はじめに
本日はルヴァンカップのグループステージ第6節、徳島ヴォルティスとのアウェイゲームです。
グループステージ勝ち上がりを左右する重要な一戦です。
この試合をプレビューします。
勝ち上がり条件のおさらい
現在のBグループ順位表
順位 | チーム名 | 勝点合計 | 得失点差 | 第6節の対戦相手 |
1 | サンフレッチェ広島 | 12 | +9 | 清水(アウェイ) |
2 | 名古屋グランパス | 7 | 0 | 徳島(アウェイ) |
3 | 清水エスパルス | 5 | -3 | 広島(ホーム) |
4 | ヴォルティス徳島 | 4 | -6 | 名古屋(ホーム) |
各グループ上位2チームの8チームがプレーオフステージに進出となります。
グループステージのレギュレーション
レギュレーションは下記のとおりですが、順位の決定①②の条件があり、2位名古屋は3位清水に直接対決で1勝1引き分け(得失点差+1)であるため、勝ち上がりには優位な状況です。 Jリーグルヴァンカップ開催概要
勝点
勝利:3点、引き分け:1点、敗戦:0点
順位の決定
グループステージが終了した時点で、勝点合計の多いチームを上位とし、順位を決定する。ただし、勝点が同じ場合は、以下の順によって順位を決定する。
- 勝点が同一のチーム同士で行った試合の勝点
- 勝点が同一のチーム同士で行った試合の得失点差
- 勝点が同一のチーム同士で行った試合の得点
- 勝点が同一のチーム同士で行った試合のアウェイゴール
①~④を適用してもなお、順位が決定しない場合、①~④を当該チームの直接対決に限り再度適用して、最終順位が決まる。この手順で決定に至らない場合、⑤~⑨が適用される。
- ⑤グループ内の全試合の得失点差
- ⑥グループ内の全試合の得点
- ⑦順位決定にかかわるチームが2チームのみで、その両チームがフィールド上にいる場合はPK方式
- ⑧反則ポイントの少ない順
- ⑨抽選
名古屋の勝ち上がり条件まとめ
- 徳島に勝利または引き分け(名古屋が勝点合計、または直接対決の勝点で清水を上回る)
- 徳島に2点差以内の負け、且つ清水が引き分け以下(名古屋が清水、徳島と同一勝点合計であっても直接対決の勝点または得失点差で上回る)
両チームの予想布陣
負傷者の情報なども考慮し予想しました。
①徳島ヴォルティス
基本布陣は4-1-2-3と予想します。直近のリーグ戦から中2日であるため、リーグ戦の先発出場選手から多くの選手を入れ替えると思われます。
- GK:ルヴァンカップは松澤を起用することが多いようですので、松澤と予想。
- DF:右SBに川上エドオジョン、左SBに安部、CBコンビはカカ、石尾と予想。
- MF:アンカーに長谷川、IHは児玉、玄と予想。長谷川は両利きであり、玄、児玉のボール扱いの技術は言わずもがな。ボールに多く触る機会があると厄介な選手たちです。
- FW:両WGに西谷、西野、CFに一美と予想しました。
②名古屋グランパス
直近の試合と同じく3-1-4-2の基本布陣、試合展開によってダブルボランチの3-4-3に移行すると推測。
名古屋は中3日で臨むため、セレッソ大阪戦で出場時間が少なかった選手を中心に起用すると推測します。
- GK:ランゲラックと予想。
- DF:清水戦でも安定していた中谷、チアゴ、河面のCBトリオと予想。
- MF:アンカーに宮原、IHに稲垣と阿部、左WBに吉田豊、右WBに内田と予想。長谷川監督が以前のコメントで宮原の中盤での起用を示唆していることから、実戦で試すのであればこの試合からでは、推測しました。
https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=2499&cid=105
名古屋グランパスの勝ち筋
①少ないパス数で徳島ゴールを脅かせるか
徳島はDFラインからボールを保持し、パスワークで中央から攻撃する強みを持ったチームです。直近のリーグ戦でもDFラインからボールを繋ぎ得点をあげています。
徳島ヴォルティス 2022 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
名古屋はまずDFラインを含めてボール保持されても焦れずに守る事、奪ったボールをDFラインから少ないパス数で相手ゴールまで運ぶ展開が必要になります。
最終ラインからのロングボールで展開するか、徳島の守備プレスを無効化する縦パスを中盤の選手につけられるか。
惜しくもゴールにはなりませんでしたが、直近の試合ではネットを揺らすことも出来ている為、今度こそ正真正銘のゴールをあげることを期待しています。
②試合展開によって戦い方を変えられるか
グループステージの最終節であり、名古屋は引き分けでも勝ち上がることが可能な状況です。
試合展開によっては得点を取りに行くのか、失点のリスクを回避するため守り切るのか、采配が難しい局面も想定されます。
例えば0-0や1-1で試合終盤を迎えた時、あくまで勝点3を狙って前線から攻撃的にいくか、引き分け狙いで守備ブロックを作り引いて守るか。
出場している選手の意識がバラバラであれば中盤に大きなスペースを徳島に与えることになるため、出場選手の間の意識の統一が重要になります。
徳島もグループステージ突破の可能性は残っている為、名古屋が中途半端に相手の攻撃に対して構えてしまうと望まない結果になるリスクが高まります。
心の余裕を持って観ていられる試合展開になることが理想ですが、コーチ陣のマネジメント力も含めて注目しています。
おわりに
長谷川監督も「”引き分けでOKというのは、本当に最後の最後の場面で(考えます)。やはり勝負という部分に関しては勝ちにこだわって闘っていきたい」とコメントしており、引き分けではなく勝利にこだわっています。
アウェイゲームではありますが、ルヴァンカップ連覇の可能性を残してほしい。
スカパーに入っていなくて試合が観れない、徳島が遠くて遠征に行けないという方も、スポーツバーであればTV観戦が可能です。
名古屋の勝利の為にそれぞれの場所で応援しましょう。
良い試合になりますように。