外側に立ちます。役割はウインガーです。

  • 幅を作り続ける。タッチライン際に張って相手SBを引っ張り、中央とハーフスペースを空ける。これがないとミシャ式の攻撃は成り立ちません
  • 1対1で仕掛けられる。相手が人につくと立ち位置の優位が消えるので、最後は個の力が残ります
  • クロスの質。右に左利きならインスイングでファーへ逃げる軌道、右利きならアウトスイングで手前に落ちる軌道になります
  • ポケットへの侵入。シャドーと入れ替わって内から抜けると、相手の受け渡しが壊れます

守備時のタスク

押し込まれると最終ラインの端に入ります。求められるものが攻撃時とほぼ逆になるのが厄介なところです。

  • 縦を塞ぐ。内を切って外へ追い込んだ先で止める役です。抜かれると、人が片側に寄ったまま逆サイドが空きます
  • ファーサイドでボールウォッチャーにならないこと。大外を掴むのか、捨てて中を締めるのか。基準を持って立てるか
  • 1対1の対人守備。最終ラインの端なので、剥がされたらカバーがいません

両方に共通するもの

走力と持久力が前提です。攻撃では相手陣の深く、守備では自陣ゴール前。ピッチの端から端を90分往復します。

もうひとつが上がるか残るかの判断です。WB2人が高ければ3-2-5、下がれば5-2-3。動いているのはこの2人だけなのに、チーム全体の姿が切り替わります。押し込まれた状態から抜け出せるかどうかは、この判断次第です。

記者「なるほど。全部こなせたらスーパーマンですよね。現実的にはありえません。
コンサドーレ戦ではマテウスシャドー、浅野WBでうまくいきませんでした」

デスク「その2枚だと攻撃全振り過ぎて、スペースの管理もマークの管理も、攻撃の組み立てもできなくなってしまう。もちろんハマったときの攻撃力は半端ないのだが。」

記者「じゃあ和泉竜司に代えたんでしょう。」

デスク「和泉竜司シャドーは昨年うまく行っていた時期に、森島セントラル、和泉が繋ぎ役で、WB浅野や山岸を活かしていたことから起用したんだと思う。

記者「デスクは和泉竜司WBで、マテウスシャドーを予想していましたよね?」

デスク「マテウスだと攻撃タスクはともかく、守備タスクのほうが心配だからだ。怪我明けで、守備で1対1をしかけて奪う、というシーンがそこまで想像できなかった。」

記者「でも、結局マテウスWBになりました」

デスク「WBタスクは浅野雄也ができるなら、マテウスでもできるだろうっていう判断じゃないかな」

記者「結局結果だけ見るとうまくいきませんでしたね」

デスク「そうなるな。ただ、間違いなくマテウス・カストロは大きな戦力なんだ。対戦相手としては怖い選手であることは間違いない。それをどう取り込むかがこのシーズンのカギだな。」

記者「開幕戦の失敗をどうカイゼンするかですね」

デスク「まず、最初にいっておきたいのが、これで落ち込む人は1試合の失敗で慌てすぎだ。まだシーズンは1/38しか終わってない。プラネテスという漫画のロックスミスさんの言葉を思い出す。」

ロックスミスの言葉 (c)幸村誠 講談社
ロックスミスの言葉 引用元: (c)幸村誠 講談社
死者を出したロケットの燃焼実験の説明を行う記者会見での言葉。当然記者からえげつない言葉が寄せられるが、平然と受け流す

記者「風間八宏さん時代によく見たヤツですね。これくらいの鋼のメンタルで行きたいものです」

選択肢1:ミシャ式WBにマテウスが合わせる

デスク「おそらく一番可能性が高いのは、マテウス・カストロに開幕戦のFBを与え、あくまでWBとしての起用を経過観察する方針だ。
上で挙げたすべてをマテウスがこなせるとはあまり思えないので、優先順位をつけて「ここからやろう」という感じになるのではないだろうか。」

記者「その場合、攻撃の是正でしょうか?守備の是正でしょうか?」

デスク「手を入れやすいのは攻撃のほうだろうな。おそらくドリブルやクロス、デュエルに期待しているのでは?と思うので、そこを強化する感じだと思う。中に入ること自体は禁止しないと思う。」

記者「はたして実現するものでしょうか」

デスク「正直マテウスの気持ち1つだと思う。能力がないわけではないと思う。守備はまあ、置いておくとして、攻撃でゴリゴリいけば相手は下がらざるをえなくなるからだ」

記者「うまくいくといいですねぇ。ほかの選択肢はどうでしょうか?」

選択肢2:2025年同様のシャドーに配置する

デスク「次にありそうなのがシャドーだな。もともとのポジションでもあり、周囲も合わせやすい」

記者「ミシャ式のシャドーはハーフスペースで前を向いてペナルティエリアへ入っていく仕事と、降りてボールを引き出し、セントラルが奪いに出て空けた場所に顔を出す仕事があると思います。前者は問題ないと思うんですが、後者ですね。」

デスク「そうなると破綻無く実現するには、セントラルと右WBはかなり気の利く選手をおかないといけなくなりそうだ。」

記者「具体的には誰が?」

デスク「和泉竜司と森島司かな。和泉竜司は幅を取る役割もできるし、上下動も問題ない。危ないところへのフォローも得意だ。守備力は稲垣祥 or 高嶺朋樹に比べて落ちるが、森島司のパスセンスは素晴らしいものがある」

記者「懸念点はありますか?」

デスク「そもそもキャンプで最初はマテウスシャドーを試していたはずで、そこを諦めたのにはなにか理由があるはずなんだ。」

記者「先ほど言った、ミシャ式のシャドーとしてのタスクで問題がある、ということでしょうか?」

デスク「もしかすると、我々が見えていない別の基準を満たしていない、ということなのかもしれないな」

記者「ほかの選択肢はないのでしょうか?」

選択肢3:1トップ

デスク「2025年も何試合か試したのがセンターフォワードでの起用だ。167cmなので、放り込みのターゲットとしては使えない。降りて受けて、シャドーの飛び出しを使う形か、自分が裏へ抜ける形になる。」

記者「どういう点を評価しての1トップ起用になりますか?」

デスク「やはり、シュートを打てるというところだ。良いパスを受けてシュートでフィニッシュにいける、というのは大きいと思う。」

記者「そういえば上で見たシュートCBPも70分で退いているにも関わらず20位でしたね。」

デスク「そう。まだ100%ではないにしても、ものすごく強力な選手だから、それを使わない手はない。」

記者「スーパーなシュートいっぱい決めてますものね」

デスク「ゴールで批判を黙らせて欲しいな」

おわりに

記者「だいぶ整理できたと思います。第2戦どうなりますかね?」

デスク「最初の予想通り、WBで再チャンスなんじゃないだろうか。」

記者「スタッフの皆さんも、強敵鹿島アントラーズに対処するため、頑張っていると思います。」

デスク「俺の予想を超えた、新しい可能性を見せてくれることを期待している。」

記者「次節、彼がどこに立つのか。そこを見るだけでも、チームが何を考えているかが少し見えてくると思います。」

デスク「いろいろ想像してみるのも楽しいな。みんなの予想も教えてくれると嬉しい」

記者「次の試合はみんなで喜びたいですね」

デスク「次の試合でみんなで乾杯できることを祈ろう。では」

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

Leave A Reply

*

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Share / Subscribe
Facebook Likes
Posts
Hatena Bookmarks
Feedly
Send to LINE