背番号45 MFホセ・カラバリ(27歳 在籍1年目)
- ルヴァンカップ出場1試合
突如としてやってきた元エクアドル代表(2021年親善試合に出場経験あり)
左利きの推進力があるアタッカーで、左WBかシャドーでの起用が見込まれていましたが、9月末に左内転筋肉離れにより負傷離脱。
おそらくルヴァンカップ決勝には間に合わないと思われ、復帰できて鳥栖戦あたりか。
今夏のコパ・アメリカでもベスト8入りし(優勝したアルゼンチンにPK戦で敗退)、ワールドカップ南米予選でもワールドカップ出場圏内の5位をキープしている実力国での代表経験があるだけに、Jリーグの強度やプレーテンポに慣れればそのポテンシャルを発揮してくれるはず。
とても真面目そうな選手だし、せっかく縁あって来てくれたグランパスで輝いてほしい。
背番号55 DF徳元悠平(29歳 在籍1年目)
- リーグ戦先発出場5試合/途中出場2試合/1アシスト
- ルヴァンカップ4試合出場3アシスト
一度はオファーを断られたものの強化部の熱意が伝わりグランパスにやってきた喜名哲裕・石川研・久場光・田口泰士についで5人目の沖縄出身プレイヤー。
沖縄出身らしい明るい性格で瞬く間にチームに馴染むと豊富な運動量と対人能力、セットプレーのキッカーを務めるほど精度の高いキックなロングスローとチームの新たな武器となり小野の長期欠場により選手層の薄かった左WBのスタメンの座を射止める。
圧巻だったのはルヴァンカップ準決勝第一戦での3アシスト(しかも全てヘディングでのゴール)
FC東京でも移籍してくる直前は四試合連続スタメン出場していただけに、期限付きとはいえよくこのレベルの選手をシーズン途中で獲得出来たなと強化部の皆さんを褒めまくるしかないですね!
J3でプロキャリアをスタートして、J2そしてJ1の舞台にたどり着きいよいよ国内の3大タイトルの一つを獲得できるか。そのサクセスストーリーを名古屋で完結させて欲しい。
背番号66 MF山中亮輔(31歳 在籍1年目)
- リーグ戦先発出場10試合/途中出場9試合/1得点1アシスト
- ルヴァンカップ3試合出場2アシスト
- 獲得タイトル: Jリーグ優勝1回(11年レイソル在籍時) 天皇杯優勝2回(12年レイソル在籍時、21年浦和在籍時) ルヴァンカップ優勝1回(13年レイソル在籍時)
国内三大タイトル獲得経験のあるJリーグ有数のレフティーがセレッソ大阪から加入。なんといっても破壊力のある左足が魅力の選手だか、5節の横浜Fマリノス戦ではアディショナルタイムに直接FKを叩き込み逆転勝利に貢献。
サポーターの心を鷲掴みにし、スタジアムを熱狂させる一撃でした。
しかし4月のセレッソ戦で昨年負傷したアキレス腱らと逆足となる左アキレス腱部分断裂により負傷離脱。
わずか1ヶ月ほどで復帰するも小野や和泉と左WBができるプレイヤーが次々と負傷し、山中に負担のかかる状況でコンディションを落とし、夏の移籍市場での徳元獲得も相まって、スタメン起用は減ったものの、湘南戦やルヴァンカップ準々決勝第二戦ではセットプレーからアシストと結果を残す。
左足が生み出す破壊力のあるクロスやシュートは徳元ともまた違う魅力があるだけに、決勝の舞台でもゴールを演出するところを見たい。
背番号99 FWアヴェレーテ・イーブス(21歳在籍1年目)
トーゴ人アタッカーを中東から獲得。
クラブの狙いとしては即戦力というよりも数年後に化けてくれればという考えもあるか。
グランパス初のトーゴ人プレイヤーとして記憶にも記録にも残る選手になってくれることを期待してます!
とりあえず今年は日本の環境に慣れてもらえれば。
背番号77 FWキャスパー・ユンカー(30歳在籍2年目)
- リーグ戦先発出場7試合/途中出場11試合/4得点1アシスト
- ルヴァンカップ4試合出場
- 獲得タイトル:天皇杯優勝1回(21年浦和在籍時)
開幕戦もスタメン出場していたが、実はキャンプで負った怪我を抱えながら無理してプレイしていたことがわかり、3月のレイソル戦後から右膝内側半月板損傷により離脱。
5月に復帰しFC東京戦ではエレガントストライカーの名にふさわしい見事なハットトリックを達成。ルヴァンカップ3回戦の横浜FC戦では決まっていれば語り継がれたであろうスーパーロングシュートを放つなどコンディションが上がっていくかと思われた矢先、今度は、6月のルヴァンカップ柏レイソル戦での右ハムストリング肉離れにより再離脱。
怪我から復帰するも、9月以降はチームとして前線からのハイプレス・マンツーマン気味の戦術を中心として戦い出したこともあり、出番が減少。
アビスパ福岡戦やコンサドーレ札幌戦では何度も決定機を迎えるも、ポストに当たるなど運にも見放されゴールを奪えず、グランパスに加入して一番辛いときを過ごしている。
昨年多くのゴールを奪いグランパスのエースストライカーとして活躍したからこそ、サポーターからの信頼は揺らいでいないし、辛い状況を迎えているからこそ、ルヴァンカップ決勝でチームを優勝に導くゴールを決めサポーターに向かって激しく咆哮するところを誰もが望んでいる。
長谷川健太監督(59歳 在任3年目)
- 獲得タイトル J1優勝1回(14年) 天皇杯優勝2回(14年、15年) ルヴァンカップ優勝2回(14年、20年)
日本人監督で唯一三冠を達成した経験をもち、J1最多勝利数記録も257勝(34節終了時点)と歴代1位の西野朗監督の記録(270勝)の更新まで間近と迫っている。
ハードワークと規律をチームに求め、練習や練習試合で結果を出した選手はキャリアを問わず起用する姿勢は選手からも信頼を寄せられ、「健太さんは必ず見てくれているから」という声もよく選手から聞こえてくる。
若かりし頃の岡崎慎司や久保建英や堂安律を信頼し、ブレイクに導いた慧眼でグランパスでも相馬勇紀や森下龍矢、藤井陽也を日本代表に選出されるまで導いている。
日本代表経験もあるCBが三人もいなくなり、ポテンシャルはありながらも今までシーズンを通してレギュラーを務めたことがない三國ケネディエブスを我慢強く起用した結果、周囲が思っていた成長曲線を上回る選手へと成長している。
またボランチやWBで出場していた内田を右CBにコンバート。
ミスが目立つときもあったが、信頼して継続的に起用した結果今では安定したプレイを見せるように。
開幕前に優勝宣言して迎えた今シーズンはDF陣の大幅な入れ替わりや主力の怪我もあり開幕三連敗や5月末~7月の7戦勝ちなしなど紆余曲折あるシーズンになってしまったが、ルヴァンカップでは若手からベテランまで満遍なく起用し、日本人監督としてクラブ史上初めてカップ戦ファイナルに導いた。
優勝監督としてクラブの歴史に名を刻んでくれることを願っております。
最後に
ルヴァンカップのここまでの道のりで出場している人数は、移籍していった選手も含めれば実に31人とまさに戦力を総動員して掴んだ決勝の舞台と言える。誰一人欠いてもここまでたどり着くことは出来なかった。
まさにみんなで掴んだ決勝の切符ですね。
新しいエンブレムの下、グランパスファミリーのチカラを結集し、共に新しいクラブの歴史を創っていきたいという願いが成就するそんな日になることを願います。