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ボスコを留任させるべき7つの理由

本日の中日スポーツ、中日新聞、スポーツニッポン各紙で、ボスコ・ジュロヴスキー監督を契約満了とすることが報じられています。

理由はおそらく、日本の派閥人事でよくある「前体制に関わるものは全て粛清」であると思われます。その人物が優秀であるかどうかなどは関係ありません。

グラぽはこの状態でもなお、ボスコ監督を留任させるべきである、と考えています。その7つの理由をまとめます。

1.ボスコは現体制のことをよく知っている

選手の契約非更新は、リーグ戦終了後の翌日から5日で通達する必要があります。すでに2日目です。新監督にオファーを出したとされますが、残り3日の状態で決定するとは思えません。そうなると、新監督は自分の選んだのではない選手でリーグを戦うことになります。これでは補強ポイントもつかめませんし、そもそもどんな選手を補強すれば良いのかもわかりません。これでは万全の体制を組むことができません。選ぶ側も、誰が責任を持って決定するのか不透明です。

2.ボスコなら秋季を戦術徹底に利用できる

来季も2月に開幕が決まっており、本来であれば、速やかに体制を整え、来季に向けた秋季キャンプなどを行うべきところです。しかし体制が振り出しとなれば、大きな影響は免れません。監督が決定したとしてもおそらく体制発表会まで来日することはなく、11月をまるまる強化に使えるアドバンテージを放棄することになります。

3.ボスコは実績がある

ボスコは8試合で3勝2分3敗、勝点11です。34試合に換算すれば46.75、立派な中位の成績です。ましてや戦術が徹底していない中でキャンプも不足している状態です。編成をしっかりすれば、より上も狙える状態です。組織を構築する際マネジャーを選択するには、実績は重要な要素のはずです。シニアマネジメントたる佐々木副会長などにはわかっているはずです。

4.ボスコは選手の適性を見抜く力がある

それまでサイドハーフではスピードやフィジカルの不足から燻っていた田口泰士をセンターハーフに抜擢したのはボスコでした。今年も磯村亮太をサイドバックに起用し、ビルドアップの改善を図っていました。これまでのポジションに拘らず、選手の適性を見て抜擢をできる監督はなかなかいません。

5.ボスコはJリーグでも有数の戦術家である

ボスコは、戦術に詳しい様々な方も認める戦術家でした。試合を見ていれば就任後、どれだけチームが変わったかがわかるでしょうし、説明も不要だと思います。最後2試合は、勝負師としての側面で不足は見せたものの、チームを強くしたいと思ったらボスコに鍛えてもらうのが一番です。

監督には育成のスペシャリスト、戦術家、勝負師の3タイプがいると思います。例えば吉田達磨氏は育成のスペシャリスト。戦術家といえばペトロヴィッチ。勝負師といえばネルシーニョ。

今のグランパスは戦術が崩壊していた状態から少し持ち直したところです。そこから立て直すのに、時間をかけられるのであれば育成のスペシャリスト、最短の立て直しを目指すのであれば戦術家を起用すると良いでしょう。しかし有名な監督の多くは育成より勝負を重視する勝負師タイプが多いと思います。勝負師タイプの監督に立て直しをさせようとしても、それはその監督のストロングポイントを生かすことになりません。次に連れてくる監督に勝負師を選ぶとうまくいかない可能性が高いと考えます。

勝負師タイプの監督は、下地が必要なのです。その証拠に、ネルシーニョは名古屋でだけ優勝を経験していません。

そういうマッチングで悩むくらいなら、ボスコでいいじゃないか、と思っています。

6.ボスコは選手に慕われている

闘莉王がグランパスに復帰したのも、直接のきっかけになったのはボスコからの電話でした。ボスコはこれまでも6年間指導をしており、Jリーグの中でも手腕が知られた監督です。闘莉王以外も選手の多くはボスコを慕っていました。ボスコの指導を受けたいと考える選手も少なくないと思われます。

人望はマネジャーの必要な資質として上位に属するものです。次の監督はボスコ以上の人望があるでしょうか?

7.ボスコはグランパスのことを思ってくれている

ボスコの最終戦セレモニーの言葉を聞いた人なら、説明は不要でしょう。組織のために頑張ろう、と思ってくれる監督はなかなか探すことはできません。外国籍監督ならなおさらです。そのような監督を契約満了とは、なんと勿体無いことでしょう。

今からでも、候補の監督が断ってきたら再考を願いたいところです。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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