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2020シーズン名古屋戦主審レビュー

1.はじめに

皆さん、こんにちは。2020シーズンも大変お世話になりました。OTC公式(@Gram_Leorep)です。

今シーズンの総括のコラムということで、普段レフェリーや判定、ルールについて投稿している私としては、グランパスの試合に携わった主審の方々のレビューを記事にしたいと思います。

「主審にフォーカスを当てるなんて、とてもマニアックだなぁ・・・読むのやめよう!」と思ったそこのあなた!! 今や、50歳を超えても現場で審判として活躍する方がいるぐらい、審判の寿命は長いんです。(グラサポがこよなく愛する村上主審ですね)

つまり、Jリーグの審判とは10年、15年とお付き合いしないといけないんです。

グランパスを応援する限り、ずーっと関わってくるんです!

さぁ、知っておきたいですよね?

というわけで、2020年の名古屋のJ1リーグを2試合以上で主審を務めた審判を中心に、簡単に今シーズンの主審についての総括をしていきます。

以下、注意点です。

  • 主審レビュー内容は、一部例外もありますが、基本的に名古屋の試合でのレフェリングに関する個人の主観がメインとなります。
  • 記事では名古屋との相性(担当試合での名古屋の勝率)も紹介しますが、悪いからと言って、審判として良くないということではございません。
  • 記事中には、皆さんと意見が異なるものや、厳しめの内容もあるかと思います。リスペクトは忘れずにロジカルに執筆をしますので、ご容赦ください。

2. 2020シーズン総括

ついに JリーグでもVAR導入だ!と始まったシーズンも蓋を開けてみたらCOVID-19の影響でリーグ開催も危ぶまれる中、みんな頑張って駆け抜けた。そんなシーズンでした。

当初予定していたVARは審判の人員確保の観点から見送り、感染対策の一環から原則審判は居住地域での担当割り当てを余儀なくされる等、様々な制約がありました。

選手やチーム関係者、サポーターみんな大変だったのはもちろん、審判も同様に非常に難しいシーズンだったと思います。

ところで皆さんは、名古屋のJ1リーグ34試合、何人の主審が担当したかご存知ですか?

J1リーグ34試合とルヴァン杯4試合ありましたが担当した主審は僅か13人(うちプロフェッショナルレフェリー(以下、PR)は10人)です。その13人のうち、2試合以上担当したのはPRの西村主審と高山主審、中村太主審を除く10人。いかに審判界隈でも難しい状況だったかがわかるかと思います。

本記事では、複数試合担当した10人の主審と、2020シーズンの最優秀主審の西村主審を加えた11人について、名古屋の試合を中心にレビューしたいと思います。

サッカーらしく、10点満点の6が平均の評定にしましょうか。(審判界の評価基準ではないけど)

3.名古屋の試合を裁いた主審たち

それでは、一人ずつレビューをしていきましょう。私の過去のツイートや主な出来事中心に記載します。[採点・寸評]を記載しますが、採点は名古屋の勝敗に関係ありません。

①村上伸次 主審 7 (6試合担当、名古屋6勝0敗0分、通算勝率65.9%)

名古屋サポから愛される岐阜県在住の主審。通算勝率は65%を越え、驚異的な相性の良さを持つ。印象に残った試合は2節Away清水戦。異議で2枚めの警告で相馬くんを退場にしたものは印象に残っている名古屋サポも多いはず。(もちろん正当なジャッジ)

村上主審の良さは、なんといっても安定感とコミュニケーション能力、PA内のファール見極め。いぶし銀ともいえる試合コントロールは見事の一言。

来シーズンも大いに期待したい。(名古屋サポ観点では、相性も引き続き・・・)

②山本雄大 主審 7.5(5試合担当、名古屋2勝1敗2分、通算勝率37.0%)

山本主審も村上主審同様、コロナ状況下において、コミュニケーション能力の高さに驚かされた主審の一人。怪我して倒れた選手への声かけから、自分がどう判定するのか選手とのコミュニケーション、審判団内のコミュニケーションの良さは印象に残っている。

名古屋の試合を5試合担当して、2勝と決して勝率は高い方ではないが、グラサポからの人気も根強いことから、フェアな主審という印象が強いのではないだろうか。

今ノリに乗っている主審の一人。来シーズンも引き続き高いパフォーマンスを期待したい。

③荒木友輔 主審 6.5(4試合担当、名古屋3勝1敗0分、通算勝率46.2%)

J1リーグのAway FC東京戦の記憶が真新しい人は苦手に感じるかもしれないが、苦手に感じる必要はない。(AwayのFC東京戦のレフェリングについては、以下記事をご参照ください)

意外と知らないサッカー競技規則~「アドバンテージ」と「カード」の関係性~

鬼門・鹿島でのレフェリングも、Away浦和戦でのきわどいシーンの見極めもお見事。

荒木主審の良さは、タフなプレーを認めること、基準を明確に守ること、そして際どいプレーを見極めることを可能とするポジショニングにある。「タフプレーOK3大PR」のうちの一人。来シーズンは今シーズン以上に安定したパフォーマンスを期待したい。

④福島孝一郎主審 5.5(4試合担当、名古屋3勝1敗0分、通算勝率27.9%)

今シーズンからPRとなった昇格組。もともと、名古屋のJリーグにおける平均勝率は44%程度なのに対し、昨シーズンまで福島主審が担当すると、勝率20%以下になる等、衝撃的な相性の悪さをたたき出していた、いわゆる「不得意」な主審であった。

採点は辛めに5.5。「福島主審は不思議と荒れない。但し、試合結果にかかわらず、もやっとする。」これが個人的な感想である。

その原因は、「ファールとカードの基準が見ていて良くわからない」ことだと思っている。実は、福島主審はJ1で最もイエローカードが少ない主審。但し、カードの枚数が少ないからといって、いいとは限らない。

例えば、今シーズン最終戦の中谷選手の後ろからのドウグラス・ヴィエイラへのタックル、米本選手のサイド際でのトリップは、何故イエローが出ないのか不思議だった。

もちろん、グラサポ観点ではラッキー。でも審判観点からみたら、なんだか気持ち悪い。

カードが少ないというより、カードを出せなくなっているのでは。。。と思うこともしばしば。

でも、なんだかんだ最終的にコントロールしている。とても不思議。

PR2年目は判定の説得性の向上と安定した基準の設定を期待したい。

⑤池内明彦 主審 5(4試合担当、名古屋0勝0敗4分、通算勝率36.4%)

今シーズンPR以外で複数試合担当した唯一の主審。ルヴァン杯含めて4試合の割り当てがあったにもかかわらず、すべてがドローゲーム。今シーズンに限って言えば、4試合中3試合でレッドカードがでた。(川崎の大島、名古屋のシャビエルx2) 退場自体は何も間違っていないが、試合のコントロール方法に難があるように感じた。また、瑞穂ラストゲームでは勝敗に関わるジャッジをしてしまったことも減点材料。

池内主審の試合コントロールがスムーズでない原因としては、2つ。基準とコミュニケーション。この2つがPRと比較してしまうと物足りない。来シーズンはより信頼される主審として活躍してほしい。

⑥家本政明 主審 7.5(3試合担当、名古屋2勝1敗0分、通算勝率30.2%)

MVPならぬ、MVR並みのパフォーマンスが今シーズンは特に目立った。

もともと、「名古屋はホームで家本主審にあたると必ず勝てない」というジンクスに過去5年間苦しめられていた。それを打ち破ったのが、2019年マッシモ体制後のホーム神戸戦。

今シーズンは勝ち越した。かなり大きい。

実は家本主審はレフェリングの傾向が読めない。毎試合違うから。それは家本主審の特徴だし、所謂「空気を読んで」サッカーを面白くしてくれる。そんな主審である。

彼が担当した試合では、勝っても負けても、フェアで良い試合と純粋に思えた。

そんな「職人」にMVRを贈りたい。

⑦東城穰  主審 6.5 (3試合担当、名古屋1勝2敗0分、通算勝率39.4%)

PRの中でもDFのタフなプレーを認める主審のうちの一人。

(東城主審・荒木主審・今村主審の3人で3大タフPR)

今シーズンも変わらずに見せてくれました。

もともと、東城主審は目立たないので、良い主審ということを知ってもらいたい。

タフなプレーを認めるということは、ファールとカードの基準をしっかりと作るということ。この基準がブレると、単純に荒れた試合になる。その観点で、東城主審はさすがなパフォーマンス。

来シーズンも引き続き、地味ながらも安定した試合を演出してほしいい。

⑧佐藤隆治 主審 6.5(2試合担当、名古屋1勝1敗0分、通算勝率46.4%)

言わずもがな、今の日本での最高のレフェリー。コミュニケーションをとっても、基準設定をとっても、重要シーンの見極めをとっても非の打ち所がない。(個人的には)

今シーズンは2試合と担当が少なかった。しかし、ホームの川崎戦のレフェリングは圧巻の一言。最もレフェリングが良い試合を一つ選ぶとしたら、この試合だろう。

ところで、Away神戸戦のサンペールの米本選手への足裏チャージについてファールをとれなかったことについて、マッシモがものすごく怒っていた。

あのシーンでは審判を責めるのは酷。「ミッチ、なんで全試合クリーンシートできないんだ」と同じぐらい無茶ぶり。

佐藤さん、来シーズンもよろしく。

⑨今村義朗 主審 6(2試合担当、名古屋1勝1敗0分、通算勝率44.4%)

期待通りのパフォーマンスと言える。

今シーズンから43歳でPRとなった、少し遅咲きの主審。正直個人的に昨年までは苦手な審判の1人でした。

しかし今シーズン、主審として完全に一皮剥けた感があり、カードでコントロールせずに選手との対話でコントロールする傾向が強まった。

またDF側の激しいコンタクトを認める3大PRのうちの一人。鉄壁の守備を自慢とする名古屋としては、今後は相性の良い審判になると予想。

⑩松尾 一 主審 5.5 (2試合担当、名古屋1勝1敗0分、通算勝率27.9%)

元祖・名古屋苦手3大PRのうちの1人。(残りは飯田主審、木村主審)

松尾さんの最大にして唯一の弱点は重要局面の見極め。

例えば、ホームFC東京戦での、前田のシミュレーション判定等、

際どいジャッジを積極的にしてしまう。逆にそれ以外はあまり違和感がない。

もしかしたら、VARで最も助かるのは、松尾主審なのではとも思っている。

(一方、佐藤主審や家本主審はそこまで助からないイメージ)

また、他の試合ではあるが今シーズンは比較的、勝敗に絡んでしまったシーズンだったといえる。その点は減点要素。

VAR導入後、どのような変化が訪れるか見てみたい。

⑪西村雄一 主審 評点なし(1試合担当、名古屋0勝0敗1分、通算勝率55.1%)

今シーズンも最優秀主審でした。西村さんが吹けばみんな納得するレベルの偉大さです。

今シーズンは残念ながらAway札幌戦の担当のみ。来シーズンは多くの試合を担当してほしい。

札幌戦では、なかなかカードを出さない西村主審に前田がイライラ。でもそれは、現在のルールのせい。西村主審のせいじゃないよ!

4.さいごに

ここまで、かなりマニアックなコラムにお付き合いいただき、ありがとうございました。

さて来年はVARが再開です。(もともと私はアンチVARなのは内緒・・・)シーズン前におさらいしましょうね。

そしてなんといっても、来シーズンはACLです。

皆さん、断言します。不条理な判定のオンパレードです。

「えっ、日本の審判ってこんなにレベル高いの?」と驚くことが山ほどあるはずです。

我々グランパスは世界の頂を目指すチームのはず。そう考えると、善良な日本の主審のジャッジで一喜一憂している暇も体力はないはずです。

「世界を目指すチームなら、日本の際どいジャッジなんて可愛いもの」これを覚えておいてください。

本当に最後にですが、この1年、グラサポのルールや判定へのリテラシーが確実に向上していると実感しており、私としては嬉しい限りです。

リスペクトを忘れない、リテラシーの高いサポーター集団って素晴らしいですよね。

その一端を少しでも担えるように、来シーズンも懲りずにまたルール・審判・判定についてツイートしますね。

今シーズンもありがとうございました。

また来シーズン!

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About The Author

OTC公式
東京在住のグラサポ。平日はコンサルタント、休日はグランパスのゴール裏サポ。審判マニアも兼務。⚽️🏆🇧🇷主にグランパス関連のブラジルでの報道・レフェリー関連のツイートをします。グラサポさん、他サポの方、仲良くして下さい!😄#1 #関東グラサポ U can talk to me in 🇬🇧🇵🇹🇯🇵.
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