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2020年J1リーグ第25節鹿島アントラーズ戦マッチプレビュー #grampus #antlers

勝ち点は同じ。得失点差で名古屋グランパスが順位が上ですが、2位争い、ACL圏争いを考えると、またもやってきた勝負どころということです。

両チームの予想布陣

鹿島アントラーズの状況

  • 出場停止はなし
  • 白崎凌兵が怪我で離脱中
  • 広瀬陸斗が怪我から復帰も先発は微妙
  • サンフレッチェ広島戦で、苦戦しながらもエヴェラウドのシュートで強引にゴールをこじ開け勝利
  • 直近5試合で4勝1敗と絶好調
  • 前回対戦では圧倒的な差で敗戦

鹿島アントラーズの戦い方

鹿島アントラーズは今シーズンよりアントニオ・カルロス・ザーゴを監督に迎えて、大きなサッカーの変革を試みている。

これまでの鹿島アントラーズというのは「鹿島らしい」人を育てて、その属人性の高いサッカーを続けていた。もちろんその育成手法は素晴らしいもので、素材としても素晴らしかった内田篤人や小笠原満男、柴崎岳らを潰すことなくトッププレーヤーに育て上げている。そしてその彼らが若い選手や移籍してきた新しい選手にも「鹿島らしさ」を植え付け、20余りのタイトルを取ってきた。

属人性が高いので、勝ち方はその時の人によって変わった。マルキーニョスがいたときは彼を活かしたし、内田篤人の全盛期には彼の躍動が支えた。

属人性の高い鹿島アントラーズのサッカーは人の組み合わせによってサッカーは変わってきた。

「鹿島は言うなればカメレオンのようなチームです。自分たちが試合を開始してから、それまでに用意したプランがなかなかうまくいかないと思った時、前向きな意味でやり方をシンプルにしてきます」マッシモ フィッカデンティ監督試合前記者会見の様子

フィッカデンティ監督の「鹿島は言うなればカメレオンのようなチームです。」という言葉は、その印象を伝えるものだと思われる。

ザーゴが鹿島アントラーズにもたらしたもの

しかしこの数年、その鹿島アントラーズを支える「人」の流出が相次いだ。欧州サッカーへの憧れ、代表へのパス、そういったものが鹿島アントラーズというブランドを上回ったということだろう。その結果、依然として上位には位置するものの、成績が不安定になってきた。

サッカーから属人性を消すことはできない。ただ、鹿島アントラーズのサッカーを理解している少人数のグループだけでサッカーをやれる緩い日程ならともかく、近年の過密日程のなかではそれも難しい。

そこを改善するための一手が、今年2020年のザーゴ招聘だったわけだ。

これまで属人性が高く、決まったサッカーを持たないというのが強みだった鹿島アントラーズのサッカーを、人を大きく入れ替えてぶち壊しに掛かった。

名古屋グランパスから移籍の和泉竜司をはじめとして、奈良、広瀬、永戸、杉岡を加え、近年不在だった強力なセンターフォワードとしてエヴェラウド、セルジーニョに代わるチャンスメーカーとしてファン・アラーノを獲得。そして次世代を担う若手として、荒木遼太郎、染野唯月、松村優太らを獲得。

人を入れ替えて再構築をはじめた最大の理由は、属人性を薄め、「鹿島アントラーズらしいを作ること」が必要だからだ。才能有る若手がヨーロッパに吸い上げられていくというかたちは今後も変わらない。ならば川崎フロンターレや横浜F・マリノスなどの、自分たちの型を持ち、それに最適な選手を補強し続けるというやり方が望ましいと考えたのではないか。奇しくも川崎フロンターレが型に沿った旗手怜央と三笘薫、そしてラストピース山根視来の獲得で大躍進を遂げていることからも、現時点でそのやり方がベターであるということは間違いない。

では鹿島アントラーズらしい型というのはなんなのか。

ザーゴ就任当初は、それを模索していたことは垣間見えていた。よくザーゴ監督はポゼッションをやろうとしている、ということが言われていたがそうではないように思える。

具体的な型を表すキーワードは3つ。

  1. 「激しい守備」
  2. 「守備から攻撃への素早い切り替え」
  3. 「少ない手数で決めきる」

Jリーグ屈指のセントラルMFレオ・シルバと三竿健斗を擁する鹿島アントラーズ。コンセプトは名古屋グランパスと似ているが、名古屋グランパスの2列目が「槍」に例えられるのに対して、和泉竜司、ファン・アラーノ、荒木遼太郎という、「作れる」「上手い」2列目がいるというところだ。

激しい守備といっても、選手全員が高い守備力を持つわけではない。ならば上手い選手が前線からパスコースや選手の動きを限定して、ボールの取り所に誘導すればいい。

その点は名古屋グランパスに比べて洗練されたボール回収の仕組みを持っている。高い位置でボールを奪ったら、速攻をかける。恵まれた体躯を持つ割りにスピードもあるエヴェラウドがここで効いてくる。

ザーゴとシン・鹿島の柔軟性

これだけなら、鹿島アントラーズは名古屋グランパスの上位互換チームなのか。実際にはそうではない。

前節のサンフレッチェ広島戦では鹿島アントラーズは、エヴェラウドが機能せず、攻撃がうまく行かなかった。

ザーゴは荒木隼人のようなエヴェラウドを抑えきれるセンターバックがいると見るや、荒木隼人の相手を上田綺世にチェンジ。

エヴェラウドをサイドに張り出させて、マッチアップの相手を野上結貴に切り替えた。

結果、ロングフィードに野上を振り切って飛び出し、決勝ゴール。

守備から攻撃への速い切り替えと、手数の少ないフィニッシュまでの流れを実現した、実にザーゴの狙い通りのゴールだったように思われる。

1つの型に執着せず、柔軟に目標を達成するというのが新しい鹿島アントラーズの強みと思われる。

グランパスの状況

  • 吉田豊が腰椎骨折で全治4週間で離脱
    • 練習には復帰も、オ・ジェソクがいる状態では休ませると思われる
  • シャビエルが肉離れで全治3週間で離脱
  • 相馬勇紀が肋骨骨折で全治3週間から10日で復帰も、無理はさせられない状況
  • リハビリ中の長谷川アーリアジャスール・渡邉柊斗も不在
    • 長谷川アーリアジャスールは練習には合流済も、筋力や心肺などがまだ戻っていない模様
  • 出場停止はなし
  • 稲垣祥と米本拓司がイエローカードリーチ

スターティングメンバー予想

  • アウェイ連戦なので、今回のメンバーがそのまま鳥栖に向かうと思われます。
  • 高い確率で金崎夢生、前田直輝、マテウス、稲垣祥、マルシンコンビ、ランゲラックは先発です
    • 特に次節サガン鳥栖戦で出場できない金崎夢生を使わないとは思えません
  • 成瀬竣平とオ・ジェソクもかなり高い確率で先発でしょう
  • ベンチには藤井陽也、宮原和也と太田宏介が入るのもかなり高い確率と思われます

鹿島アントラーズ対策

前回の対戦では、名古屋グランパスが苦手な中2日に対して中6日の鹿島アントラーズという、コンディションの差が大きかった両チームですが、今度はイーブンです。純粋にチーム力の勝負になってきます。

相手の2列目を越えよう

相手のハイグレード・ツインルンバ(レオ・シルバと三竿健斗)を越えないと勝負になりません。古来から、ツインルンバ相手にはボールを振る、サイドチェンジを多用するなどの対処があるはず。きっちりやりきりましょう。

相手中央の圧力に耐えきろう

引用元:https://www.football-lab.jp/kasm/preview/

鹿島アントラーズのヒートマップ
鹿島アントラーズのヒートマップ

名古屋グランパスに対して、前中央の色が1段階濃く、よく使っているということがわかります。

アントラーズは他のチームに比べて中央の厚みがあります。これはひとえにレオ・シルバや三竿健斗がボールを奪って、そのまま前にプレーしているということがわかります。

特にレオ・シルバがビハインド時にグイグイとドリブルで持ち上がるプレーをしてくることでやられたことが何度もあります。そこをとにかく自由にやらせないことです。

グランパスがやられて嫌なことはやりかえそう

川崎フロンターレに丹念にやられて苦しかったのはサイドに選手を引き出して、空いたスペースに山根視来が入り込んでくるプレーでした。

名古屋グランパス同様、鹿島アントラーズもサイドバックの立ち位置がかなり相手陣内に近いチームです。そうなるとセンターバックとサイドバックの間が空く瞬間が必ずでてきます。

マテウスや前田直輝がサイドで仕掛け、その空いた隙間に成瀬竣平やオ・ジェソクが入り込んでラストパス、なんていう形が見れたら最高です。

良い試合になりますように

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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