はじめに
今年もU-18所属選手の2022シーズンのトップチーム昇格が発表されました。
3名の昇格ということで、彼らの努力がトップチームへの昇格という形で現れたことを嬉しく思います。
本人たちのコメントにあるように、昇格はゴールではなくスタートラインです。早くからトップで活躍することを期待しています。
今回は、昇格した3名について簡単な紹介を書かせていただきます。
私からはサポーター目線の紹介になるので、INSIDE GRAMPUSなど公式で山口GMや本人たちのコメントと併せて読んで頂けると幸いです。
名古屋グランパスU-18 豊田晃大選手、吉田温紀選手、甲田英將選手 トップチーム昇格内定のお知らせ|ニュース|名古屋グランパス公式サイト
豊田晃大選手、吉田温紀選手、甲田英將選手 トップチーム昇格内定会見 | インサイド・グランパス
豊田晃大(とよだこうき)
攻撃センスが溢れるマルチロールプレイヤー。
岐阜県瑞穂市出身で名古屋にはU-15から在籍しています。身長171cm、体重66kgと阿部浩之とほとんど同じ体格です。U-15から各年代の日本代表に招集され続け、代表の活動でも中心選手として活躍しています。
タイトル総なめした19シーズンには1年生ながらボランチの座のレギュラーを掴み、田邊光平(現中央大)とともに攻撃のタクトをふるい、名古屋の快進撃を支えました。
2年生時には怪我などの影響もあり、試合出場機会を大幅に減らしてしまいましたが、最終学年として迎えた今シーズンはFWからトップ下、ボランチと複数のポジションで攻撃センスを発揮しています。どのポジションでも才能を発揮して攻撃に絡んで行く中で、得点の匂いを嗅ぎ取ってラストパスを出すことも、自ら決めることができるのが彼の特徴だと思います。
トップチームではトップ下での出場を目指しており、阿部浩之・前田直輝・柿谷曜一朗らがライバルと目されます。Jリーグでも実績抜群のライバルたちなので、出場機会を掴むのは厳しい道のりです。しかし、監督の求める水準までプレーを高めることができれば、出場も可能だと思います。古賀監督に「そのチームで求められていることを知り、チームに合わせて自らの強みを出せ。」と口酸っぱく言われているはずなので、すぐに理解して課題に取り組んでいくでしょう。
ユースでの個人チャントは「闘う魂解き放て 行くぞ 決めるぞ 豊田晃大」です。
豊田が豊田スタジアムで躍動することを楽しみにしています。
吉田温紀(よしだはるき)
守備も攻撃もできる大型ボランチ。
三重県鈴鹿市出身で、豊田と同じくU-15から名古屋に在籍しています。身長182cm、体重71kgと名古屋のボランチ陣ではもっとも背の高い選手となります。ユースの活動の中で大幅に伸びた選手で、U-18で初めて世代別代表に招集され、そこでの活躍が認められてU-20にも飛び級で招集されました。
豊田や甲田とは異なり、1年生時からAチームで活動していたわけではありませんが、コツコツと努力を重ねて今回の昇格を勝ち取りました。
現在チームではセンターバックとして出場していますが、これまではボランチとして出場することが多かったと記憶しています。長短のパスや大きなサイドチェンジなど、組み立てに特徴のある選手です。さらにセンターバックを経験したことで、守備能力まで身に付けたことで、トップで求められるボランチ像に見合う選手となりました。
また、セットプレーでの得点も多く大舞台に強いのも彼の特徴です。
トップチームでのライバルは米本拓司・稲垣祥・長澤和輝とこちらも超強力なライバルですが、消耗の激しいポジションであること、吉田が3名とは異なる特徴を持つことから出場機会を掴む日は遠くないと思います。
名古屋U-18から昇格したもう一人の吉田さんは日本代表のキャプテンとして世界で活躍しています。
彼の公式コメントにあるように、代表での活躍や海外挑戦も将来見据えていると思うので、吉田麻也先輩以上の活躍を期待しています。
甲田英將(こうだひでまさ)
両足自由自在のドリブラー。
三重県四日市市出身で名古屋にはスクール時代から7年間所属しています。身長168cm、体重63kgと齋藤学と近い体格です。U-16から世代別代表に招集され、先日は吉田と一緒に飛び級でU-20の活動にも招集されました。
高校年代最強世代では1年生ながら切り札として試合終盤に投入され、決定的な仕事する場面が多くありました。怪我もありましたが、3年間常にチームの中心として牽引してきました。
左右両足を遜色なく使え、緩急のあるドリブルが彼の最大の特徴です。
高校年代では彼のドリブルを止めることのできる選手はほとんどいません。
トップチームでもサイドアタッカーとして活躍が期待されますが、超激戦区です。
怪我の影響でACLへの帯同はありませんでしたが、ルヴァンカップでの出場可能性が報道されるなど、マッシモ監督からの評価は高いと推測されます。
同じドリブルを武器とする選手たちとの競争に勝ち、チームに歓喜をもたらしてくれると思います。
最後に
コロナ禍で公式戦が開催されておらず、選手たちはアピールの機会や成長の機会を奪われてしまっています。昇格の判断も非常に苦慮したことと思います。
その中で昇格が内定した3名には心からおめでとうと伝えたいです。
今回昇格が叶わなかった3年生たちは大学進学など、次のステージに進むこととなります。大学進学組もキャンプ参加やエリートリーグへの参加、スカウトの視察など、近年は進学組のチェックもしっかりと行われるようになっています。4年間努力を重ねて、また名古屋のユニフォームに袖を通してください。
今回昇格が内定した3名が中心選手となり、大学進学組と共に豊田スタジアムで同じユニフォームを着て私たちに歓喜をもたらす日を心待ちにしています。