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やっぱり優勝したかったら60得点が必要
デスク:前回はディフェンスの改善について語ったので、今回は攻撃について考えてみよう。
編集者:やっぱり得点が少ないのはどうにかしないといけません。
昨年の得点トップはサンフレッチェ広島の72、2位フロンターレ66、3位が優勝したヴィッセルで61です
過去の優勝チームの得点を列挙すると、60、70、81と、やはり最低60点取れる体制にないと優勝は難しそうです
デスク:ヴィッセル神戸を見てみると、昨年大迫選手11・武藤選手13・宮代選手11と、10ゴール以上の選手が3名いた。飛び抜けたストライカーがいるか、10ゴール以上の選手が3名以上いなければシーズン60ゴールは難しい
編集者:キャスパー・ユンカー選手、山岸祐也選手は10ゴール以上が期待できる選手です。そこに加えて今年は永井謙佑選手より得点のほうに寄せた感のある浅野雄也選手を獲得しました。
浅野雄也選手も10ゴール以上を挙げた経験を持つ選手です。彼らがフルに活躍できればあるいは・・・!
デスク:早速キャスパー・ユンカー選手が怪我で離脱という難題を突きつけられているのだが、無い物ねだりしてもしかたがない。
今居るメンバーで上を目指すしかない。
編集者:今居るメンバーをまとめるとこんな感じです。
キャスパー・ユンカーはおそらく1ヶ月程度、シュミット・ダニエル選手は早くても2カ月程度かかる見込みです。
デスク:完全体のグランパスになるのは早くても9節まで消化した時点になりそうで、そこまでにどれだけ勝利を積み重ねられるか、だな。
昨年確立できたのは「プランA:対保持チーム決戦仕様」
編集者:ルヴァンカップ決勝戦にしても、最終節の横浜F・マリノス戦にしても、対保持チームへの対策というのはある程度確立できたと思っていいでしょうか?
デスク:守備の回でも書いた通り、保持するチームはボールを繋ぎたい。
それを徹底したハイプレスによって阻害することができればミスが生まれ、それによってショートカウンターを実現できる
用語解説:ショートカウンターは相手ゴール近くでボールを奪いきり、少ない手数でシュートに持って行く戦術です
編集者:この対保持チーム決戦仕様の弱点ってなんでしょうか? 非保持チームのことはいったん除外したとして。
デスク:サッカーの守り方には主に「相手選手の位置を基準で守る」「味方の位置を基準で守る」の2パターンがある。それぞれマンツーマンディフェンス・ゾーンディフェンスと呼ぶ。
プランAはざっくり言うとマンツーマンディフェンスに分類できて、そのデメリットは
1)基本1対1なので選手の能力が求められる
2)ゾーンディフェンスに比べて配置との相性の影響が大きい
3)個人の負荷にバラツキがあり、負荷が高い選手は90分持たせることが難しい
という感じだ
ちょっと2024年ルヴァンカップ決勝戦がどうだったかを思い出して欲しい。
ボールは握られたが、前半はうまくプランAがハマった。
編集者:たしかにPK戦で勝利したものの、途中追いつかれましたんですよね。上記の3ポイントでいえば、
2)後半相手が選手を替えて配置の相性が変わった
1)3)和泉竜司、野上結貴、永井謙佑らの負荷の高かった選手を下げたことでプランAが継続できなくなった
ということが大きかったと思います
デスク:比較的涼しかったルヴァンカップ決勝戦でも90分持たない選手が出てくるあたり、夏場などは難しいだろう。交代枠が5人に拡がったからこそ実現できた戦術だったが。
編集者:昨年のシーズンレビューでも書いた通り、河面旺成選手と野上結貴選手を欠くとプランAは途端に成立しなくなりました。
デスク:そしてもう一つは、このプランAを、非保持チームに対して適用した場合、あまりうまくいかなかった。
編集者:強固なブロックを作られ、逆にグランパス側にボールを持たされるとうまくいきませんでした。
デスク:そのケースについて考えてみよう
プランB「対非保持チーム決戦仕様 Type.P」強固なブロックは高さで殴ればいいじゃない
編集者:ボールをグランパスに渡され、強固なブロックをしかれるとなかなか崩せません。
デスク:それはかつてのグランパスに対してもそう思われていたはずのものだな。
先日も紹介したFootball-Labの記事では、ローブロック(引いて守る)を打開する方法をまとめている。
編集者:一番多く試されているのはブロックのサイドに中距離パスを出して、ウイングやウイングバックがえぐるプレーでしょうか。
デスク:空中戦に強いFWがいる場合はとても有効な手法だ。グランパスでもかつてジョシュア・ケネディが猛威を振るって2年連続得点王に輝いたこともある。
編集者:試行割合(ブロック守備に対して行った対策の割合)の順番と、実際にフィニッシュまでいけた割合(CVR)の順番はほぼ一致してますね。
でもサイドからのクロスとかっていうのはすごくイメージつきやすいんですが、
ブロック守備への対策にショートパス2種類が上位に来ているのがよくわからないんですよね。
デスク:かつての川崎フロンターレや風間時代の名古屋グランパスみたいに、パス回しとドリブルでブロックをずらし、こじあけるっていうパターンだと思う。
編集者:風間時代の名古屋グランパスにはアレルギーある人も多そうですが・・・大丈夫でしょうか?
デスク:風間時代の名古屋グランパスは選手をいったんリセットして連携もなにもあったもんじゃないところから始めてた。そこの是非は今回の主題じゃないから置いておこう。
CVR上位をまとめると一般的な対策は次の2つだろう
パターン1)サイドからクロスを上げ、空中戦でブロックをこじあける
パターン2)ドリブルとパス回しでブロックをずらし、こじあける
編集者:結局昨年は「困ったときはパトリック頼み」という傾向がありました。
これは対策1)ですね?
対非保持チーム決戦仕様のパターン1、仮にType. P(パトリック)としましょうか。
デスク:パトリックにボールを届ける方法は、サイドからのクロスと、シャドーがポケットに侵入してのマイナスのクロスの2パターンだ。
パトリックの裏側で、クロスを上げた側とは逆のWBが詰めておくというのも約束事になっていたな。
それもこれもパトリックの高さあってのこと。パトリック選手の高さは、Jリーグでも屈指だ。それを使うことはおかしなことではない

編集者:偏差値100越えって・・・ちょっとヤバい数値ですよね。ウェリントン、オセフン、パトリックの3人は絶対的ですねぇ。
デスク:相手に引かれてカウンターが機能しなくなったときは高さで攻略するというのはよくある話だが、単に高さのあるパトリック選手を入れるだけでなく、山中亮輔選手を組み合わせようという2024年の補強は良かった。
編集者:この2人のペアというのは理にかなってますよね。質の高いクロスと、強いヘディング。
デスク:実際、パトリック選手はチームで3位のゴールをあげたし、山中亮輔選手も重要なゴールとアシストもあった。残念なことは山中選手が怪我がちで、コンディションが安定しなかったことだな。質の高いクロスがなければパトリックは活きない。
編集者:選手もパトリック選手の周りに位置して、パトリック選手を「おとり」としてシュートしたり、逆に自分が動くことでパトリック選手をフリーにしたり、といういい工夫が出たりしていたと思います。
・・・なんで1年で契約満了になってしまったのでしょうか
デスク:それな。
2024年のパフォーマンスを考えたら契約満了という選択肢はなかったはず。
でもあえて理由を考えるとしたらまず1つ目はパトリック選手の年齢だ。彼を主軸として考えるには怖いというのはある。今年はできたことが来年はできなくなる可能性がある年齢だからだ。実際三浦知良選手なんかも年々パフォーマンスは低下しているしな。
2つ目はこれは計算外だったかもしれないが、パトリック選手をいれたことで、崩すことを忘れてパトリック選手へのロングボール一辺倒になってしまった試合がいくつかある。
単に放り込めばなんとかなるってもんじゃない。
適切な放り込みの流儀っていうのはあるのだが、それはこの記事では取り上げない。
編集者:パトリック一辺倒になってしまうのは厳しいというのはわかります。いくらヘディング強いといってもトータルでみたら成功率はそこまで高くないですからね。
デスク:あとは武藤嘉紀選手獲得に動いていたということもある。彼も高さがあり、ヘディングシュートがうまい選手。彼を本気で獲りにいってたら、パトリック選手の出る余地はないからな。
そういう事情だと想像している。
編集者:武藤嘉紀選手も獲得出来ず、パトリック選手もいなくなりました。高さで勝負するには山岸祐也選手というのは厳しいのではないでしょうか。
プランC「対非保持チーム決戦仕様 Type.J」強固なブロックは地上戦で崩せばいいじゃない
デスク:山岸祐也選手に放り込んでもそこまでリターンは得られないだろうな。
そこで対非保持チーム決戦仕様のパターン2。「パス回しでブロックをずらし、こじあける」しかない。
編集者:以前の記事で書いていた地上戦パターンですね。
ザックリ言っちゃうと、「風間サッカー」っていう理解で合ってますか?
デスク:風間サッカーはちょっと特殊なんだ。だから完全にそれと同じというわけではない。
だから「Type. J(Junker:キャスパー・ユンカー)」だ。名古屋グランパスで一番のストライカーはキャスパー・ユンカー。彼を活かすにはやはりカウンターになる。そこが風間サッカーと違うところかな。
編集者:ちょっとイメージがわかないんですが、相手が引いてスペースがなかったらカウンターはできないんでは?
デスク:そもそもカウンターは「相手が前に出てくるエネルギーを利用して、同じ強さの打撃でより強いダメージを与える」戦術のことだ。
相手が前に出てくるパワーが一番強い瞬間はいつだと思う?
編集者:ボールを奪った直後じゃないですか?
それによっていっぺんにみんなが攻撃に切り替えて動き出します。
デスク:そうだよな。
その瞬間にボールを再奪取することができたら相手の逆を取れることになる。
これをキーワードとして敵陣内での「即時奪回」と呼ぶ
編集者:敵陣で相手ボールに切り替わった瞬間に簡単に奪回なんてできるもんでしょうか?
デスク:そのためには敵陣のなかにある程度枚数が必要だ。ただ攻撃からの守備への切り替えなので、それなりの枚数がいるはずだ。
今年の名古屋グランパスの場合、攻撃時は4-3-3可変を基本としているっぽいので最低前の5人は即時奪回にトライできる
残りの5人は撤退してリスクヘッジする。そのあたりの撤退と即時奪回の使い分けはディエゴ・シメオネっぽいイメージがある
編集者:うまくそこで即時奪回できたとして、逆を取れただけで後ろが詰まっているという状態は変わらないのでは?
デスク:それは確かにそう。フィッカデンティ時代までのグランパスのように自陣に引き込んでのカウンターと違って、スペースはないな
だから、パスと選手の動きが必要になる。
味方選手が危険な位置に侵入
→相手選手が付いていく
→空いた位置を味方選手が使う
これを繰り返してこじ開ける形になる
編集者:判りやすい大きなスペースではないですが、そのやり方なら確かならフィニッシュまでいけそうです。でも難易度は高いですよね
デスク:難易度は高い。
だが引いてブロックを敷く相手を崩すトライができていないわけではないんだ。
昨年で言えばアウェイ福岡戦、一発に沈んだものの、あの試合の60分くらいまでを再現できれば可能だと思っている。
編集者:2021年の川崎フロンターレが敵陣内即時奪回からのパス回しで相手を崩し、81ゴールを挙げてましたよね。
デスク:あの連覇のフロンターレは正直ヤバかった。稲垣祥と米本拓司がどれだけスライドしても「ズレ」を作られてしまっていた。でもあそこまでできなくてもいいと思う。
(今ソースを探しても出てこないので参考レベルで聞いて欲しいのだが、当時見た統計では敵陣ボール奪取後のシュートに至るまでの平均パス数は連覇フロンターレは平均10本台・最大40本以上、ほかのチームは平均5本前後・最大15本程度だった。それだけフロンターレはパス回しで相手を崩せていた)
編集者:そのパス回しの例が、上のプランCのパス回しの例ということですね。
あの画の通りなら、パスは3本です。これでも十分に相手守備に「ズレ」を作れそうですね
それくらいなら・・・っていっても絵に描いた餅にならないといいですが。
デスク:あの崩しの例の右CFは完全にキャスパー・ユンカー選手をイメージして書いている。左CFは山岸祐也選手な。右CFがシュートするには追いかけてくるであろう相手CBをスピードで振り切れる必要がある。そこがキャスパー・ユンカーならではのところだな。
気をつけなければならないのはただパスを回しても意味がないということ。相手を引きつけてズラし、スペースを作らなければ意味がない。パスを回すことが目的になったらダメ。
編集者:相手PAの周りをグルグルパスを回していても時間が過ぎていくだけですものね
デスク:山岸・ユンカーコンビに、和泉・森島・菊地を添えて今年はType.AとType.Cの年なのかな、と思ったら、そこで大きなニュースがあった。マテウス・カストロ選手の復帰だ。
Type.AとType.Cにどうマテウス・カストロ選手を融合させることができるのか?
編集者:動画見るといきなり、「得点力不足改善の秘策がある」にバツを出してました。
※動画2分30秒くらいから
デスク:Type.A 対保持チーム決戦仕様はもちろん、Type.C 対非保持チーム決戦仕様も「秘策」って言えるようなもんじゃないからな。
既に去年からやっていたことをブラッシュアップするだけだ。
編集者:マテウス・カストロ選手のことを「典型的な10番タイプの選手」「一発を持っている選手」と表現していました。
デスク:FW補強の記事で「点を獲らせる選手」が必要と書いた。
しっかり守備をできて、前線でチャンスを作れる選手という武藤細谷のイメージとはちょっと違うかもしれない。
しかし記事でも「チャンスクリエイト」の数を重視しているのでは?と書いたが、マテウス・カストロが点を獲らせる選手であることに疑いはない。
編集者:まず対保持チーム仕様だと、前線の2枚はハイプレスをかけ続ける必要があります。マテウス・カストロ選手にできるでしょうか?
デスク:解として言うと、できないことはない。実際にできたことがある。
編集者:この試合はハッキリ覚えてます。
確かにマテウス選手を含めて組織的なハイプレスをかけ続けることで思い通りのプレーをさせませんでした。
これまで散々やられ続けていた横浜F・マリノス相手にあと一歩というところまで追い詰めることができた試合でしたね。
デスク:ただ、彼がどの試合でも安定してハイプレスをかけてくれるか、というと安定しないのも確か。また大きな怪我明けだけに負荷の高いマンマークのハイプレッシャーを90分できるかどうかというと疑問符は残る
編集者:そうなると、マテウス選手の位置に同じように脅威となる選手を交代で入れられるかどうか、というところがカギになりそうですね。
デスク:すごく贅沢な話をしてしまうと、たとえばマテウス・カストロ選手にいけるところまでいってもらって、それで残り30分永井謙佑選手がプレッシャーをかけ続けてもらう、なんてなったら相手はイヤだろうなあ。
編集者:対非保持チームに対してはどうでしょうか?
デスク:さっき書いた対非保持チームの対策パターン
パターン1)サイドからクロスを上げ、空中戦でブロックをこじあける
パターン2)ドリブルとパス回しでブロックをずらし、こじあける
に加えて
パターン3)ミドルシュートでこじあける
っていうパターンが使えるようになる
編集者:マテウス・カストロ選手がパターン1でクロスを上げるところも、パターン3でミドルシュートで相手が引きこもれないようにしてくれるのも、ハッキリと想像がつきます。
でもパターン2)ドリブルとパス回しでブロックをズラしてこじあける、はどうでしょうか?
デスク:たしかに細かいパスを繋ぐ連携に参加する、というイメージはあまり強くない。ただ彼には大きな武器がある。「ドリブル」だ。
かつては最終ラインから前線に持ち上がるために使われていたドリブルを使って、相手の守備ラインをズタズタにできるようにしてくれるのではないだろうか?
中山克広選手くらいしかいなかったドリブラーという手札で新たな打開策を生んでくれるのでは、と期待している。
2025年のグランパスの攻撃はどう変わる?
編集者:ここまで練習試合を見ていると、練習試合で本当によく点が入っていると思います
デスク:練習試合では浅野雄也選手と山岸祐也選手が得点を重ねているな
編集者:得点感覚を2人とも取り戻しつつあるようにおもいますね。
デスク:怪我はしてしまったが、キャスパー・ユンカー選手も好調で得点もアシストも重ねていたのだという。
編集者:対戦相手はどこも素晴らしい補強をしてきているチームばかりですから、なかなかうまく行かないことも出てきそうですね。
デスク:便宜的にType.A、Cと呼んでいるが、本来は1つのチームでできなければならないことなんだ。相手が試合中にやり方をかえてくることもおかしなことではない。しかし交代人数は5人と限られている。
だとしたらできるだけ多くの選手がどちらにも対応できるように進化してほしいな。
編集者:検証してみた結果をまとめると、
1)対保持チーム決戦仕様(プランA)は負荷が高い→ダブルチームが必要で、それだけの選手層を確保できた
2)対非保持チーム決戦仕様(プランB)は高さのオプションがなくなったので難しそう
3)対非保持チーム決戦仕様(プランC)は今年こそのキャスパー・ユンカーと山岸祐也を中心に、マテウス・カストロのドリブルというエッセンスを加えて今年こそ充実させる
と、なるでしょうか
デスク:怪我人が出ていることを除けば、本当に期待できる布陣になったと思う。
編集者:攻撃のラストピースはマテウス・カストロ選手なのでしょうか?
デスク:忘れてはならないのが「和泉竜司」選手だ
上のKick Off! TOKAIでも監督が語っていたが、彼の加入後はじめて、便利屋使いせずに攻撃に専念させることができる貴重なチャンスだ
編集者:彼の非凡なセンスを、キャスパー・ユンカー選手、マテウス・カストロ選手、山岸祐也選手、浅野雄也選手、永井謙佑選手というくせ者揃いのFW陣を動かす指揮者としてふるってほしいですね。
デスク:そして和泉竜司選手とポジションが被ることになりそうな「森島司」選手と「菊地泰智」選手にも注目だ。
編集者:森島選手も菊地選手も本当に素晴らしい選手ですものね。控えに甘んじてしまう選手ではないと思っています。
デスク:グランパスだけ15人制にして欲しいくらい充実してきているしな。
特別な横文字で表現できるようなカッコイイ戦術があるわけではないが、層が厚くなり、いろいろな事態に対応できるようになっただけでもかなり大きい
編集者:激しいレギュラー争いによる競争原理の徹底。これは攻撃陣にもあるわけで、そこのレベルアップも期待ですよね。
デスク:否定的なことを言う人もいたが、俺はキャスパー・ユンカーの復活を待ち望んでいる。
編集者:怪我のないように、そして怪我の選手も早く戻って、みんなで良いシーズンを迎えられますように。