書くことが無いのである。
シーズンプレビューとか言われても、「今年もいつも通り期待してますよ。昇格して以来、単純な戦力的には今年が一番高そうだから、またカストロられる(中東に主力をぶち抜かれる、の意)とか、選手のスペラン化(スペランカー多村仁志!)しない限りは近年で一番高い順位でフィニッシュできそうなふいんき(何故か変換できない)ですよね」くらいのもんである。
ところで、今年の戦力が良いよねと評するポイントとして重要な、ここ2年くらいのJで急速に価値が高まってる存在ってありますやん。そう「おじさん」である。
グランパスで言えば、稲垣を筆頭に、和泉や山岸や徳元がまさにそうなのだが、過去の経歴的に惜しくも海外とは縁がなく、かつ流石にこれから欧州ぶっこ抜かれはなさそうな20代後半以降年齢で、Jリーグ的には同ポジションの中でそれなり以上の実力者な選手のことである。あと欧州出戻り組ね(ちなみに今これを書きつつ定義しました)。
なお、自分よりはるかに年下の選手のことをおじさんと表記することについて非常に心の痛む部分もあるが、女子高生に言わせりゃ24歳くらいでもうオジさんオバさん扱いらしいから問題ないであろうメイビー多分。
期待の若手は漏れなく欧州にぶっこ抜かれる近年のJリーグにおいて、「ギリ欧州イケなかったけどJなら上位クラス」「欧州出戻り組」の価値はどんどんどんどん高まっている。てか本当にアンダー代表主力クラスなら本当に抜かれるし、グランパスで言えば菅原由勢がぶっこ抜かれた2019年に「こ、こえ〜……」と震えていたのも6年前……えっ6年前!?(;・∀・) アラフォーワイは即死しました(チーン)。
……ま、まあとにかく、そんなJリーグにおいて「おじさん」の価値はマジでうなぎ登りなわけですよ。そして、そんなおじさんたちが(例にも挙げましたが)グランパスにはたくさんいるわけですよね。
皆さんはどうでしょうか? どんな選手に心ときめきますか? 新進気鋭の榊原杏太? 世代ナンバーワンと呼ばれる加藤玄? なんかヤれそうな気配の鈴木陽人? ロマンの塊、堀尾?
ははは、もちろん若者は大事なわけですけど、ここは一つ、グランパスのおじさんたちにも目を向けてみてはどうでしょう?
独断と偏見によるおじさんピックアップ
筆頭おじさん:稲垣
気づけばもう33歳で「衰え知らず」などと言われるような年齢に差し掛かってきたぜ! こういうプレースタイルの選手でこの年齢でこんだけの実力を維持しているのは明らかに良い意味で異常なので、実は大トヨタ帝国の謎技術で毎年クローンボディに記憶を移しているとかそういう疑惑はないだろうか(ねえよ)。謎の決定力を活かすために本当は前目で使いたいのだが前目で使うにはちょっと狭いところで苦しんじゃうんだよね……という問題を本人が走力で解決する(後ろの方から空いたところに走りこんではちゃんと守備にも戻る)という、「足にスランプは無い」プレースタイルで今年も相手守備陣に脅威を与える! ちなみにお若い方にちょっとした無駄知識をお教えしますが、元日本代表・現解説者のきーちゃんこと北澤豪の全盛期は謎の決定力という点において稲垣みたいな感じであった。
矢吹おじさん:シュミット・ダニエル
立て!立つんだシュミット!いやまあシュミットの日本名が矢吹勇二で矢吹と言われると矢吹ジョーを連想してしまうだけなんですけどね。期待の欧州出戻り組だしなんせグランパスの背番号1だしさっさと怪我を治してゴールに鍵をかけていただきたい。ゴールに鍵をかける=カテナチオだよ(ネットリ)。ミッチ時代ではどうしてもGKを組み込んだビルドアップに限界があった感なので、その限界をブレイクスルーさせてくれると敢え無く愚息も昇天間違いなし。どうでもいい話ですが矢吹ジョーというと必殺技はクロスカウンターで、明日のジョーのせいで(あと、はじめの一歩の宮田のせいで)「ボクシングのカウンターパンチ=相手の力を利用して威力が増す」という認識を持っている方が多いと思うのですが、実は相手の力とかはあんま関係なくてカウンターパンチをくらう=防御できない状態、つまり無防備で殴られるからその分ダメージがデカくなるという割と単純な話だったりするそうです。マジかよ。40年近く信じてたよ相手の力利用説を!
イケおじさん:たけちん
アラフォーにもなってくると通常のおっさんはほぼ無条件で「キモいオッサン」カテゴリに入れられがちな昨今ですが、たけちんだったら女子大生どころか女子高生を飲みに誘ってもキモがられずに済みそうな気がする(架空のシチュエーションです・当たり前ですが未成年を飲みに誘ってはいけません)。とりあえず「自分と飲みに行きたい会社の若手社員は存在しない」「オッサンの話を聞きたい若手社員も存在しない」と日々自分に言い聞かせているので皆さんもアラフォーになったら心に刻んでください。
さんをつけたくなるおじさん:野上さん
野上はすごい野上さんと呼びたくなるんですが僕だけですか。逆サイドからのクロスに猛然と突っ込んでいくその姿はグランパスの猛牛や~。てか野上さんの競り合い能力を考慮する場合、ピンポイントで合わせにいくよりもアバウトハイボールの方がむしろ良いのではないか疑惑があるのですがどうでしょうか。
もうすぐおじさんになる:原輝綺
なんか「3バックの右をやらせたらJ2でナンバーワン」とかそういう事前評でしたね。そのとおりっぽい感じで練習試合でも凄まじい攻撃参加&守備戻りをかましているそうで、こりゃあ長谷川健太指導で代表入りコースやなという雰囲気ですが何気にCBもSBもすっかり激戦区なのでどうなんでしょうね。3バックの右と右SB両方高品質でやれるぜコースならワンチャンありそうでしょうか。地味に欧州出戻り組でもあり、大活躍されるとギリギリ海外ぶっこ抜かれが発生しそうな年齢でもあってなかなか悩ましいですな! ところで「攻守にイキイキ原テルキ~」というキャッチフレーズを唐突に思いついたので良ければ皆さんも使ってください。
幅広ヘアバンドおじさん:山岸
サッカー選手に求められる適度なイケメン感と適度にチャラい感をこれでもかと体現するピースの男。去年は怪我に泣いたものの今年は万能型おじさんとして猛威を振るってくれることでしょう。ところで幅広ヘアバンドのサッカー選手と言われると第一にフランサ、第二にロナウジーニョを思い浮かべるのですが皆さんはどうでしょうか。幅広ヘアバンドってヘディングのコントロールに支障ありそうなもんですけど、あんま関係ないんですかね。ところでスーパーグレートゴールキーパーこと若林源三と言えば帽子・キャップ着用がトレードマークですが、奴は作中・試合中にそのキャップを手で持ってボールをはたくという「帽子ディフェンス」をかましたことがあり、作中では華麗にスルーされていましたが現実でやったら当然反則(悪質な決定機阻止で多分レッドカードちゃうか?)なので良い子は真似をしないようにしてください。
韋駄天おじさん:永井
サラマンダーより、ずっとはやい!!
覚悟の7番おじさん:和泉
お若い方はご存じないと思いますが、グランパス内定時の、明治大のJリーグ加入内定選手合同記者会見にて「ドイツでプレーがしたい。24、25歳くらいまでに海外に行きたい」とコメントし、一部の過激なグランパスファンの皆さまが「グランパスは踏み台ってことかよ!」とかお怒りだったもんです(この話を和泉本人に今したら「あの頃は若かったんス……」とか言って赤面すると思う絶対)。ちなみにググってみたら当然のようにグラぽてんてーが記事にしていてワロタ。
その後のキャリア変遷については正直スマンかったという感じがいちファンとして強いわけでして、本人的にも大学時代におもてたんと違うんでしょうけど、でもあくまで結果論としては降格→昇格を共にしたことでグランパスと和泉の絆は深まったんだと思うんですよね。グランパスの背番号7はやっぱ中村直志が育て田口タイシが継承したスペシャルなナンバーで、ジョーさんのナンバーになりかけたこともあったわけですが、和泉が背負っている姿には胸が熱くならずにはいられない。
そういうわけで
ゴール決めたり決められたり勝ったり負けたりして喜怒哀楽が忙しない感じになる日々がもう今週末からだよはえーよ楽しみですね今年もよろしくお願いいたします。
ふんいき→雰囲気です
ふいんきではないですね