はじめに
ルヴァンカップ初優勝の余韻がまだ残っている名古屋ファミリーもいるかと思いますが、ACL出場権獲得に向け、名古屋グランパスの戦いはまだまだ続きます。
マテウスも下記のようにコメントしており、残り5試合でACL出場権を獲得すべく気持ちを切り替えています。
「ルヴァンカップ優勝という大きな目標を達成できてとてもうれしいですが、我々の目標がすべて終わったわけではありません。まずは柏戦に集中して、最終節ではACL出場権を獲得した状況で喜びをわかちあいたいと思っています」
J1リーグ戦は残り5試合、現在3位のヴィッセル神戸と勝ち点差3、そして得失点差では不利な状況です。
神戸、浦和との3位争いを精するためには今節の柏レイソル戦も勝利が欲しい1戦となりますが、この試合をプレビューします。
両チームの予想布陣
名古屋グランパス
名古屋グランパスは4-4-2の布陣と予想します。
- GK:故障がなければランゲラックでしょう。
- DF:CBは中谷、キム ミンテのコンビ。柏の両サイドはドリブルでの突破力もある為、両SBはドリブラーに強い宮原、吉田豊と予想します。
- MF:CHは稲垣と長澤、左右のSHは森下、シャビエルと予想。長澤はフィジカルの強さと危険なスペースを埋めることが得意ということで選択。シャビエルはルヴァンカップ決勝で出場がなかったため、コンディションが良いだろうということで選択しました。
- FW:相性の良い前田、シュヴィルツォクのコンビと予想します。
柏レイソル
ネルシーニョ監督は相手に合わせて布陣を変更するので予想は難しいですが、ミラーゲームを仕掛けてくると推測し、4-4-2と予想しました。 中11日でコンディションも万全と思われます。
最後に4-4-2の布陣で勝利した清水戦でしたので、それを参考に先発メンバーを基本に選択しました。 昨シーズン猛威を奮ったオルンガは居ませんが、クリスティアーノも馬力のあるCFであり、下位に低迷しているとはいえ柏の攻撃力は侮れません。
他の要素としては故障明けのドッジが入ってくるか、武藤ではなくU-22日本代表のCF細谷が先発するか、という2点が注目点でしょうか。
名古屋グランパスの勝ち筋
名古屋グランパスは中3日ですが、柏レイソルは中11日の準備期間があったため、恐らく名古屋対策も練られています。
柏レイソルの特徴はカウンター攻撃。
Football Labのチームスタイルデータにおいてもロングカウンターの数字が突出しています。
柏レイソル 2021 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く
この試合でも名古屋に敢えてボールを持たせて自陣に誘い込み、得意のカウンターで得点を奪おうとするでしょう。
逆に言えば、自陣に引いた柏レイソル守備陣を攻略できれば名古屋の勝利に大きく近づきます。
夏の補強前はボール保持している状態での攻撃が苦手な名古屋でしたが、現在は両足、頭と多彩な得点パターンを持つシュヴィルツォクがいます。
ペナルティエリア付近で良い体勢のシュヴィルツォクにラストパスを何回送れるか、が重要になると考えます。
また、柏レイソルはシュートのこぼれ球からの失点パターンが他チームと比較して多いデータが出ています。 シュヴィルツォクにボールを集め、シュートのこぼれ球を他の選手が狙うことも有効と思われます。
https://www.football-lab.jp/nago/preview/?year=2021&month=11&date=03
前回の対戦では柿谷のシュートのこぼれ球を稲垣が押し込みましたが、同じような形は狙い目であると考えます。
先制点さえ奪うことができれば、あとはマッシモ監督得意の「塩漬け」で試合を有利に進められます。
試合内容よりも結果が重要なシーズン終盤ですので、プロフェッショナルに徹した采配と試合運びを期待したいですね。
おわりに
柏レイソルもJ1リーグ残留が確定している状況でないため、策を練って勝ち点3を狙いに来ます。
マッシモ監督も下記のようにコメントしており油断はないでしょう。
「チームの特徴としては、個人的な能力がすごく高い選手が数人いて、(ネルシーニョ)監督は日本での経験というものはものすごいものを持っていますので、そういった部分で火が付いてしまうと危ないという位置づけで見ています。ですから、チームのやり方としてはまず絶対に気持ち良くプレーさせない。どう勢いづかせてしまうと危ないか、こういうプレーが出始めると向こうのペースになるというところをみんなで整理しながら、そこを抑えるというような試合の入り方を徹底してやるべきかなと思います」
簡単に勝てる試合ではないでしょうが、ACL出場権獲得に向け勝ち点3を期待しています。
良い試合になりますように。