皆様ご無沙汰しております.ゆるグラファミリーのコナカ(@konakalab https://twitter.com/konakalab)です.いつもはデータとグラフでシュートの質がどうたらこうたらと淡々と語っておりますが,今日は趣向を変えて豊田市のお勧めスポット&イベント(と,個人的趣味)の紹介です.
私,スポーツ観戦以外にも美術館博物館めぐりも好きなんです.美術館って建物がその周辺も含めて特徴があるし,洒落たカフェでケーキ食べたり,ミュージアムショップで一風変わった品を見るのも楽しいんですよね.旅行や出張の空いた時間で美術館にふらりと立ち寄るのはちょっとだけ心に余裕ができて人生が豊かになる気分がします.作品の時代としては近現代,特に19世紀末以降が大好きですね(一番好きなのはマルセル・デュシャン!).
グラぽ読者の皆様はグランパスファミリーや,グランパス戦観戦のためにお越しいただくアウェーチームサポーターだと思います.豊田スタジアム,いいスタジアムですよね.実は,ちょっと足を伸ばすと素敵な美術館があるのでご紹介させていただきます.今開催中の企画展も私の趣味にストライク!なのでそれも併せてのご紹介です.
・・・と意気込んでいたのですが,自分で撮影した写真を探してみたところ最新は6年前(2013年).これはさすがに・・・と困っていたところ,ばねさん(@bane_wingrampus, https://twitter.com/bane_wingrampus )から最新の写真をご提供いただきました.この場でも感謝申し上げます.グラぽ界隈はすごいなあ!
というわけで,本編です.
豊田市美術館
豊田市美術館へのアクセス
豊田市美術館(https://www.museum.toyota.aichi.jp/)は名鉄豊田市駅から南方に徒歩15-20分(約800m)に位置する美術館です.
美術館アクセス:https://www.museum.toyota.aichi.jp/visit/
以前,8月に徒歩移動を経験しましたが,晴れているとかなり体に堪えます.体力を温存したい方はタクシーやバスの利用をご検討ください.
- タクシー利用での割引制度:https://www.museum.toyota.aichi.jp/visit/admission.html 「割引等について」
- 企画展期間中のシャトルバス:http://www.hoei-group.co.jp/pdf/kurimutoten.pdf バス内での割引券配布あり.※PDF注意
豊田市美術館の外観
豊田市美術館は1995年に開館した,比較的新しい美術館です.挙母(ころも)城址の高台に建築されており,櫓が出迎えてくれます.(豊田市駅から南下すると美術館東側からも入れますが,正面は櫓がある西側です.東側から入った方は館内を通り抜け正面に出てみてください.)
アプローチを進んでいくと,直方体で設計された,一見禁欲的ではありますがリズミカルな美術館が姿を現します.改修工事が今年6月に終わったばかりですね.
豊田市美術館の屋外展示
中に入って目を引くのは,人名が書かれた大きな壁(これについても書きたいけど我慢します!(笑)).
屋外展示も素敵です.
このほか,建築や庭園などについては公式サイト(https://www.museum.toyota.aichi.jp/about/)をご覧ください.
レストランとミュージアムショップ
展覧会のチケットを持っていなくても利用できるレストランとミュージアムショップが併設されています.レストランでは美術館の庭園や市街地の風景とともにおいしい食事が楽しめます.
ミュージアムショップは美術館ならではの専門書から,一見何に使うのかわからないような面白グッズまで取り揃えてあり,頭がふにふににされる感じが面白いです.
豊田スタジアム!
そして,美術館東側の窓からはわれらが豊田スタジアムが見えるのです!なかなか遠くから見る機会の少ないスタジアムですが,高台に建っている美術館からはその姿が良く見えます.豊田大橋も見えますね.スタジアム建築も(が?)大好きな私はこのスポットを見つけたときに小躍りしてしまいましたよね・・・.
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「クリムト展」
なぜこの時期に豊田市美術館をご紹介したのか,といいますと,「クリムト展(https://klimt2019.jp/)」が開催中だからです!
- クリムト展(豊田会場):会期2019年7月23日ー10月14日
豊田市美術館は近現代の美術作品の収集展示を行っている美術館です.今年はその中でも19世紀末芸術のビッグネーム,クリムトの大規模展覧会が東京からの巡回で開催中です.私は先月,羽田から飛行機に乗る前に東京(上野・東京都美術館)で観てきました(豊田に来るまで我慢できませんでした(笑)).
19世紀末ウィーンで先進的な美術活動集団である「分離派」を結成し活動していたクリムト.その作品の特徴は何と言っても人物描写の妖艶さ・美しさ,抽象化した記号的表現による装飾性,そして金色を惜しみなく使うなどの華やかな色彩表現にあります.美術的文脈などを考えなくとも彼の作品が魅力的であるのは明らかです.そのクリムトの日本での過去最大規模の展覧会です.内容の詳細は美術手帳の記事(https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/19706 )をお読みください.
さて,多数の油絵をはじめ,いくつもの注目作品が展示されてますが,その中でも個人的に推しているのは「ベートーヴェン・フリーズ」です!
これはベートーヴェンの「第九」に着想を得た作品なのですが,平面の1枚の絵ではなく,部屋を囲む四方の壁に展示されているのが特徴です(https://www.youtube.com/watch?v=8-Wi-00cDXQ ).この,「中に入って観る」という体験は現場でしかできないものですので,興味がある方にはぜひ足を運んで欲しい!.
今回日本に来ているのは1984年に作成された複製です.オリジナルはウィーンの「分離派会館」に常設されている(https://www.secession.at/en/history-criticism/ )ので,同様の体験をしたくなったらウィーンに行かなくてはいけないんですよ・・・(悲.
・・・あれここ何のサイトでしたっけ?
クリムト愛があふれてきてサッカーとは関係なくなってしまいましてすみません.ともあれ,サッカー好きで美術好きの人も,美術館にこれまで縁の無かった方も,せっかくのお出かけです.いつもとちょっと違った場所,いかがでしょうか.