はじめに
現在のパロマ瑞穂スタジアムでの最後のナイトゲームでしたが、アウェイゲームで大苦戦したコンサドーレ札幌相手に3-0の快勝。
秋の訪れを感じる肌寒さ、瑞穂と暫しのお別れが近づいている寂しさも感じる夜でしたが、そんな寂しさも吹き飛ばす会心の勝利と言えるのではないでしょうか。
両チームの先発布陣
名古屋グランパスは普段通りの4-2-3-1。負傷中の吉田豊に変わりオジェソクが左SBに、右SBには成瀬、CFには前節先発の金崎に変わり山﨑を起用しました。
コンサドーレ札幌はミシャ監督おなじみの3-4-2-1。メンバーは前節の湘南ベルマーレ戦と同じでした。
試合展開
1.総評
この試合に関しては両チームの監督とも見解は一致しています。
前半は名古屋ペース、後半頭は札幌ペースでしたが名古屋が何とか防ぎ切りカウンターで3点目を得点し逃げ切ったという内容でした。
SofascoreのAttack Momentamでもその様子が理解できます。
Jリーグ公式サイト:J1リーグ第22節 試合後 監督コメント
https://www.jleague.jp/match/j1/2020/101412/live/#coach
名古屋:マッシモ監督
「まずは前半がすごく良かったと思います。試合の順を追って話しますが、相手がボールを持った時にすごくアグレッシブな戦い方ができていました。すぐにボールを奪う体制、ポジションを取ることができ、マイボールとなってからもより前への選択肢を優先して選ぶことができていました。(前半で)2得点したことは良かったのですが、普段なら3点、4点と決めなければいけないところで外してしまったという思いもあります。後半もある程度、こちらが攻めるためのスペースを空けてでも、相手は高い位置からプレスをかけて(編注:Shumpeterさんによる訳の指摘を適用)攻撃を仕掛けてきました」
今回は言わなかったけど、"abbiamo pressato alto(アッビアーモ プレッサート アルト)"もよく言っている。
「我々は高い位置からプレッシングした」ってことね。— schumpeter🍣 (@milanistaricky) October 14, 2020
札幌:ミシャ監督
「今日の試合は前半がすべてでした。立ち上がりから相手の勢いに呑まれてミスを連発して、失点以外にも得点されてもおかしくないシーンがいくつかありました。後半は悪くない入りで、得点になってもおかしくないシーンがあったと思う。前半のわれわれの出来がすべてだった。ミスが多かったと思います」
2.はまりましたね、名古屋のプレス
このシーンが特に象徴的ですが、山﨑のボールチェイスを始めとした前線からのプレスが非常に効いていました。
山﨑は結果的に先制点を奪い、その後の試合展開を楽にしてくれました。
ボールを追う山﨑、相手のパスコースを限定する阿部、ボールを狩る米本と稲垣、ボールを持ったらドリブルで素早くゴール前に迫る前田とマテウス、と各自与えられたミッションを全うした前半と言えるでしょう。
3.高さとフィジカルを前面に押し出した札幌の反撃
https://youtu.be/KTYs2VsYwpg?t=207
後半に入り、札幌は宮澤、福森を高嶺、ドウグラス オリヴェイラに交代。
特にドウグラス オリヴェイラにボールを集め高さ、フィジカルで状況を打開しようと試みました。
DAZNで見直していただくと分かりますが、後半開始早々から10分間はほぼ札幌のペースで危ないシーンが続きました。
この時間帯を守備陣の踏ん張りで無失点で切り抜けたことにより、その後の3得点目とクリーンシートに繋がりました。
Good
- 山﨑の献身がようやく報われました。リーグ戦でも初得点。
- 不死身の漢、稲垣。米本とのコンビで非常によく走りますね。
- 左サイドで守備が非常に効いていたオジェソク。
- コンディション的には厳しそうでしたが、FKをねじ込んだマテウス。
- いるといないとではパス回しのスムーズさに差が大きい阿部ちゃん。
More
- 交代早々イエローカードを貰った相馬。上り調子に見えるので、不用意なファウルは止めて頂きたい。
- 調子自体は良さそうだっただけに、得点して欲しかった前田。次戦のゴールを期待しています。
おわりに
上位陣も軒並み勝利したため順位を上げることはかないませんでしたが、3連勝となりました。
今月18日はいよいよ川崎フロンターレとのアウェイゲームです。
吉田豊、シャビエルなど負傷者も出ており万全とは言えませんが、次戦も良いゲームを期待しましょう。