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山口素さんと黒部さんの人事から考えてみよう

おはようございますこんにちはこんばんは、略して、おはこんばんちは。知ってますか、おはこんばんちは。

かつて、インターネットラジオにおいて「リスナーが何時に聞いているかわからないので、何時でも通用する挨拶」として使用された言葉です。完全に死語です。

本筋にまったく関係無い前書きで頭を緩くしたところで、グランパス山口素弘執行役員のGM就任と黒部さんの強化部就任についてマッタリ考えてみましょう。どうぞお付き合いください。

執行役員ってナニ?

考えるためには言葉の意味を知らなくてはなりません。概ねフツーの企業で働いている方には説明するまでもないことでしょうが、学生さんとかには意外とわかり辛そうな「執行役員」。山口素さんが就いている執行役員とは何でしょうか。

一般的に、取締役(経営者)の業務は「経営」と「執行」です。経営も執行も重要な業務ながら、過去、日本企業において「取締役が執行に時間を取られ過ぎ、経営ができない」と問題視されたことがありました。そこで、取締役に経営をさせるために、執行についての権限・業務を切り離して従業員(社員)に委任しよう、という流れで日本での「執行役員」が生まれました。つまり、執行役員とは役員(取締役、監査役)ではなく、従業員なんですね。部長より上の、従業員の中では一番偉い役職とも言えるでしょう。

(注.例えばトヨタのように、役員が執行役員を兼務することもあり、執行役員がどのような位置づけ・業務なのかは会社によって異なる。執行役員兼部長なんてことも)

ゼネラルマネージャーってナニ?

Wikiに詳しいので各自Wikiっていただくとして……

スポーツにおけるゼネラルマネージャー | Wikipedia

抜粋すると、日本では一般的に

  • 部長より上
  • 編成や方針を企画・立案
  • 選手や代理人との交渉の責任者
  • 日常的なクラブ経営を仕切る立場

あたりの認識になるでしょうか。

山口素弘執行役員ゼネラルマネージャー

山口素さんの役職は「執行役員ゼネラルマネージャー」。

https://www.nikkansports.com/soccer/news/202101280000632.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp

新聞等で報じられている内容は

「従前は、クラブの目指すサッカーの方向性など大枠を見つつ、経営に参画していたが、よりトップチームなど現場に近い立場になるという」

つまり、山口素さんは小西社長を中心とした取締役会の決めた方針に則り、トップチームの編成や日常的な業務に関係した事項について、企画・立案したり執行する決裁権限を持つと推測されます。偉いですね。

黒部光昭 強化担当

オールドJリーグファンには懐かしい名前な黒部さん。カターレ富山で強化部長をやっていたとは寡聞にして存じ上げませんでした。すみません。

カターレ時代を知らないので、どういう選手を好むのか、どういうサッカーをしたくて選手を獲るのかよくわかりませんが、カターレサポのとれぱん先生さんによると………

とのことです。元アタッカーだけあって攻撃的な選手を見る目はあるのかも?

あと、グランパスに関係あるところでは、カターレが花井聖を獲得したのは黒部さんによることだったと思われます。てことは、ボールを扱えるプレーヤーが好きなのかもしれませんね。

※花井はカターレで相変わらず絶滅危惧種なクラシカル・トップ下として頑張っているそうです

強化部の体制と、人事の意図を考える

グランパスの強化部は、今回の人事で、山口執行役員GM→大森SD→中谷さん=黒部さんとの4人体制となりました。

グランパスの強化体制

この人事の意図について考えてみましょう(正直、妄想レベルを含む内容になりますので、考えに合わなかったらスミマセン)。

まず大前提として、大森さん中谷さんからの入替ではなく、増員なわけですから、考えられることは次の二点のどちらかまたは両方でしょう。

  • 大森さん中谷さんの負荷がヤバいことになっているので増員して負荷軽減
  • 大森さん中谷さんの弱いところを山口さん黒部さんで補強

1の要素の実状は外部から知りようもありませんが、そうならそれはいいでしょう。2の場合はどうでしょうか。

獲れていない、新卒

2018年にはユースから菅原を昇格(高校在学中にA契約)、高校から大垣、大学から秋山を獲得。

2019年にはユースから藤井と成瀬を昇格、高校からは無し、大学から相馬、榎本、渡邉を獲得。

2020年にはユースから石田と三井を昇格、高校から吉田を獲得。大学からは無し。

2021年にはユースから東を昇格、高校からは無し、大学から児玉を獲得(ただし2018年に加入内定済)。

過去4年、具体的に言っちゃうと、大垣と吉田晃とユースと、早稲田大と東海学園大からしか新卒選手を獲れていません。しかも早稲田は古賀U-18監督ルートだったのでしょうし、東海学園大は風間ヤッヒーの好みだったっぽいし、早稲田と東海学園大からのこれ以上の獲得も既に怪しい感じがします。他にも、ガンバの高尾とか、元ユース組で大学で育った組も獲得できてませんからねえ。

過去、三浦哲郎さんの病気等で急遽スカウトを入れ替えせざるを得なかった等の事情もあるでしょうが、事実として「グランパスは高校大学からほぼ有力新卒を獲れていない」ですし、今後の新卒獲得も現状では厳しそうです。

「完成された選手」の獲得は戦力的な効率良しだが………

これまでの大森さん(と中谷さん)の実績から、「監督のやりたいサッカーに合う選手を獲れる範囲で獲る大森さんの能力」に疑問を持つ方はいないと思います。そして、ある程度以上に完成された選手の獲得は、手っ取り早く自チームの戦力を向上させます。

問題は、その手法には非常に非常に金がかかる! ということ。

新聞では柿谷と斎藤学に年俸を1億積んだと報じられてましたけど、ここ数年の彼らのパフォーマンスに億出すチームが他にあるでしょうか? いや、無い(柿谷と斎藤には、こんなこと書いちゃってホントすみませんと土下座せざるを得ないような活躍に、個人的にマジで期待していますけども)。

グランパスに例えばレアルマドリードやマンチェスターシティ、パリサンジェルマン級のマネーパワーとブランド力があれば、他チームが育てた選手をひたすら買いまくる方針でも、戦力を維持し、強くあり続けられるかもしれませんけど、いくらなんでもそこまでの金は無い。

(以下は完全に妄想レベル推測です)

グランパスは天下のトヨタ様の関連子会社で、トヨタグループのスポンサー各社から毎年、多額の資金提供を受けています。であれば、その「投資」に対する「結果」についてトヨタから厳しい評価を受ける立場でしょう。具体的には、「こんだけ金出してるのに何で優勝できないんだ」とか「なんでこんなにチーム人件費がかかっているのにこの順位なんだ」とか、そういう声が予想されますよね。

では、投資=費用に対する結果を向上させて、「費用対効果」を上げるためにはどうすればいいでしょうか。具体的には、安くて優秀な選手を獲ってきて長年使えれば(途中で年俸の増額はあったとしても)費用対効果は上がります。言い換えれば、(有望)新人選手を獲ってチームの戦力にできれば、他所で育った選手を獲得しまくる路線よりは確実に費用対効果は高まりますよね。

かと言って、自前の新卒・生え抜き選手だけで強いチームを作れるような美味い話は極まれな例外を除いて世界的にもほぼ無いわけで、現実的なチーム編成目標としては「ユースや高卒大卒選手を戦力に組み入れつつ、足りないところを他所から補強する」になるのではないでしょうか。

妄想結論

今回の山口さんと黒部さんの人事は、グランパスの有望新卒選手獲得力を向上させる狙いなのではないでしょうか。

そして、費用対効果を高めていこうということではないでしょうか。

妄想の妄想レベル

現在大学在籍中の、過去最高成績を残した元ユース組(村上とか榊原とか)を、大学経由で回収する態勢づくりだったりするんじゃないかなあ………?

ま、どうなるかわかりませんが、グランパスの編成が年齢バランスと層的な意味でもうちょいマシになる結果を祈って、チャオ!

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