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2020年J1リーグ第32節横浜FC戦プレビュー #grampus #yokohamafc

ラスト瑞穗。

第2次世界大戦前から長く使われてきたスタジアムのラストを引分けや敗戦で終わるわけにはいかない。サポーターの気持ちと選手の気持ちは100%同じではないと思うけど、この試合を勝ちたいという気持ちは一緒なはず。

この試合をプレビューします。

両チームの予想布陣
両チームの予想布陣

横浜FCの状況

  • 出場停止はなし
  • チームのトップスコアラー・戦術兵器「松尾佑介」が怪我で不在
    • ベテラン勢数名が欠場の見込み
  • ここしばらく採用していた4-3-3から前節4-4-2に切り戻すも勝利できず
    • 再び4-3-3に戻すと予想しているが、4-4-2に変更する可能性もあり
  • あと2試合で海外移籍が決まっている斉藤光毅が充実
    • 自信を持ってプレーをしている

以下Optaファクトからのデータ引用

  • 横浜FCは現在の4試合連続未勝利を含み(2分2敗)、直近8試合でもわずか1勝(2分5敗)。この間、全試合で失点を喫している(1試合平均:1.8失点)。
  • 横浜FCは今季、総得点に占める試合時間前半の得点の割合がリーグで最も大きい(66%:23/35得点)。対する名古屋は、同割合がリーグで2番目に大きい(52%:23/44得点)。
  • 横浜FCはドリブル成功率が今季リーグベスト(56.5%:244/432回)。対する名古屋は今季、同成功率がリーグワースト(43.7%:187/428回)。

データ引用元:J1(12月12日)optaファクト – サッカー

横浜FCの戦い方

ビルドアップから丁寧に繋ぐ

前回対戦時にも感じたことだが、横浜FCは、下位のチームにありがちな堅守速攻のチームではない。基本的に自陣から丁寧に組み立てていく。カウンターの指数はほぼ最低クラス。

横浜FCのチームスタイル指標
横浜FCのチームスタイル指標

横浜FC 2020 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く

自陣ポゼッションが63という数値は、名古屋グランパスの苦手とする大分トリニータを彷彿とさせる数値である。

相手チームが自陣でボールを持つということは、名古屋グランパスがそこにプレスをかけなければならないということだ。そうなると名古屋グランパスの自慢のコンパクトさを崩して相手陣内に選手の重心を移さなければならない。それはグランパスにとっては本意ではない。なぜなら機動力が売りの前線4枚が躍動するスペースがないからだ。

さらに横浜FCは名古屋グランパスを上回るコンパクトさを発揮している。

Jリーグのコンパクトネスの縦幅横幅
Jリーグのコンパクトネスの縦幅横幅

横浜FC 2020 チームスタイル[コンパクトネス] | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

名古屋グランパスがだいたい縦30m、横幅38mくらいの範囲に選手がギュっと集まるのに対して、横浜FCはそれを上回る横幅28m、縦幅37mくらいの範囲に選手が集まってくることになる。

グランパスの密集を他チームが崩すことに苦労しているのに、それ以上の密集を崩さなければならない。名古屋グランパスが下平監督の横浜FCを苦手としている理由はそのあたりにあると考えてよいだろう。

グランパスの状況

  • 金崎夢生が全治8ヶ月の重傷(今シーズン絶望)
  • 中谷進之介が腕の負傷も問題はなさそう
  • マテウスが1日多く休みを与えられた模様。厳しいマークで受けている負傷を考慮した模様
    • ただし先発は問題なさそう
  • 山﨑凌吾は柏戦でベンチ入りも、先発はなさそう
  • リハビリ中の長谷川アーリアジャスール・渡邉柊斗も不在
    • 長谷川アーリアジャスールは練習には合流済も、筋力や心肺などがまだ戻っていない模様
  • 稲垣祥と米本拓司、中谷進之介、阿部浩之がイエローカードリーチ

以下Optaファクトからのデータ引用

  • 名古屋対横浜FCの通算3試合では、互いに1勝ずつを挙げてイーブンの成績(1分)。名古屋は昇格クラブとの直近12試合でわずか1勝(6分5敗)。しかし、この勝利は前節柏戦で挙げたもの(1-0)。
  • 名古屋は現在の4試合連続無敗を含み(3勝1分)、直近8試合でもわずか1敗(5勝2分)。この間、6試合で無失点に抑えている(1試合平均:0.4失点)。
  • 名古屋はホーム戦で現在9試合連続無敗(8勝1分)。また、パロマ瑞穂スタジアムでは現在の4試合連続無失点中。
  • 名古屋は今季、被枠内シュート数がリーグ最少タイ(101本:川崎と並び)。対する横浜FCは、枠内シュート数が今季リーグで2番目に少ない(101本)。
  • ランゲラックは今季1試合平均失点数が、2015年以降に同一シーズン内で4試合以上出場したGKの中ではクラブベスト(0.9失点:28失点/32試合)。また、あと1試合で無失点に抑えると、2015年以降の同一シーズン内ではGKとしてリーグ最多の無失点試合数となる(現在15試合)。

データ引用元:J1(12月12日)optaファクト – サッカー

スターティングメンバー予想

  • Winning team never changeでスターティングメンバーは変えないのではないか、と予想
  • 高い確率でマテウス、稲垣祥、マルシンコンビ、ランゲラックは先発
    • 変える選択肢が少ないことが厳しいところ

横浜FC対策

サイドチェンジで長いボールを使え

コンパクトさを保っているために苦労するというならば、それを広げてしまえばいい。柏レイソル戦でも多く見せた、長いピッチを横断するようなサイドチェンジを使えば、横浜FCのコンパクトなDF陣も横に振られることになる。そうすればいつかは綻びができる。

それを繰り返されるのは、こういった密集さをウリにしているチームの弱点になる。

そう、名古屋グランパスが川崎フロンターレに散々やられてきたことだ。それをやりかえせばいい。

セットプレーに要注意

前回対戦時にはセットプレーのミスマッチを狙われ、失点を重ねた。フィッカデンティ監督なので当然修正は入っていると思うが、同じことを何度もやられないことが重要だ

質で殴れ

戦術的にはよく訓練されている横浜FCだが、あと一歩のところで敗れていることが多い。それがこの順位にいる理由だ。選手個々の質では名古屋グランパスも負けていないし、落ち着いて個々のプレーの質で千切ることができればよい。今回は斉藤光毅の対面にオ・ジェソク、松浦拓弥の対面に吉田豊を置けるのは大きい。ここを抑えてしまえば横浜FCは苦しいはずだ。

聖地瑞穗のしばしのお別れのお祝いに相応しい、素晴らしいゲームになりますように。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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