はじめに
4月の連戦は4試合目、本日はルヴァンカップのグループステージ第4節、サンフレッチェ広島とのホームゲームです。
Bグループの首位は勝点6の広島、2位は勝点5の清水が2位、3位の名古屋が勝点4で混戦模様であり、グループステージ突破のためには勝利が欲しい一戦です。
長谷川監督のコメントからは、選手入れ替えを考慮した選手起用になることを示唆している一方、勝利にこだわる様子も伺えます。
「負けると非常に難しい状況になるのは間違いありません。なんとか食らいついて、広島はリーグ戦でも非常に調子のいいチームですし、前回のルヴァンでの試合で負けていますので、なんとか借りを返せるようにホームでしっかり闘っていきたいと思います」
この試合をプレビューします。
グループステージの勝ち上がり条件
おさらいですが、勝ち上がり条件は下記です。
名古屋グランパスの現在の勝点は4、長谷川監督が目標設定した勝点12までは残り3試合で勝点8の積み上げが必要です。
- ACLに出場する川崎、浦和、横浜FM、神戸を除くJ1の14チームとJ2の2チーム(前年度J1の17位、18位)の16チームを 4グループに分け、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)のリーグ戦を行う。
- 各グループ上位2チームの8チームがプレーオフステージに進出。
両チームの予想布陣
負傷者の情報も考慮し予想しました。
①名古屋グランパス
4-2-3-1の基本布陣、攻撃時の4-2-3-1、守備時の4-4-2の可変システムも同じでしょう。
そして長谷川監督の前日会見で前監督の守り方とは違うものを要求しているとのコメントもありましたので、前線からボールを奪いにいける選手起用を予想しました。
- GK:ランゲラックと予想。
- DF:CBコンビは中谷と丸山、右SBは宮原、左SBは吉田豊と予想。札幌戦でプレーの安定感を欠いた藤井をいったん休ませ、復帰した丸山を起用すると推測します。
- MF:CMはレオシルバと長澤、OHに仙頭、左SHに阿部、右SHに森下と予想。週末のJ1リーグを見据えて稲垣は温存、両SHは撤退守備する場面、前から奪いに行く場面の状況判断が早い選手を起用すると推測します。
- FW:CFは酒井と予想。金崎のベンチ入りがなければ、チアゴの途中出場もあるかもしれません。
②サンフレッチェ広島
基本布陣は3-4-2-1、攻撃時は3-4-2-1、守備時は4-5-1となるでしょう。
連戦ですので、日曜日に出場時間が少なかった選手を多く起用すると予想します。
- GK:大迫を起用すると予想します。
- DF:3バックは塩谷、荒木、住吉と予想します。個々で1対1の強さがあり、簡単には崩れないでしょう。
- MF:松本、野津田のDHコンビ、右WBに仙波、左WBに藤井、OHに茶島、柴﨑と予想します。ターンオーバーしても両WBに俊足の選手を揃えられるのが広島の強みです。
- FW:CFに身体能力の高いジュニオールサントスを起用すると予想します。
名古屋グランパスの勝ち筋
①再戦:名古屋のファストブレイク vs 広島のハイプレス
今シーズンの広島は前線からボールを追いかけ回すハイプレスが特徴的です。
実際に名古屋は前回の広島でのアウェイゲームではハイプレスの餌食となり、日曜日の札幌戦では前線からボールを追う選手と撤退守備する守備陣で意識がずれ、中盤に大きなスペースを作っていました。
撤退守備を選択する意識が抜けないのであれば守備の方法を昨シーズンと同じ方法に戻すこともあり得る、と個人的には予想していたのですが、長谷川監督は前日会見で前線からボールを奪う姿勢は変えないと監督会見で改めて明言されました。
名古屋が改めてボールを前線から奪いに行く姿勢を見せ、勝利という形で新しい成功体験に結びつけられるか。
要注目です。
②広島のWBの裏を狙えるか
広島はハイプレスをかわされた場合に自陣ゴール前で4-5-1の守備ブロックを敷きます。
屈強な3バックと両WBも含め、じっくりボールを回すだけでは名古屋の両SHの選手はサイドからの攻撃で1対2の数的不利な状況も多くなるでしょう。
やはり遅攻よりもファストブレイク、広島のDFラインが整う前に広島WB裏のスペースに侵入する機会を多く作ることが出来れば、得点の機会も多くなるでしょう。
DFラインから中盤にパスを付けるだけではなく、逆サイドのSHに広島のプレッシングを無効化するロングボールで攻撃する機会も増やせれば広島のプレスの的も絞りづらくなり、中盤のボール保持にも余裕が出てくるでしょう。
期待しています。
おわりに
札幌戦の負け方が酷かったため気分が沈みがちでしたが、ルヴァンカップ勝ち上がりの為に勝点3が欲しい気持ちは日曜日の敗戦で強くなりました。
良い試合になりますように。