受講報告書なので・・・とりあえず受講報告書です(^^;
研 修 受 講 報 告 書 | 作成日 令和元年 5月22日 | ||
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承認 | 確認 | 作成 | |
所属部署 | 名古屋グランパス ゴール裏課 | ||
氏名 | シンゴビッチ | ||
日時 | 4月27日 17:00~20:30 | ||
会場 | 東浦市文化会館 | ||
受講目的 | 審判講習を受講することによってサッカーのルールをより深く知り、また審判の考え方を理解することによって、今後のゴール裏での応援活動や、ツイッターのツイートに役立てる。 | ||
所感 | サッカーのルールについて、非常に長い時間かけて丁寧に教えていただいた。これだけ長い時間ルールについて勉強するのは初めてだったので、知らないルールも多く、良い知識を吸収できた。サッカーの試合を数々見て来たり、本年からJリーグジャッジリプレイという番組が始まったが、それでも知らないルールがたくさん出てきたので、今日知った知識を生かして正しい応援活動をしていきたい。 | ||
今回の研修の満足度(5段階評価) | 4:知らないルールを知れたので知的満足を大いに得られた。得た知識の確認のための演習が確認テスト以外にあるともっと良かった | ||
研修の受講おすすめ度(5段階評価) | 5:試合経験豊富なサポーターほど見落としがちなルールもあり、それに伴うルールを無視した野次も見受けられる場合があるので、継続的に受講者を派遣するようにしたい。 | ||
上司のコメント、今後の期待 | サッカーというゲームを楽しむ上でも、また正しい批判をする上でも、ルールの把握は重要です。より良いスタジアムの雰囲気に寄与できるよう、継続して知識の更新を行い、また発信に努めて下さい。(Nacky) |
さて、ここからが本文でございます(笑)
受講報告書と書いた以上、受講報告書形式にしたのですが内容は簡潔に忙しい上司の時間に配慮した簡潔な文書にしたら全く臨場感が無くなってしまった!やってしまった!
なので、気を取り直してここから記事を書き直します。(すいません)
さて、サッカーの現地観戦でよく出る野次。私もゴール裏で野次を言います。(不本意ですが解りやすくするため、ここでは敢えて試合中にチャント以外で叫ぶ声を野次と定義します)野次で一つ重要な事に”その野次は的を得ているか?”というのがあると思ってます。戦術やら色々とありますが、その中の一つにルールがあります。ルールの勘違いは致命的で勘違いから引き起こされた野次は確実に周りをドン引きさせます。それをなくすためにはどうしたらいいか?
そうだ、審判講習を受けよう!(サウンド・オブ・ミュージックのBGMをバックに)
という事で直近でやってるグランパスの試合が無い日の審判講習を調べて愛知県サッカー協会の4級審判講習を受けに行ってまいりました。
というわけで審判講習を受講してきた
講習当日、前日が連休前最終出社日で仕事の打ち上げで同僚と夜まで遊んでいたため、まさかの寝坊!!目覚ましに気づかない。自然に目が覚めた時に既に15:00。凄まじく焦ったがかろうじて間に合う時間だったので急いで着替えて筆記具と受講票をもち、家を後にしました。今回は会場が東浦町なので武豊線です。
会場の最寄り駅である緒川を降りてから更に15分ほど徒歩。審判への道は険しいな~w。と思いつつようやく今回の研修会場に到着しました。
すいません、会場は写真撮影禁止と言われましたので、ここからは文書ばかりになりますm(__)m。会場に入りますと、200人ぐらい受講者がいました。年齢層を見ると下は中学生から上は年配の方まで。高校生が多かったですね。最近の高校生はシニアの審判免許を取るのかと思いました。最初に講師の方がどのカテゴリーで審判するのかを質問してました。まぁ、ルールの勉強がしたくて講習を受けに来た酔狂人は私ぐらいでした。
審判講習に先だってルールブックが支給され、講習はこのルールブックをもとに進みました。
講師の説明は非常に丁寧で解りやすかったです。このルールブック、非常に分厚いので多分ルールブックを見ただけでは全部は目を通さずパラパラとめくっただけで見落としていたでしょう。それを時間をかけて、映像を交えながら説明をしていたので非常に面白かったです。ただ審判免許だけ取ればいい?という方はずっと一方通行だったので眠かったのでないでしょうか?ちなみに私の隣で講義を受けていたおじ様は夢の中で講義を受講していました(^^;
ちなみにルールブック自体はJFAのサイトにも掲載されていますので、興味がある方は一度目を通して下さい!
https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201819.pdf
編注:競技規則の解釈と 審判員のためのガイドライン – JFA こちらも読まれるといいと思います。
私が知らなかったルール、気になった点
18-19のルールの主な大きな変更点はVARに関する項目と、とある選手の度重なる行い(講師は名前を伏せてました)のおかげで、退場に相当する項目として人を噛む行為が追加されたようです。そんな事するやつ一人しかおらんやろ(´・ω・`)
黄緑下線が改正された箇所。VAR絡みのルールが追加されいる。ス〇レスぇーorz
新しいルールもそうなのですが、既存のルールでも実は意外と理解していないことはありました。いくつかありましたがその中で“私”が誤解していたものを二つ紹介します。
決定機の阻止は無条件でレッドカード
決定的な得点機会の阻止、これは非常に厳しい判定が下されます。それは皆さんご存知だと思います。
しかし、決定的な得点機会の阻止は無条件でレッドカード(※)、逆に言えば決定的な得点機会の阻止にイエローカードの判定は存在しない。この事を皆様正しく理解されている方はどれだけいらっしゃいますしょうか?私は完全に間違えておりましたorz。皆様も“決定機の阻止だろ!イエローカードはどうした!”と審判を野次ったことがある方はいらっしゃいませんでしょうか?もしされたことがある方がいらっしゃいましたら、“レッドカード”に変えてください。
でも実際に決定機の阻止でイエローを見た!という方もいらっしゃるでしょう。ですがそれは講師が言うには普通の反スポーツ的行為であって決定機の阻止では無いと言う審判の判定になります。なのでこのルールには気をつけましょう。
※ただしハンドと、明らかにボールに挑んでいないを除く、ペナルティーエリア内での決定機の阻止はレッドではなくイエローが呈示されます(失点、退場、次節出場停止の三重罰の緩和)
アドバンテージの適用は“義務”
ルールブックを見てみますと、こう書いてあります。
これによると、審判はアドバンテージを取る権利ではなく、アドバンテージを取らなくてはいけないと解釈できるのでは無いのでしょうか?
シンゴビッチは今までファウルは原則罰するもので、アドバンテージはお目こぼしであって、アドバンテージを取らないことは誤審では無いと思ってました。なので前にアドバンテージを取らずに抗議した選手に対して、”ファウルはファウルだろ!”とヤジったことがあります。
すいませんでしたorz。アドバンテージは取らなくてはいけない、アドバンテージの不適用は“誤審”です。
湘南戦の和泉の件を考えてみる
さて、アドバンテージといえば記憶に新しいのは5/5のアウェイ湘南戦でのシミッチが湘南の坂選手にスライディングしたこぼれ球が和泉の所にわたりキーパーとの1対1になったにも係わらずアドバンテージを取られなかったあ、あのシーン。結局FKになりましたね。
まずスタート地点は、あれは誤審だったのか?Jリーグジャッジリプレイでは誤審と言われましたが。申し訳ないです、何か面白いことを言いたいところですが、あれは誤審だと思いましたorz。
まず最初にアドバンテージを取らないこと自体が誤審に値するのか?という点は確実に誤審になります。次にアドバンテージを取るひつようがあったとして、和泉のポジションがオフサイド上にいたのでは無いのか?これに関しては和泉のポジションはオフサイドポジションですがオフサイドではありません。
あのシーンを思い出してください。ボールを持ったシミッチに坂選手がスライディングをしていましたよね。これは坂選手が意図的にボールをプレーしたことになります。
実はこれ、最初私は坂選手がスライディングしたら偶然ボールが和泉の所に来たので意図的にプレーしたボールじゃないから和泉選手の所に来たわけではない!だから和泉オフサイド!と思ってました(-_-)。
しかし、下の「セーブ」の所を見てください。これは意図的に操作していないプレーとは何かの例外規定です。これ以外の事は全て意図したプレーなのでやはり坂選手のスライディングは意図したプレーであり、和泉はオフサイドでは無い!という事です。
あとJリーグジャッジリプレーでは、もし和泉のプレーでアドバンテージを取らない場合、決定的得点機会の阻止で坂選手はレッドカードになるはずでした。しかし・・・
試合の判定、真実はたった一つのようで・・・
この決定的得点機会の阻止。これは曲者だと思います。決定的得点機会とは何か?これは100人いたら100通りの答えがあるのではないでしょうか?
ファウルの項目(直接フリーキックを与えるプレー)は競技規則には、相手競技者に対して、不用意に無謀に、または過剰な力で犯したと主審が判断した場合、と書いてあります。不用意とか、無謀とか、過剰な力とか、どうしても数値になっていないので、人によって意見が別れざるをえないと思います。
あとサッカーのピッチは広大です。それを主審と副審と第4の審判だけで見なくてはいけません。審判はずっと走らなくてはいけない体力的にきつい仕事です。そんな状況で常に集中し、状況を見極め、競技規則に書いてある曖昧な言葉を元に正しい判定をする。恐ろしく難しいと思います。
そして昨今頻発しているゴールに入ったはずが入っていない。あれなんか線を割ったか、割って無いかなので基準は明確です。
確かにファウルよりは明確ですよね。誤審も映像に出てしまえばはっきりわかります。しかし先ほども言った通り審判も大変、そして人はどうしてもミスをします。
だからこそVARやゴールラインテクノロジーの導入を早く!という声もあります。しかし、ここからは私がメーカー勤務の元技術者のはしくれとして言わせていただきます。VARやゴールラインテクノロジーも絶対ではありません。扱う人間が間違えれば機械も誤判定を起こしますし、機械そのものが壊れることも起こります。
そしてVARやゴールラインテクノロジーが導入されても、やはり機械が壊れている!とかVARを使ったうえで判定しても、審判の目がおかしい!という人はいて、結局物議を醸す判定がなくなることは、永遠になくならないと思います。
人はミスをする。機械はこわれる。
これはものづくり技術者としての基本的考え方です。私も今は人事なので新入社員には必ずこれを教えます。
確かに誤審で試合結果が変わるのは我慢できないし怒りたくなる気持ちも解ります。しかし、我々が愛しているサッカーとは、こんなに曖昧で人によって解釈が別れるルールを、絶対とは言い切れない判定で運営しているスポーツなのです。それを受け入れもう少し判定に対して寛容であることが、サッカーを愛するということでは無いでしょうか?
まぁ、そんなことが出来るなら、こんなに熱狂して応援しないんでしょうね(´・ω・`)
おまけ
フハハハハ!これさえあればシンゴビッチは無敵!!目障りな奴はこれで容赦なく警告と退・・・うわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp