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2020年J1第8節柏レイソル戦マッチプレビュー #grampus #reysol

両チームの布陣予想
両チームの布陣予想

はじめに

7月26日開催予定であった第7節サンフレッチェ広島戦は、選手及びスタッフにCOVID-19陽性反応が出た影響により濃厚接触者の特定が間に合わないという理由で延期となりました。大分トリニータ戦の勝利で広島戦に向け気持ちを高ぶらせていたグランパスファミリーにとっては残念なニュースであったと思います。

感染防止対策を徹底していても感染を完全に防ぐことは出来ない、COVID-19の感染力を改めて突きつけられる形となりましたが、Jリーグも専門家の意見を仰ぎ対策のさらなる改善を図っていくとのこと。

不幸にも陽性反応が出た選手やクラブに対しSNS等で心無い言葉を投げつける方々もいますが、グランパスファミリーの皆様も体調に留意しつつ、それぞれの場所から自分にできる形で選手、クラブを応援、サポートしていきましょう。

参考情報:第12回新型コロナウイルス対策連絡会議会見レポート https://www.jleague.jp/news/article/17472

柏レイソルはどんなチームか

柏レイソルは昨シーズンJ2で優勝し1年でJ1復帰を果たしました。今シーズンは現在J1で7位。前節の仙台戦でも5-1と大勝し3連勝中。今Jリーグで一番勢いに乗っているチームと言えるでしょう。

現在8得点とJ1得点ランキング1位を独走中のFWオルンガを中心に、football labのStatsデータでもゴール数2位、攻撃回数2位と非常に攻撃的なチームです。逆に被攻撃回数は17位とかなり多く、堅守というチームではありません。特徴がはっきりしたチームと言えるでしょう。

太陽の王子をマスコットにしているチームにふさわしい、陽気に攻撃を繰り返す、シュートを打たれても相手以上に得点を取ればいい、というラテンな発想を感じます。打ち合い上等!の派手なチームとも言えそうです。

参考情報:footballlab 柏レイソルのStats https://www.football-lab.jp/kasw/

両チームの布陣予想

名古屋グランパスの布陣予想

グランパスの布陣予想
グランパスの布陣予想

名古屋は今シーズンの基本布陣4-2-3-1を変更しないと見ています。

第6節の大分トリニータ戦で阿部、米本、稲垣が負傷退場しましたが、その影響で阿部、米本はスタメンから外れると予想しました。阿部の代わりにシャビエル、米本の代わりにシミッチがスタメン入りすると予想。稲垣は比較的軽傷とみてスタメンのままとしました。

柏は早め早めにFWへ縦パスを入れる攻撃を主軸としているため、両チームの選手間隔が広くなる、俗にいうオープンな試合展開が多くなると思います。そのため、基本の攻撃はマテウス、相馬のサイドの突破から得点チャンスをうかがうカウンター攻撃が主になると見ています。

柏レイソルの布陣予想

レイソルの布陣予想
レイソルの布陣予想

柏は直近3試合で基本布陣となっている4-2-3-1と予想。

前節のベガルタ仙台戦から三原をボール奪取のより得意なヒジャルジソンに変更、前節負傷退場した神谷は間に合うのではないかと見ています。CFは7試合で8得点のオルンガ、中盤とサイドでハードワークしながら得点も奪える仲間、神谷、フィニッシュの精度が高い江坂と強力な攻撃陣を擁しています。

柏はボールを持ったらまずオルンガを目掛けて縦パス、または仲間、神谷に縦パスを入れるのが基本の攻撃方法で、細かくパスを繋ぎません。

また、突破力のあるオルンガ、仲間、神谷、江坂の4名でシュートまで持っていく場面もしばしば見られ、攻撃に手数を掛けずにゴールを陥れます。

ボールを奪われたらあっという間に攻め込まれてしまうため、マッチアップする名古屋DFライン及び中盤の選手も気を抜けません。

柏レイソル好調の要因

ここまで3連勝中の柏レイソル。しかし、開幕4試合は1勝3敗と決して調子の良いチームではありませんでした。きっかけとなったのは1-3で完敗した第4節の川崎フロンターレ戦。以降の試合でチーム戦術をテコ入れしたと見受けられる点がいくつかあり、それが現在の好調の要因となっています。

川崎戦までの柏レイソル

フロンターレ戦までのレイソルの布陣
フロンターレ戦までのレイソルの布陣

川崎戦までの柏は4-1-2-3が基本布陣でした。(図は第4節 川崎戦のスタメン)

私が確認した限り下記3つの問題により、得点以上の複数失点を献上する試合を重ねていました。

  1. 3トップで前線から相手チームのDFラインにプレスに行くが、簡単にパスで剥がされてボールを前進されていた。
  2. 1アンカーの両脇のスペースを使われ、簡単にシュートを打たれる、或いはペナルティエリアへ簡単に侵入されていた。
  3. CBが1対1で競り負けることが多く、また、DFラインでのパス回しがぎこちなく、ボールを保持したまま前進出来なかった。

川崎戦では上記弱点が顕著に現れていました。

https://youtu.be/znr1qCSYeWQ

川崎戦以後の柏レイソル

現在のレイソルの布陣
現在のレイソルの布陣

川崎戦以降は基本布陣を4-2-3-1に変更。(図は第7節 仙台戦のスタメン)

また、メンバー変更も行い問題解決を行いました。

  1. 3トップの両WGを中盤に下げSHに、且つ攻守に走り回る仲間、神谷をスタメン起用することで中盤のプレスの強度を確保。ボール奪取の可能性を上げると同時にカウンター時に活用するスペースを空ける。
  2. 1アンカーから守備的MF2枚に変更し、ペナルティエリア前の侵入を防ぐ方法に変更。
  3. CBをスピードが売りの大南、ヘディングの強さが売りの高橋に変更。DFラインのパス回しもスムーズになりボールを前進させやすくなった。
  4. 至近距離のシュートに対するセービングに強みがある中村にGKを変更。

簡単に言うと、オルンガに自由に動くスペースを与え、オルンガが抜け出す or オルンガを経由して仲間や神谷が抜け出すためのショートカウンター特化のチームにしたことで、歯車が噛み合ったチームになったのです。

ロングカウンターというある意味難易度の高い戦い方をしているグランパスに比べて、オルンガという武器を最大限イージーに使いこなせているのがレイソル最大の強みになります。

元々複数得点できる攻撃力に加え、守備が安定し失点が減ったため、調子を上げて3連勝。

仙台戦では5得点1失点と安定した戦いぶりでした。

https://youtu.be/ZvUNUsHXdmA

名古屋グランパスの戦い方

柏は手ごわい相手ですが、名古屋勝利の鍵を握るのは下記3点と考えています。

  1. DFラインの踏ん張り
  2. 先制点
  3. セットプレーの得点

まず(1)について。

今シーズンの名古屋はDFと中盤でコンパクトなブロックを作り、そこでボールを奪取してから両SHの相馬、マテウスのドリブル突破を中心にチャンスメイクするカウンター攻撃が中心です。

しかし、柏レイソルは前述のように中盤でヒジャルジソン・大谷・三原らで奪い、縦パスを手数を掛けずに入れてくるため、名古屋のゾーンで奪いきるというよりDFラインで何とか守り切るという形が多いと想定しています。

もちろん名古屋の前線や中盤も今年は守備に定評がありますから、黙ってショートカウンターを喰らいまくるだけにはならないでしょう。

両チームのゴール前を行ったり来たりするカウンターの応酬が増えると思われます。

サイドハーフの相馬、マテウスやサイドバックの吉田、成瀬はオープンな展開が続くほど走行距離が伸びます。サイドの選手にとっては特にタフなゲームになるでしょう。

また、1対1で競り合う状況も多くなり、特にオルンガとマッチアップする中谷の出来が勝利を大きく左右します。中谷の赤黄魂で踏ん張ってもらいたいですね。

(2)の先制点については、言うまでもなく、カウンターを狙っているチームに先制点を与えると厄介である、というのは大分トリニータ戦を振り返るとわかるかと思います。まず前半はミスをしないようにして、少しでも相手がじれてくるのを待ちましょう。必ず向こうにもミスが出てきます。

(3)に関しては、柏レイソルの失点パターンの41.7%がセットプレーというデータがあります。オープンな展開になればフリーキック、コーナーキックの数も増えると思いますし、有効活用して得点機会を増やしてもらいたいところです。先制点を取れれば3試合無失点の守備力で落ち着いたゲーム運びを期待できます。

参考情報:footballlab 柏レイソルの得点/失点パターン https://www.football-lab.jp/kasw/

おわりに

1試合未消化ながらも現在3位につけている名古屋グランパス。

後日のリーグ戦の合間に延期された広島戦が入り、他チームより連戦が長くなる可能性が高いです。状況的に仕方がないところですが、後ろ向きに捉えるのではなく、コンディション向上の猶予が与えられたと前向きに捉えられると良いですね。

柏レイソルは強敵です。名古屋で再び猛威を振るい始めたCOVID-19もまた強敵です。

名古屋グランパスの選手、スタッフ、サポートしている我々も含めて戦う相手が多い状況ですが、名古屋グランパスは今節の勝利を目指し、我々は安心して暮らせる日常生活への復帰を目指し、粘り強く戦っていきましょう。

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