はじめに
開幕戦はアビスパ福岡とのアウェイゲームに勝利した名古屋グランパス。
幸先の良いスタートが切れましたが、ACLグループステージ出場により、しばらく中2日、3日のハードな連戦が続きます。
ホーム開幕戦は中2日で昨シーズンのJ1リーグ2位、ガンバ大阪との対戦。
最近の豊田スタジアムでの対戦では、2試合連続で後半終了間際に失点し、引き分けています。
強敵相手ですが、リーグ戦で上位に食らいつくために連勝を狙いたいところです。
名古屋グランパスの先発予想
名古屋グランパスは前節と同じく4-2-3-1と予想。
基本の戦い方は守備時は4-4のブロック形成、攻撃時は両SHのドリブルからチャンスを作る昨シーズンの戦い方を踏襲しています。
今節の先発メンバーに関しては下記2点の状況があり、変更せざるを得ないのでは、と考えます。
- 前節からの試合間隔が中2日であること
- 前節は福岡でのアウェイゲームであり、移動距離が長かったこと
マテウスを先発から外すことは考えにくいため、右SHに前田、1トップに柿谷、OHに阿部。前田を右SHに置いた場合、同サイドの右SBは守備の負担が重くなると思われるため、一対一の守備に強くカバーリングも上手い宮原を起用すると予想します。
前節で抜群の身体のキレを見せていた相馬も先発出場したいでしょうが、好事魔多しということもあります。
もし先発したとしても無理はしないで欲しいですね。
「総力戦でやっていきたい」とコメントしているマッシモ監督ですが、昨シーズンは負傷が完治していない選手すら先発起用しました。
前節と全く同じ先発メンバーにする可能性も少なからずあり、今節の選手起用に関しては今シーズンの選手起用の方針が見えるのではないかと個人的に考えており、注目しています。
インサイド・グランパス 明治安田生命J1リーグ第11節 G大阪戦 前日監督会見
ガンバ大阪の先発予想
ガンバ大阪は開幕戦と同じ4-1-2-3と予想。
今年のガンバ大阪は両SBが内側に絞ってくる偽SBの動きを取り入れており、ボール保持を主体とした攻撃を志向しているように見えます。
下記状況であるので、名古屋と違い先発メンバーを多く変更することは無いと考えています。
- 前節からの試合間隔が名古屋より1日多い、中3日であること
- 前節は同じ関西圏の神戸との対戦であったため、移動距離が少ないこと
- 開幕直後で疲労の蓄積があまり無いと推測されること
名古屋の長所である左サイドの攻撃に対応する為に右SBに小野瀬ではなく高尾を起用、前田の攻め上がりで空いたスペースを突くために左IHに倉田を起用するのでは、と予想しました。
他にも左SBは福田、アンカーにはプレースキッカーのチュ・セジョン、CFには昨シーズン広島で活躍したレアンドロ・ペレイラも居ます。
J1屈指の選手層である為、誰か先発で出場しても脅威になるのは間違いありません。
試合の見どころ
攻守ともに見どころが多い試合になると予想されますが、主な見どころは下記2点と考えます。
- 高さのあるガンバ大阪のCFを名古屋DF陣が抑えられるか
- 対人に強い三浦、昌子のCBコンビを名古屋がどう攻略するか
ガンバ大阪のCFはパトリックが身長189cm、レアンドロ・ペレイラが身長190cmと、高さに関してはガンバ大阪に分があります。
前回の豊田スタジアムの対戦でもパトリックの高さ、強さに競り負け同点ゴールを献上しており、要注意です。
【公式】ハイライト:名古屋グランパスvsガンバ大阪 明治安田生命J1リーグ 第3節 2020/7/8
また、三浦、昌子のCBコンビは共に日本代表経験もあり対人守備の強さには定評があり、得点するのは一筋縄ではいかないでしょう。
しかし、前節の神戸戦で古橋に許した失点シーンから考えると、背走させる守備を強制させることが出来ればチャンスはあるように思えます。
マッシモ監督も「(ガンバ大阪は)前節は相手の縦の攻撃に苦しんでいた」とコメントしているので、神戸戦の分析をして攻略法を選手たちに授けるでしょう。
【公式】ハイライト:ヴィッセル神戸vsガンバ大阪 明治安田生命J1リーグ 第1節 2021/2/27
ガンバDFラインの裏に縦に仕掛けられる選手ということで、今節は柿谷の活躍に期待しています。
福岡戦の柿谷は攻守にキレのあるプレーを見せてくれましたが、欲しいタイミングでパスを貰えていないシーンも散見されたため、周囲とのコンビネーションが良くなればもっと得点に絡む数は増えるでしょう。
正確なパスを適切なタイミングで供給できる相棒という意味で、阿部とのコンビネーションには期待しています。
おわりに
緊急事態宣言が解除されたと言っても、まだまだコロナ禍でスタジアム観戦に二の足を踏む方も多いと思います。
このマッチプレビューを書いている今も豊田スタジアムに行こうか、自重すべきか葛藤しています。
今回マッチレビューを書くに当たり選手名鑑を眺めていたのですが、生観戦で観たい選手が多く、選手層が厚くなったことを実感しています。
スタジアムに行く機会が作れるのであれば、是非選手たちを現地で後押しして頂きたいですね。
良い試合になりますように。