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グランパス対策の教科書 2023年J1リーグ第13節 鹿島アントラーズ戦マッチレビュー #grampus #antlers #喋る机

デスク:今回はラグさんもyuttyさんも間に合わないと思われるので、ショートレビューで行くぞ

編集者:関東遠征のあとは無理ですよね。お疲れ様でした

なぜあのスタメンだったの?

鹿島アントラーズ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ
鹿島アントラーズ・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ

スタメン、ここのところの変動要素はマテウス・カストロ選手の立ち位置と、森下龍矢・内田宅哉の左右の配置になっています(以降選手名敬称略

この試合では久々にマテウス・カストロトップ下(という名の右サイド固定じゃなくて左右に行っていいよ)だった。森下龍矢は左。

どういう狙いでしょうか?

予想される狙いは、ピトゥカと樋口という強度の高い中盤にマテウス・カストロを当てて数的優位を作ろうというものだろう

和泉竜司はどうしてスターティングメンバーにならないのでしょうか。そこまでコンディションが悪いように見えないのですが。

マテウス・カストロの位置をできる控えというのが、この日の控えメンバーでは和泉竜司しかいない。左WBのスタメンで使ってしまうとこないだの試合のように試合中にいったりきたりになってしまうからではないだろうか

戦術的な柔軟性を持っているが故の現在の立ち位置でしょうか。なんかもったいないですね。

前半はどうでしたか?

いつも通りにできない前半でした

まずはマテウス・カストロだな。せっかく中盤に降りて相手のマークを軽減させようという狙いがあったにもかかわらず、ピトゥカらのマークで逆に消されてしまった。

森下龍矢も苦しんでいたようです。

現実問題として、対面が1人(広瀬陸斗)だけでなく、名古新太郎を含む1:2になっていたところだろう。それでも果敢に攻め上がっていたが、この2枚相手は分が悪かった。

皆さんもわかっていると思いますけど、名古(新太郎)が森下(龍矢)のところをだいぶケアしてきました。中盤が3枚になり、仲間(隼斗)が絞って稲垣(祥)を見る状況で、野上(結貴)がフリーになるシチュエーションが多かったと思います。

https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=2964&cid=105

グランパスの強みの1つですものね。森下龍矢。

相手の良さを消そうとするチームならそこに手をつけるのは当然といえば当然だったな。

1失点目はどうでしたか?

そんななかで11分にCKで崩され、VARで取り消されるものの失点。28分にもまたもCKから失点してしまいました。

かなりデザインされたCKだったと思っている。
名古屋のCK守備は一直線に背の高いDFが並び、その前に数名のマンマークが並び、丁度台形で守備をするエリアを作る形になっている

アントラーズのセットプレー対策
アントラーズのセットプレー対策

関川郁万・植田直通を使ってマークを分散させ、鈴木優磨をフリーにする仕組みを徹底していた、ということですね

そうだな。1発目は仕方ない。問題はハーフタイムで修正が入るまで自分たちで修正ができず、何度も繰り返してしまったことだな。

そういうところも対応力をあげて欲しいですね。

後半グランパスの反攻作戦はどうでした?

ビハインドでの前半終了だったので細かな修正が入ったようです。

野上がオープンに持てず、前半はなかなか持ち運ぶことができませんでした。横パス、バックパスなど、後ろ向きなプレーが見られました。点を取られたあとから、持ち運んで右サイドで数的優位を生かし、押し込む形ができました。そこから逆サイドに展開し、森下の仕掛けから何度かマテウス(カストロ)のクロスが生まれ、キャスパー(ユンカー)のヘディング、米本(拓司)のシュートという形ができました。向こうが対応してきたら、こちらは理解してすんなりとできればさらに良かったと思います。後半はそういった話をして、ディフェンスラインが持ち上がろうと。とはいえ、植田(直通)にしても関川(郁万)にしても強いため、シンプルに上げてもはじき返されてしまいます。もう少し崩す形を作らないと、今日の鹿島から点を取るのは難しかったと思います。

https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=2964&cid=105

アントラーズは先制したので、低リスクで無理に攻めてこない。カウンターに徹していた感じはある。だからこそDFの攻撃参加が必要というのは理にかなっている。

右サイドは活性化されたようには思えましたが、左サイドはどうでしょうか。

あくまでこの試合では、という限定ではあるが、藤井陽也がもっと持ち上がれると良かったのではないだろうか。森下龍矢単騎での突破ではなく、藤井陽也と森下龍矢のユニットで崩す形が欲しかったかもしれない。

気のせいか、藤井陽也選手は右サイドをやっていたときよりも持ち上がれなかったように感じます。

メンタルの問題なのかもしれないが、この試合は藤井陽也の日ではなかったな

交代策について

後半早い時間で内田宅哉と和泉竜司を交代させ、森下龍矢を右に変えました。

なぜハーフタイムに代えなかったのかという声もあったが、後半右サイドを強化するために野上結貴・森下龍矢のユニットに変更したのだろうと思われる。

内田宅哉はよくなかったですか?

この試合、右サイドがあまり使えておらず、そもそも内田宅哉までボールが届いていない。ボールに触った回数も26しかなかった。それで内田宅哉を責めるのは酷というものだ。

この試合での教訓はなんでしょうか?

この試合から得るべき教訓はなんでしょうか?

相手も名古屋グランパスに先制点を与えてはいけない、と考えていると思うが、鹿島アントラーズにも先制点を与えてはいけなかった。セットプレーの守備は見直すべきポイントの1つだろう。

米本拓司のコメントが気になります。

ー守備がうまくハマらなかった印象です。

神戸戦のように、俺と(稲垣)祥の上を越えて、セカンドラッシュして。中途半端な位置ではなく、結構深い位置に入れられていたので、ショートカウンターを出せなかったです。スカウティングされたところでもあると思いますけど、球際で負けていたらなにもならないと思います。

https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=2965&cid=105

鹿島アントラーズのサイドハーフはサイドでは名古がグランパスの森下龍矢をケアして、仲間は絞って稲垣を牽制する。そこでピン留めされたところで前にボールを出されてしまう。という形だった。これは今後の名古屋グランパス対策の教科書ともなり得る対策だと思う。

我々はどう対処していくべきでしょうか。

前に出されたところで基本的に1:1になることが多い。そこで勝てれば良いわけだ。難しいが、相手の枚数は少ないはずだ。それなら勝たなければならない。

一瞬の気の緩みも許されない形ですよね。

今後も似たような対処をされることは多いだろう。そして長谷川健太監督も言っているように、攻撃ではもっと崩しが欲しい。マリノス戦の前半ではできていたんだ。できないわけではないはずだ。

この試合での収穫はなんでしょうか?

3位は死守しましたが、下との勝ち点差は詰まってきました。この試合でポジティブな要素はありましたか?

丸山祐市が途中出場で、他の3人に遜色ないプレーを魅せてくれたことだな。

藤井陽也はともかく野上結貴は丸山祐市と変わらないベテランです。もっと休ませたいですよね。

DF陣が名古屋グランパスのキモだ。丸山祐市の復調は吉報だな。

それ以外にはなにかありますか?

貴田遼河にビッグマッチを経験させることができたことくらいだろうか

いい経験にしてほしいですね。

この試合のGood!(よかった)

  • 森下龍矢が相変わらず好調
  • 永井謙佑がよく左サイドを引っぱってくれた。もう少し長い時間見れないものか

この試合のMore!(もうちょっと頑張ろう)

  • 酒井宣福はもう少しパスの精度を上げたい(いくつもカウンターのピンチに繋がった)
  • セットプレー対策は本当に専門コーチを入れても良いのでは?と思う
  • 課題は出た。が、これをクリアすればもっと強くなれるはず。そこに期待しよう

次は良い試合になりますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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