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2022年J1リーグ第1節 ヴィッセル神戸戦雑感 #grampus #ヴィッセル神戸 #喋る机

デスク:詳細なレビューはゆってぃさんのレビューを読んで欲しい。納得感のあるレビューだった。オススメできる。そこで取り上げられていなかったことを落ち穂拾い的に書いていく。

スタメン

名古屋グランパス・ヴィッセル神戸のスターティングメンバー
名古屋グランパス・ヴィッセル神戸のスターティングメンバー

ヴィッセル神戸のスターティングメンバーの狙い

編集A:まさかのイニエスタ先発回避、汰木康也先発です。守備陣も菊池流帆にトラブルがあったようですね。

デスク:これはヴィッセル神戸にとっても計算外だったようだ。汰木のこのポジションではあまり練習でもやっていない形だったみたいだな。菊池流帆がいないのは大きい。槇野を右サイドバックはマテウス対策だな。

編集A:山口蛍・サンペール・扇原貴宏の3センターは誰もが起点になれる、恐ろしいトリオですね。

デスク:神戸の強みは2トップとこの3センター。これがいるからこそ前3人は自由にできる。神戸は間違いなく今季も上に行くだろう。

名古屋グランパスのスターティングメンバーの狙い

編集A:グランパスは予想に反して、相馬勇紀とマテウス・カストロの2枚同時起用になりました。

デスク:阿部浩之がベンチ外だったことが少し騒ぎになった。長谷川健太的には阿部浩之の現時点でのコンディションは不合格という判定だったんだろうな。先週末のジュビロ磐田2連戦には間違いなく出場していたので、思ったような結果が出せなかったのだろう。

編集A:試合に出場できているならば、もう大丈夫なんじゃないんですか?

デスク:トップコンディションならば間違いなく彼は候補になる選手だと思うのだが、名古屋グランパスのサイドはここ数年、どうしてもめちゃめちゃ負荷が高いその負荷にまだ耐えられないという判断だと思う。怪我から半年、プレーできる状態に持って行けているだけでも素晴らしい。

編集A:ズバリ聞きます。もうチャンスはありませんか?

デスク:そんなことはない。グラぽライターの先発予想にだいたい入っていたかもわかるように、名古屋グランパスの一番の問題は「ピッチ上の指揮官」がいないこと。そうなれる選手の最有力は阿部浩之。長谷川健太が最初に起用していたところから期待はされているのは間違いない。あとは阿部浩之の膝との戦いだ。

仙頭啓矢の評価は?

編集A:仙頭啓矢のパフォーマンス、特に前半の前半(得点前まで)のプレーに厳しい言葉が寄せられています。

●仙頭・・・MIPには選ばれましたが、少なくとも前半はいて欲しいところにいなかったり、いなくていいところにいて他の選手と被ったりで、イマイチ試合に入り切れていないと感じたのは僕だけでしょうか。後半に神戸が一人退場してやっとやりたいことができたようでしたが、このポジションのファーストチョイスになれるかは疑問です。

http://football.way-nifty.com/junkissa/2022/02/post-dd8616.html

デスク:「試合に入り切れていない」というより、チームとしてのプレスがハマっていない状態だったと考える。ゆってぃさんのレビューにもあったように、名古屋グランパスは3センター(山口蛍・サンペール・扇原貴宏)に苦しんでいて、どうしてもサンペールをフリーにしてしまっていた。その局面がかなりキツイ状態だったと思う。これは選手の問題というよりも、まだ選手間の相互理解が不足していることが大きいと思う。

編集A:選手個人の問題というより、チームの問題だったということですね。

デスク:ジュビロ磐田戦から1週間。詳細は明かされていないが心配する声が大きかった。

編集A:守備が心配、今年は去年のようには行かなそう、というツイートも見かけました。

デスク:日本代表で中谷進之介が離れていて、チアゴ・パグヌサットも今年初めてとなると後ろでブロックを完璧にするというのは難しい。そうなると前からハメていくということが必要になるはずだ。しかしシーズンプレビューでも言った通り、チームは仕上がってない状態だ。本来ならキャンプの中で仕上げていかなければならないのにな。

編集A:多少ちぐはぐなところが感じられましたからね。

前からボールを奪うなら、前線4人の連動が必要

デスク:酒井宣福と仙頭啓矢がめちゃくちゃ走っていたのは知っての通り。でもそこが空回りになっていたのはサイドが原因だ。相手は4バック+3センターがいるのに、2人で追い回してもプレスがかかるはずもない

編集A:前半の20分くらいまでを見直しても、ヴィッセル神戸が最終ライン+サンペールで組立てをしているときにサイドの2人は戻って4-4ブロックを作るほうを優先してますね。

デスク:それはまあ、フィッカデンティ時代にそういう指示をされていたのだから仕方ないのだろうが、4-4ブロックと2トップの間が3~40mくらい空いていることも多かった。

編集A:そんなに距離があったらパスも繋がりませんし、プレスもかかりませんよね。

デスク:22分の先制点はマテウスがプレスに参加していったからこそ、近い距離で酒井宣福がパスを受けられ、そして仙頭啓矢もヘディングシュートができたわけだ。

編集A:ゆってぃさんはこのシーンを「成功体験」って言ってましたよね。

デスク:チーム全体がこういうことなのか、というのをはじめてハラオチしたんじゃないかな。そのおかげで続く24分にも宮原和也と相馬勇紀のユニットで奪っていいチャンスを作れたし、その流れから25分の酒井宣福へのスルーパスという素晴らしいシーンも見られたわけだ。

編集A:あきらかに得点から流れが変わりましたよね。

デスク:後半からは前線の5人が相手ボールのときに画面の1/4の範囲くらいに収まるようになってプレスが改善された。DAZNで後半開始直後45分から48分くらいの間を見直して貰えるとその変化が見て貰えると思う。前半15分前後頃とは大違いだ。そこの整理をハーフタイム中に行われたのではと考える。

編集A:チームとしての動きがどれだけできるかどうか、今後の期待ですね。

チアゴ・パグヌサットの評価は?

編集A:チアゴはどのように見ますか?

デスク:ストロング(強み)は十分に出せたゲームだったと思う。そのような環境を周囲(中谷進之介・レオシルバ・吉田豊ら)がしっかりと作っていた、というのが大きいだろうな。

編集A:空中戦はほぼ完勝でした。

デスク:今までの名古屋では見られない要素だけに、そこはポジティブ要素だな。

編集A:中谷進之介右・チアゴ左というポジションはどうだったでしょうか?

デスク:基本ポジションはそうだったと思うが、流れの中では逆になることも結構あった。チアゴを活かすために、周囲が気を遣ったという点はあると思う。でもそれでいいと思う。ユニットが機能すればいいだけで、形を維持する必要はない。

編集A:でも柔軟にやろうとすると、かえって崩れやすくなったりしませんか?

デスク:その危険性はもちろんあるが、基本ポジションを維持することにこだわってそのせいで崩してしまう可能性もある。そのバランスだな。

編集A:まだまだ連携が良くなる可能性はありますね。シーズンプレビューで取り上げていた、パス出しの部分はどうですか?

デスク:短いパスはまだまだだな。それでも周囲がパスを貰える位置を取ろうとしている意図は感じられた。それなら大きく問題はないだろう。

編集A:周囲のフォローを貰いながらでも、チアゴが成長してくれればいいですね。

アーリークロスはどうして効果的だったのか

編集A:前半15分くらいから、マテウスのアーリークロスが何回も見られました。結果的に2点目のオウンゴールに繋がるわけですけど、これはどういう意図があるのでしょうか。

デスク:昨年のマテウス・カストロが、一昨年に比べて大きな活躍ができなかったのは、「とりあえずドリブルで抜いてくる」「無理矢理シュートを打ってくる」という風にプレーを読まれていたからだとオレは考える。

編集A:たしかに。それ自体は相馬勇紀にも共通するところだったかもしれません。

デスク:シーズンプレビューでも書いた通りファストブレイクに必要な要素として、攻撃時「守る側に「選択肢」を作らせる=迷わせること」がある。そのためには局面で数的優位を作るのが一番なのだが、

速攻とファストブレイクの関係
速攻とファストブレイクの関係

デスク:そのためには局面で数的優位を作るのが一番なのだが、もう1つ、プレーの幅を拡げるという方法がある。抜いてくることを予想している場合は、DFは縦を切ることになる。しかしクロスを上げることを警戒するならゴール方向の間を切る必要が出てくる。1対1の場合に両方同時にやらせない、ということは難しい。DFはどっちを守るか選択を迫られる。「これが迷わせる」ということだ。

編集A:マテウス・カストロにとっては「アーリークロスもあるぞ」と見せつけることで、抜くこともやりやすくなる、ってことですね。

デスク:あとは適当にそれを両方チラつかせるくらいの駆け引きをマテウス・カストロができるといいのだけどな。相馬勇紀の場合はカットインか、縦突破かを迷わせることになる。

編集A:二人が選択肢をうまくチラつかせることができるくらいの駆け引きができるように、成長に期待ですね。

デスク:今回のクロス、惜しいモノも含めて4本くらい良いものがあった。各チームのスカウティング担当には絶対にインプットされたはずだ。ワクワクするな。

編集A:相馬勇紀も、「抜ききらないで上げるクロス」っていうのを持ってるので、それもうまく活用して欲しいですね。

このまま勝ち続けられる?

編集A:今回は勝利できたんですが、このまま勝利を続けられるでしょうか?

デスク:それは今日の試合だけではわからない。特に、勝因としてはヴィッセル神戸が「自分たちのサッカーをしてくれるチーム」だったことが大きい

編集A:相手のサッカーの良いところを消すタイプのチームのときにどうなるか、ですね。

デスク:グランパスの今の強みと言えば、堅い守備、サイド攻撃、速攻ということになると思う。相手に守備を固められたときにどうなのか。

編集A:確かに「狭いところをこじ開ける」ということは今のサッカーだとまだまだ連携不足が否めないでしょうね。

デスク:逆にグランパスの弱みであるハイプレスをかけられたときにどうなのか、というのもある。

編集A:パス出しに不安のあるチアゴのところにプレスをかけられたときが心配ですね。

デスク:去年の弱点だった放り込みに強くなったこととのバーターだから、どうそこをバランス取るかだな。

編集A:次週のFC東京戦、強力な個を持った前線をどういなすか、というところに注目ですね。

デスク:ろくにキャンプもできていない状況だ。そんなに世の中甘くない。

編集A:グランパスファミリーも「強い気持ち」が重要ですね。

試合のまとめ

編集A:それではまとめをお願いします。

デスク:これ以上ないといって良いくらい、理想的な開幕戦だった。勝ったことで、ルヴァンカップの初戦はある程度メンバーを試す余裕ができたはずだ。

編集A:ルヴァンカップ、プレビューアー予定のダンコバさんが頭抱えてましたね。試せる余地ができたということは読みづらい笑

デスク:嬉しい悲鳴だ。
理想的という最大の理由が、「適度に課題が出て、適度に成功体験が積めた」というところだ。

編集A:課題だらけだと、何したらいいのかなんてわからなくなりますからね。

デスク:次の試合は前線からのプレスをどうするという改善がされるかが気になるところだ。そこが楽しみだな。

編集A:勝利マストって状況でもないと思うので、ほっとしながら次の試合に臨めます笑

この試合のGood!(よかった)

  • マテウスのプレス参加が先制点に繋がったこと。良きボール奪取がキモの速攻である「ファストブレイク」の良い成功体験になったはず。
  • マテウス・カストロに新たな選択肢が生まれたこと。
  • ほとんど実戦をできなかったはずの柿谷曜一朗の試運転ができたこと。

この試合のMore!(もうちょっと頑張ろう)

  • 前2人のプレスと中盤が連動すること。前2人が最終ラインまでいくならば、少なくともセントラルMFがある程度フォローできる位置まで上がり、サイドMFが絞ってスペースを埋められるようにすること。
  • チャンスのわりに得点が少なかったこと。決定力が欲しい。

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次も良い試合になりますように

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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