このグラフを見て欲しい。森下龍矢のスプリント数が減っているのだ。
森下龍矢といえばスプリント、むしろ森下龍矢はスプリントなんじゃないかというくらいの関係性だと思ったのに。
スプリントの数が激減してきている。とうとう90分あたりスプリントが10を切ってしまう状態だ。
これは何故だろう?
【仮説1】この3試合暑さなどのコンディションがキツい
実際にはこの3試合は新潟戦以外は試合間隔も十分にあって、疲労蓄積ということはなさそうだ。暑さに関してはこの夏はずっと暑い。この3試合だけということはなさそうだ。
【仮説2】スペースがなくてスプリントできない
そもそも押し込んでいて、スプリントするスペースがないのではないのか?という仮説もありえる。押し込んでいるかどうかの指標には、Football-LABさんのAGIがあるが、個別の試合のデータがない。そこで簡易にボール保持率を挙げてみる。
- ボール保持率は敗戦した試合ほど高くなる傾向がある。
- 敗戦した2試合はいずれもボール保持率50%越えだが、京都戦はスプリント数が多いのに、浦和戦は少ない
- 今季一番ボール保持率の少なかった新潟戦では15回のスプリントしかしていない
以上から、ボール保持率とスプリント数には関連はないと推定できる
そのため、スペースがなくてスプリントできない、という仮説は棄却できそうだ。
【仮説3】マテウスがいなくなったことによる戦い方の変化
最後の仮説だが、これはマテウス・カストロがいなくなったことで森下龍矢の役割が変わってきているのではないか、というものがある。
データとしてボールキープ時間というのはないので、具体的な値を導き出すことはできないのだが、この3試合、いままでボールを預けられる先だったマテウス・カストロがいなくなり、森下龍矢にボールを預ける機会が増えていないだろうか?
解説者が「森下龍矢上手い!」というシーンが増えているように思える。預けられて囲まれるが、キープしていれば速度は1桁。当然スプリントにはならない。そういう上手さを出すシーンが増えていることが原因なのではないだろうか。
データがない以上、仮説に過ぎないが。
さいごに
森下龍矢が攻撃へ関与している割合はかなり大きい。その彼がベストなコンディションで臨めるかどうかが、名古屋グランパスの逆襲のキーポイントの一つだとおもわれる。
彼の怪我が軽いものでありますように。