パロマ瑞穂スタジアム、元々は名古屋市瑞穂公園陸上競技場(略して瑞穂陸上競技場)と言う。今の名前は、2015年に株式会社パロマさんが命名権を取得し、命名したものだ。
若い方や最近ファミリーとなった方としては『瑞穂』=パロマ瑞穂スタジアムではないだろうか。一方、Jリーグ開幕当初くらいからのファミリーにとっては『瑞穂』=瑞穂陸上競技場だと思う。
どちらにせよ『瑞穂』との愛称で、僕たちグラファミや他クラブのファン・サポーターから呼ばれている瑞穂は、とても長い歴史を持っている。
詳しくは各自Wikiって貰うとして、抜粋すると
- 1941年、陸上競技場が完成
- 1950年、国体用に観客席とマラソン塔設置
- 1983年、インターハイ開催のため小規模改修、マラソン塔撤去
- 1994年、国体のため改修、メインスタンドに屋根設置、収容人員を30,000人から27,000人に変更
改修・改築はあれども、なんと約80年の歴史だ。
そんな、名古屋市内にあった単なる国体用の陸上競技場が、たまたま名古屋グランパスのホームスタジアムとなった。そして、多くのファミリーが瑞穂で喜び、時には怒り、泣き、そして笑った。
狭くて汚い……と言うか隠しようもない古さ・老朽化を感じずにはいられない瑞穂。女性や、お子さん連れのファミリーからは「トイレの古さ、汚さから瑞穂には行き辛い」なんて声もよく聞こえてきた。
座席だってベンチシートが基本で、僕のように横に長い人間は、ロイヤルかSSにしないと隣の人に申し訳ないので、お財布にも優しくない(痩せろって話ですねすみません)。
スタンドの動線だって本当に酷くて、メイン↔バックスタンドの移動や、ゴール裏から出る際の大渋滞は勘弁して欲しい。そもそも観客の利便性なんてほとんど考えられてなかっただろう時代の建物だから、仕方ないのだけど。
精一杯好意的に評しようとしても、「年季が入っていて味がある」なんて言えないくらい狭くて古い瑞穂。
ほとんどのファミリーにとっては、グランパスの試合が無ければ行かない場所だろう。それでも瑞穂に行ってしまうのは、そこでグランパスが試合をするからで、そこがサッカーのある日常そのものだから。喜怒哀楽を共にした場所には愛着を覚えて当然だ。
サッカースタジアムなんて他にもある。
瑞穂はあくまでも、単なる陸上競技場だ。
瑞穂じゃなきゃいけないわけではないけど……
だけど瑞穂が好きなんだ、いいだろ?
こんなにも、愛しているよ。